二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: デュエル・マスターズ カミカゼ伝 ( No.96 )
日時: 2012/12/23 01:03
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)

第四話 桁違い

(シント視点)

「俺のターン!ウェディング・ゲートで、【偽りの聖夜 ライス・シャワー】【偽りの聖夜 ジューン・ブライド】召喚!どうだ!ジャンヌ・ダルクの効果は、火の呪文・効果で選ばれないだけだぜ!チュラロリエスで
攻撃!」

 ライス・シャワーの効果で、シールドを削れば・・・・・・・。

「ジャンヌ・ダルクがやられた!」
「破壊できる!」

 水澤が喜んだ。

「やったぁ!このコンボ!必勝パターンですよ!」
「だが、マドンナは永遠に場を離れない!」

 確かに。こいつで守られている間に、好き放題やられてしまう!

「俺のターン。出よ、【我牙の精霊 HEIKE・XX(ヘイケ・ダブルクロス)】!これで完璧だ!」
「やばっ、選ばれないブロッカーだ!」

 こいつらが居たら、なんにも出来ない!下手に殴ればブロックされて隙を突かれる・・・。ここは大人しく、

「パスだ。」
「くくく・・・。俺のターン!呪文、【アポリカプス・デイ】!」
「「!!」」

 それは、敵味方構わずクリーチャーを皆殺しにする呪文!

「ただし、マドンナは破壊されない!」
「ッ!」

 完全に追いつめられた!

(場所移動:海戸病院)

 101号室。ここは、星目テツヤが今現在も眠っている部屋だった。
そこに1人の男が入ってきた。長髪のすらりと背の高い男だ。彼は、迷う素振りも見せず、テツヤの前に立つと、こう呟いた。

「マインド・ダイブ。」

 そう言って彼は倒れた。彼の所持するリアルカードの能力で彼の意識が、テツヤの夢の中へ飛んでいったのだ。

(テツヤの夢の中:テツヤ視点)

「くそっ!いつまで経っても抜け出せん!」

 俺は何日この空間から抜け出せていないのだろうか。時計がふわふわと浮いた、宇宙のような空間だ。しかし、どこまで行っても続いている。俺はあの時、車にはねられて・・・・。

「星目テツヤ君だね。」
「!!」

 誰だこいつ!この空間で人を見るのは久しぶりだった。長髪を後ろで結んでいるが、シントよりもずっと長い。そしてすらりと長い体型。こいつまさか、

「4強、イ・ウンリュウ!?」
「その通り。僕はリアルカードの能力で、この夢にやってきた。君を鍛える為にね。」
「何が目的だ。何故、あんたに鍛えられなきゃいけないんだ?」

 確かに4強に鍛えてもらえるのは嬉しい。だが何が目的で・・・。

「まず、デュエマしよう。」
「・・・・。」

 数ターン後。ウンリュウの場には、大量のクリーチャーが並んであった。

「呪文、【パワフル・ビーム】。ザビ・クローのパワー+2000。です。そして、ザビ・クローでW・ブレイク!」
「ぐっ!」

 S・T無し!シールド0!?

「【デュアルショック・ドラゴン】でとどめ!」
「ぐあああああ!!!!」

(武闘ビル:シント視点)

「覚醒リンク!【豪遊!セイント・シャン・メリー】でQ・ブレイク!」

 馬鹿なッ!こいつの強さ・・・!

「スパークビヨンセでとどめ!」
「シントさんっ!!」

 嘘だろっ・・・!

「さて・・・。約束通り、デッキはもらうぜ。ぐはははははは!」

 俺の手から、デッキをもぎ取り消えていった。

 俺の頭の中は、しばらく真っ白だった。が、

「そんな・・・。」
「シントさん・・・。」
「分かってる。くよくよしてる暇なんかありゃしねーよ。大丈夫。絶対取り戻す!」

 待ってろ三田!次は絶対に勝つ!

 今・・・。2人の少年の物語が動こうとしていた!

第四話(完)