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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ボカロ小説【夕暮れ蝉日記】 ( No.3 )
- 日時: 2012/10/18 23:35
- 名前: 秋(元苺) (ID: iv9jnC9n)
放課後
僕は靴を履き替えている時、教室に忘れ物をしてしまった
「—うわぁぁ……肝心の教科書と筆箱が……」
すぐに、階段を駆け上がる
しかし、教室は四階。
皆は楽勝だとか言っているけれど、僕自身はそう感じることはなく、
上る度にキツいと思うばかりであった
教室の前まで辿り着くと、笑い声とみつ編みの少女が床に倒れこんでいた
そして周りには、小さな花の花瓶が割れてあった
笑い声が収まると、今度は喋り声がした
「アンタさ、いつまで学校に来んの?アンタなんか誰も必要として
くれてないじゃん」
—え?
今なんて……
「マジ、キモいから。アンタなんて、この世から消えればいいのに」
喋りが終わるとすぐに笑い始める、クラスの女子等。
何でこんなこと……
「アンタなんて消えても誰も泣いて悲しんでくれないんじゃない?」
ふ……ふざけるな。
何が、キモいんだよ。何で、消えろだなんて、言うんだよ!
僕はそれを今すぐ、あの女子達に向かって叫んでやりたかった
のに……
言葉が、出ない
言葉がつまって……上手く発することが、出来なかった
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