二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ ー7+1色のキセキー ( No.57 )
日時: 2012/11/04 09:23
名前: ココロ# (ID: WzT3Lj.p)

笑いたい。みんなが笑っている時はずっとそれを考えていた。
でも笑っちゃだめ。それを決めていた。ああ、でもみなさんは笑ってる。満面の笑みで。

校庭で鉄棒に座る。今は体育の時間。私は見学だけどね。運動嫌いだもん。
(・・・それにしても・・・黄瀬、ホント目立つなぁ・・・。モデルってスゴイ・・。)
その後、友達になったことを思い出して、顔が真っ赤になった。
黄瀬は運動神経もいい。うらやましいことこのうえない。
そのうえ、友達も多い。私は黄瀬がうらやましくてしょうがなかった。

その日の帰り、私はバスケ部のみなさんと、ソフトクリームを食べた。
桃井さんのくれた、あのストラップを思い出して、笑いそうになった。
桃井さんが、そういえば、とつぶやいた。
「こなたちゃんはまだ、笑えない?」
ずっと気になっていたのだろうか?日記に記したように、私は笑えない。笑ったらだめ、と記した。
話せるようにはなった。ただ、それだけ。
私が黙っていると、桃井さんは、ニヤッと笑って、私をくすぐってきた。
「・・・・・・!!??」
や、やめっ!!!
「★★△!◎●♪。。▽!!!!
へんな声あげちゃった。
そしたら桃井さんはおもしろそうに笑って、くすぐるのをやめた。
桃井さんにつられて、私もわらっちゃった。
そしたら、みなさんは私を見つめた。
あっ。どうしよう!!
「なんだ〜こなちん笑えんじゃん〜。」
「いつもの無愛想な顔よりそっちの方がいいっスよ!」
「まあ、そーだな。」
キュウっと胸が熱くなるのをかんじた。


いつもの不幸がまた、もう一度。