二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *ココロコネクト*異常×日常 ( No.2 )
日時: 2012/10/14 12:45
名前: グリーンティー (ID: PCp3bZQ1)

—第1章—




*圭吾side*



俺が今日から通う学校・私立山星高校は

自由な校風が持ち味で

そこそこの進学実績を持っている。




——そして




「えっ!??生徒は絶対に部活に加入しなければならない!!???」

現在場所・職員室。

俺は担任教師・後藤龍善から聞かされた真実に

驚愕していた。


「うん、まぁ…そうだな。入んないと…俺が怒られるし。」

「えぇ〜!!…特に入りたい部活なんかないんですけど。」

「なんだよ〜。お前、やりたいこととかないのかよ??」

不思議そうな顔で後藤は

俺に聞く。

「…まぁ、そうですね。」

「そうか〜…でも、この学校では入らなくちゃいけないからなぁ…
 めんどくさいとは思うけど、ゆっくりでもいいから
 入りたい部活、考えとけよ。」




後藤との話を終えて、職員室を出ていく俺。


困ったなぁ…。


入りたい部活なんか思いつかないし。



どうしよう…。



◇ ◆ ◇ ◆




「じゃあ、紹介するな。今日からこのクラスの一員になる
 羽鳥圭吾くんだ。仲良くしてやれよ。」

後藤が1年3組のみんなに

俺を紹介する。

「…よろしくお願いします。」

軽く会釈をして、ぼそっと

俺は言う。

「じゃあ、席は…おっ。永瀬の隣が開いてるみたいだから
 そこに座ってくれ。」

「はい。」


えっと…あそこの窓際の席か。




俺は無言で移動する。


『ねぇ…羽鳥くんって、ちょっと格好良くない??』

『うんうん。クールで大人って感じ〜』

…クラスメイトのそんなざわめきが俺の耳に入る。

でも、そんなことは気にしない。


俺が席に着いた時だった。


「あっ、私…永瀬伊織。よろしくねっ!!!」


声の方向に顔を向けると、

そこには

横で一つに括られた髪を揺らせている美少女がいた。


無視するのも悪いと思ったので

とりあえず、


「…よろしく。」


それだけ、言っておいた。


何も話すことなんかないし。




俺は、窓の外にそっと視線を移す。




そして、

ぼんやりと考える。




——これから…どんな高校生活が待っているのだろう、と。