二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *ココロコネクト*異常×日常 ( No.12 )
日時: 2012/11/19 00:12
名前: グリーンティー (ID: s2qZnqsK)

*四章*




放課後になって…俺が部室を訪れた時だった。

妙に…部室の中は



——いつもよりも騒がしくなっていた。



「うわーん!!胸、もまれたー!!もう、お嫁に行けないぃ〜」


そして、泣き叫ぶ永瀬。俺にはさっぱり状況が理解できなかった。

なので、とりあえず

八重樫に事情を聞いてみる。

「何があった??」

「いやぁ…えっと…その…」

「実は太一が伊織と入れ替わっているときにだな…」

「…って、言うなよ!!稲葉!!!」

「別にいいだろ。減るもんじゃないし」

「そういう問題じゃない!!」

なんだ??

一体、八重樫と永瀬が入れ替わっているときに何があったんだ??

「で…結局、何が??」

「聞くなよ〜。羽鳥!!」

「アタシが教えてやるよ…実は」


〜事情説明中〜


「…つまり、八重樫は永瀬と初めて入れ替わったときに今の状況を確認しようとしたために胸をもんだ…と、いうことか。それで、その現場を運悪く藤島に見つかったのか」

「そういうことです。その…けっして、下心は…」

顔を赤らめるなよ。八重樫。

「はいはい!!太一に質問です!!伊織ちゃんの胸のサイズは…ふべっ!??痛いよ!???稲葉っちゃん!!」

しょうもないことを聞こうとした青木は稲葉によって、殴られていた。

「んなこと言ってる場合か!!…知りたきゃアタシが教えてやるよ。伊織はCカップだ。ついでにアタシはBで唯がAだ」

「おいおい…稲葉。お前なぁ…勝手に人の秘密を暴露するなよ」

「そうよ!!あんた、何言ってんのよ!!」

そして、そんなことを教えてもらった俺はどんな反応をしたらいいんだよ。

「あっ…すまん。勢いだ」

「勢いでついでにはならないでしょうが!!」

的確な桐山のツッコミが入る。

そして、一部始終を聞いていた青木が笑顔で親指を立てて言う。

「大丈夫だ。唯。胸は残念かもしれないけど…唯には他の魅力がいっぱいある!!」

「その顔…むかつくから止めて!!」

「まぁあぁ…桐山。確かに青木の言うことは一理あるぞ。桐山は…その…結構可愛いし…もっと、自分に自信を持ってみろよ」

「えぇっ!!まぁ…羽鳥がそう言うなら…」

あれ??桐山の顔が赤い気が…。もしかして…

「桐山。顔赤くない??熱でも…」

俺が桐山のおでこに触れようとすると桐山は顔の前で両手をぶんぶんと振って否定していた。

「ちっ…違うから!!熱なんかないよ…」

??よく分かんないけど、本人がそう言うなら…いいか。

「羽鳥がやっぱり、最大の敵だな」

どこぞのバカが小さくつぶやいたのが

俺の耳になんとなく入ってきた。

「ふーん。永瀬がCで、稲葉がB…桐山がAか」

そして、どこぞのプロレスオタクは三人の女の子を観察しながら

そうつぶやいていた。


「お前らなぁ…いい加減に入れ替わりの話を…」


稲葉が大きな声でそう言いかけた時だった。



部室の扉がギギィ…と

不気味な音を立てて…ゆっくりと開いた。




6人全員の視線がその扉を開けた主に集まる。




この時の俺は…なぜだか分からないが



一瞬だけ、ヒヤッとした気がしなくもなかった。