PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ボカロ小説【夕暮れ蝉日記】 ( No.14 )
- 日時: 2012/10/20 21:30
- 名前: 秋(元苺) (ID: iv9jnC9n)
次の日
今日は昨日の天気とは全く別で、とてもいい秋空が広がっていた
またいつも通り授業を始めて、いつも通り昼食食べて、いつも通り
清掃して、下校なのだろう
「つまらないなぁ」
そんなことを考えながら僕はまた、廊下側の奥の席を見た
「—……」
彼女がいない
休みかな……?
何故だろうと考えていたら、ふ、と昨日の出来事を思い出す
「—あ」
『明日……私が消えたらさ、君は……笑、って……』
彼女の言っていた言葉。
彼女の冷たく悲しげな表情
彼女が流した無数の涙
その全てを思い出した
一気に心臓がドクンと飛び跳ねる
まさかとは、思うけど。
僕は凄い不安と焦りを感じていた
ガラッと、教室の前のドアが開く
「み、皆さん!きょ……今日は自習とする!」
白髪交じりの教師が慌て気味に言い、教室から直ぐに出て行ってしまった
そして、教師がでていった瞬間
一人のクラスメイトが皆の前で話をし始める
「あいつが何で今日休みか、俺知ってんだー」
一気に教室がザワつき始める
「俺、朝職員室よって、担任に面談とかの手紙を出しに行ったらさ……電話で話してたんだけど—」
「—アイツ、行方不明らしいんだ」
PR