二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: デュエル・マスターズ カミカゼ伝 ( No.95 )
日時: 2012/12/07 22:47
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)

第三話の続き

 だが事件とは起こる物だ。何故なら、目の前に突然、落雷が落ちてきたからだ。俺はベンチごと倒れてしまった。

「うわあああ!何だ!?」

 そして煙の中からは、大柄な男が現れた。背後にはクリーチャーがいる。
リアルカード使いと見て間違いないだろう。

「俺の名は、三田 雷部(さんだらいぶ)。趣味で貴様のデッキを狩りに来た!さあデュエマで勝負しろ!あれ?」

 俺はそれどころではない。今の衝撃で、倒れたとき、全身を打ち付けてしまったのだ。俺は、ぼやいた。

「あのねえ、俺今そういう状況?いつもの俺なら喜んで勝負を受けるけどさあ。どうよ?大ケガ!全身打撲してんだよ!」
「あ、すんません・・・。」

 俺のぼやきは説教に進化した。

「それでよ!指が動かない!骨折してるよコレ!誰のせいだか理解してんの?4強だかラッキョウだか知らないけどさ!お前が派手な演出加えなきゃこうならなかったわけ!分かるかゴラア!」
「ホントすんません・・・。」

 その時だった。

「お〜い!フジ!デュエマしよ・・・。あれ?」
「シントさん!ぜぇぜぇ・・・。私、走るの苦手なのに・・・。あれ?」

 俺は2人にこういった。

「おい!見たか、この惨状!こいつさあ、俺に向かって派手な演出で怪我させてんだぞ!何で良家の俺がこんな目にあわなきゃいけねんだっつー話しだよ!」
(良家かどうかは関係ないと思う・・・。)

(シント視点)

 フジの愚痴は丸々二時間かかった。もう日が暮れかかっている。俺が119通報して終わった。後から聞くと、そんなにひどくないんだと。
そりゃ、武闘財閥の医学なら簡単だ。全治3日らしい。

「ようするに、アンタは立場を利用して、レアカードを他のデュエリストから巻き上げてると言うことか。」
「ふん!レアカードも使われる持ち主を選ばないとな。」
 
 水澤が憤慨した。 

「そんなこと・・・。許せません!カードはデュエリストの魂です!」
「ああ!三田!お前みたいに、人からカードを取り上げるようなヤツに、4強を名乗る・・・。4強って何?」

 その時、俺以外の人間が一瞬、フリーズした。

「知らなかったんですかァ!」
「だって・・・。知らなかったんだもん。」

 水澤が説明しだした。

「4強というのは、世界中から集められた、最強のデュエリスト!4年に一回のデュエリンピックという世界大会で決まるんです!」
「何、デュエリンピックって!俺見てないけど!」
「最後の大会が4年前ですから。でも、生中継は視聴率20.6%を記録したことがある番組ですよ!」

 そんなにすごかったとは。すると三田が言った。

「さてと。デュエマで勝負しろ!」

 望むところだ。外道は叩き潰しておかないと。

「「デュエマ・スタート!」」

 8ターン目。俺のターン。

「俺のターン!呪文、【コアクマンのおつかい】!効果で山札から3枚をめくり、光と闇のカードだけ、手札に!」
「俺様のターン!5マナで・・・。」
「!嫌な予感がする!」
「【光器 パーフェクト・マドンナ】召喚!」

 げーっ!アイツは場を離れないブロッカー!

「俺のターン!【礼拝の堕天 チュラロリエス】召喚!ターンエンド!」
「無駄だ、俺のターン!【ヘブンズ・ゲート】で、パーフェクト・マドンナと、【勝利の女神 ジャンヌ・ダルク】召喚!」
「やばっ、あいつメガ・デカ・ソル使いか!」
「メカ・デカ・ソルです!」
「両方とも違う!メガ・デル・ソルだ!」

※本当はメカ・デル・ソルです。3人とも違います。

 ジャンヌ・ダルクは登場時、攻撃時、防御時に敵獣2体をタップする。こいつはヤバイ切り札だな!勝負はまだまだ続く・・・。

第三話(完)