二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: デュエル・マスターズ カミカゼ伝 ( No.85 )
日時: 2013/01/06 22:12
名前: タク (ID: 39RfU1Y2)

第一話 狙われた学校

(シント視点)

 俺は、いや俺達は走っていた。仲間を助けるために・・・。

 20分前の事だった。俺は親友のテツヤとフジと一緒に下校していた。くだらない日常会話の途中だったが、テツヤが話題を変えた。

「聞いたか?今日は私立空海学園(しりつくうかいがくえん)は参観日
で午後5時下校らしいぜ。」

「はあ!?それじゃあ、水澤も・・・。」

「遅くなる。今日は遊べないな。」

 と、俺そっちのけで2人が喋り始めた。まあ下手に喋ってどちらかに
鉄拳制裁を喰らわされるよりマシか。そうそう、水澤というのは、俺達
がある事件で知り合った少女で、すごく頭が良い。

 デュエマも何回か、したけど、彼女の頭脳プレーと心理操作にキリキリ舞させられて、俺はまだ一回も勝てていないんだな。これが。

 その時だ。俺はケータイを開き、普段見向きもしないニュースサイト
を開いた。暇だったからな。その時俺は声を上げた。

「謎の化け物に空海学園が襲撃されている!?」

 その声で2人は喋りを止め俺のケータイを覗き込んだ。つかいつまで
俺を無視して喋るつもりだったんだ。

「シント・・・。これは・・・。」

「間違いねえ。リアルカードの仕業だ!」

「やばいぞ。水澤がいる学校だろ?空海学園て・・・。」

「たりめーだバカフジ!助けに行くぞ!」

「何だと!?誰がバカフジだ!待てうぉい!」

 2人共先に行ってしまった。俺は足が速いからすぐ追いつくけど。

 20分後・・・。学園は見事に荒らされている。フジが言った。

「クリーチャーが暴れてる!?てゆーかまだ避難中か、おい!」

「サツ(警察)もいない・・・。恐らく逃げたな。」

 俺達は学園に入ろうとした瞬間だった。学園の先生が俺達を止めた。

「君達!ここは危ない!入っちゃだめだ!逃げるんだ!」

 先生も慌てている。俺は切羽詰まって先生に聞いてみた。

「生徒は皆無事なんですか!?」

 すると、

「それは分からな・・・。うわぁぁぁ!!化け物だぁぁぁぁ!」

 といって逃げてしまった。そして俺達の目の前にはクリーチャーが。
その瞬間テツヤがオプティマスを召喚して、クリーチャーを吹っ飛ばす。危なかった。そして、3人の不良のような少年が現れた。

 シント達はこの3人がリアルカード使いで、自分のカードで学園を荒らしまくっていることを悟った。フジが低い声で言った。

「クリーチャーの攻撃を止めさせろ。」

「ほーう。お前に出来ればな。」

 その時、テツヤが言った。こいつすぐ説明したがるな。

「あー!お前ら近所の不良、花一 モンメ、伊津 ツヅク!そして、リーダーにしてリーゼントを、ワックスでガチガチにしている、(苦笑)
時斬 ゴロウタ!」

「今笑ったよね!?完全に俺様の紹介のとこだけ笑ったよね!?」

 と、時斬が憤慨した。するとフジが、

「よし、分かった。お前らを俺達のカードでKOしてやろう。それとも
喧嘩するか?オラァ!」

「ヒイイイイイ!!!」

 そしてフジが不良3人に殴り掛かろうとしたとき、この俺が待ったを
掛けた。

「ストーップ!ここはデュエマで決めよう!な!」

 喧嘩よりマシか。とフジが殴ろうとするのを止めたから良かった。

「良いだろう。勝った方の良いなりになると言うことで良いな!」

 と、時斬が言った。こいつ勝手に決めやがって。

「「「デュエマ・スタート!!!」」」

 早速、テツヤは12ターン目で決着を付け、花一に土下座させた。そして、フジは16ターン目でマキシマム・ザ・マックスでトドメを刺して、伊津をボコボコに。そして俺は・・・。

 12ターン目。俺のターンだ。俺の場には、【礼装の堕天 チュラロリエス】、コマンドのコストを1下げる【シンカイドーベル】が居る。一方、時斬はお馴染み【コッコ・ルピア】、【爆竜 GENJI XX】が居る。XXの効果でさっき【シンカイドーベル】が破壊された。俺のターン。俺はドローし、

「俺は【偽りの聖夜 ラスト・プロポーズ】召喚!こいつが俺の新デッキ『ロストエンジェル』の切り札だ!効果でシールドを追加!そして、行け!チュラロリエスでシールドブレイク!効果でシールドを2枚、墓地に置いて、手札を補充!ターンエンド!」

 しかし、相手も油断しない。

「俺様のターン!GENJIでW・ブレイク!効果でドーベル破壊!」

 くっ!また破壊された!だけど・・・。

「S・T!【ウェディング・ゲート】!効果で、堕天使を呼ぶ!開け、地獄への門!【偽りの聖夜 エンゲージリングXX】【偽りの聖夜 ライス・シャワー】召喚!」

 時斬が絶叫した。

「何ィィィィ!?嘘だろぉぉ!!」

 テツヤが笑う。

「あれこそ、シントの新デッキの底力ってやつだな。」

 今更気づくのが遅いんだよ、全く・・・。さて、

「ライスシャワーで、トドメ!!」

「ぐあああああああああああ!!!!!」

 こうして俺達は不良をやっけた。後でこいつらは、
警察につきだして置いたのは言うまでもない。

「そうだ!水澤はどこだ!水澤ァー!!」

 するとフジが駆け寄ってきた。

「シント!水澤が!」

「もしかして、大変なことに!?」

「いや、今日風邪で休みだそうだ。ついでに、校舎は全壊だから、明日から、海戸とか近くの学校に、ここの生徒が転入してくるらしいぞ。」
「ハア!?俺らの心配は何だったんだ!」

 そして、間をおき

「水澤は海戸に来るらしいぜ。」

「えええええええええええええ!?悪くは無いけど。」

第一話(完)