二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *ココロコネクト*異常×日常 ( No.4 )
日時: 2012/10/15 22:07
名前: グリーンティー (ID: PCp3bZQ1)

—第3章—



*圭吾side*



その日の放課後。



さっそく、俺は

文化研究部と書いた入部届を職員室に提出してきた。



文研部の部室を目指して廊下を歩いているとき…



ふと、思った。


文研部って、八重樫のほかに…どんな奴がいるんだ??

いや…もしかしたら

八重樫1人だけで俺と二人っきりってことも…。




…まぁ、いいか。


どーせ、行けば分かることだしな。




なんて、いろいろと考えているうちに

文研部の部室の前まで来ていた。



そっと、ドアに手をかけて開ける。



ギィ…。



中には…



八重樫のほかに天然パーマの男子一名、

栗色のロングヘアーが特徴的な女子一名、

漆塗りのセミロングヘアーの女子一名と…

俺の隣りの席の女子・永瀬がいた。



どうやら、部員は五人だけだったみたいだ。



シン…と、静まりかえる部室。

五人全員が俺を見てる。

正直、視線がかなり痛いのだが。



その視線に耐えられず、俺は口を開いた。



「…えっと、文研部に入部した羽鳥圭吾です。
 これから、…その、よろしく。」


軽い自己紹介をする。


一番初めに口を開いたのは、永瀬だった。


「待ってたぜぇー!!羽鳥っち!!!」


親指を立てて、元気な声で永瀬は言う。


は???待ってた、だと????


状況が分かっていない俺に

漆塗りのセミロングヘアーの女子が言う。


「太一が、お前が文研部に入るかも…って、言ってたからさ。
 みんな、待ってたんだよ。これから、よろしくな。
 アタシは稲葉姫子。ちなみにお前と同じ1年3組だ。」

稲葉が一通り言い終えると

今度は栗色ロングヘアーの女子が自己紹介を始めた。

「あたしは桐山唯。1年1組所属。よろしくね。」

ニコッと、はにかんだように

桐山は笑う。

そして、次に口を開いたのは

「おっまえ〜!!何、唯に見とれてんだよ!!!」

俺を指さして

天然パーマの男子が騒いでいた。

いやっ…違うし。


「別に見とれてなんかねーよ。」

「嘘だっ!!今、絶対にちょっと可愛いとか思ってたでしょ!!!
 言っとくけど、唯はわたさねぇからな!!!!」

この人…。

なんか、すっげー誤解してるっぽいんだけど。

「ちょっと!!何、あんた勝手なこと言ってんのよ!!!
 つーか、あんたも羽鳥くんに自己紹介しなさいよ!!!!」

桐山に言われ、天然パーマの人が自己紹介を始める。

「あっ…そうだった。
 俺は青木義文。何回も言うが、唯に手を出すなよ。」

「出しませんから。」

この人…。

桐山のことが好きなのか…。


なんて、分かりやすい人なんだろう。




まぁ、見てる感じだと青木の片思いって感じだな。



可愛そうに。



いつか、うまくいくことを

心のそこで

そっと、応援していてあげよう。





「じゃあ、新入部員歓迎パ—ティでもするかっ。あっ、ここ座って羽鳥っち!!」

「えっ…歓迎なんて、そんなの悪いだろ。」

「いいからいいから。あの、稲葉んがOK出してくれたんだからさ。
 ねっ??稲葉ん。」

「まぁ、今月の文研新聞はだいたい、終わってるからな。
 それに、この部活の部長はアタシじゃなくて伊織だしな。」

「ほらねっ??」

永瀬は俺に笑いかける。



なんなんだ??この部活…。



「ほらっ、太一。突っ立ってないでお皿出して。稲葉んも。」

「おおっ、悪い。」

「ああ。」



——こうして、俺の…文研部での日常が始まった。



この時の俺…いや、文研部全員は何も知らなかった。



これから、異常現象に振り回される日々が…

始まるということに。