二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【inzm】蕾 ( No.7 )
- 日時: 2012/10/30 17:51
- 名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)
003
風「次は難題の『体育祭』だな。」
お互いの関係が友人ということでここまでは順調に進むことができた。
遠慮をせず意見が言える仲というのが手助けをしているのだろう。
ヒ「それじゃあ……九条さん、ホワイトボードに内容が決まり次第まとめてくれないかな?」
九「あ、はいっ……」
ヒロトなりの気遣いなのだろう。
これで少しは彼女も書く方に集中し気も紛れるはずだ。
人の事を深く考えての状況判断、誰もが身につけられる事ではない。
それが彼の長所であり油断できないところなのだが……。
ヒ「じゃあとりあえず今日はここまで。晴矢は委員会内で役割とかを割り振っておいてね。風介は準備中の作業場・当日の警備についてよろしく。」
ホワイトボードには今日決まったことで埋め尽くされている。
自分で言うのもなんだがよくここまで決まったものだ。
倉「それでは明日の放課後にでも決めますか?」
風「そうだな、1年生もいることだし早めに決めて損はない。」
相変わらず冷静に先を見てくれる彼女に感謝だ。
晴「九条。説明頼めるか?」
九「え、えぇっ!?こ、困りますよ……;」
すでに頭の容量を超えたのか後輩に頼り始めた友人に少しばかり呆れのため息が出る。
風「彼女が困っているだろう。晴矢、ちゃんとやれ。」
少しでも後押しができれば行動力がある彼は動き出す。
まぁあくまで『後押し』ができればの話なのだが。
玲「それにしても……チラッ」
目線の先を辿れば先程まで役目を果たしていたホワイトボード。
それには沢山の字が書き込まれている。
しかしだからといって書いている内容のまとまりが把握できないわけではなく、とても見やすい。
玲「随分いい後輩を持ったな晴矢。勿体ないくらいだ。」
それも頷ける。
字がお世辞にも綺麗といえない彼には彼女が必須のようだ。
ヒ「そうだよね……九条さん、書記に入らない?」
晴「なに勧誘してんだよ。」