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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【学園アリス】 太陽の光 【小説】 ( No.1 )
- 日時: 2012/10/23 20:59
- 名前: 愛理 ◆aGZ9OPSgQQ (ID: RUVfmsUw)
01 はじめまして
「棗」
艶のある黒髪が後頭部の上の方でツインテールにされている。
丸くぱっちりとした黒い瞳。華奢な手足。
そして頬には雫のような形をした赤いマークがある。
完璧な容姿の少女は、近くにいた少年——棗に声をかける。
「本当に脱走するの? それにこんな事したって…」
「…優子、嫌なら戻ればいい。俺についてくる必要なんかねえ」
「僕は…嫌じゃない」
猫の罰則面越しに棗が小さく笑った。
少女——優子も少々不安げな顔だが、頷いた。
そして…棗が壁を爆破する。
「うっわ…派手だね、棗」
「るせえ。…行くぞ」
二人が壁から飛び降りようとした時だった。
棗に勢いよく何かが当たり、棗は地面に落ちていく。
「なつ…棗!」
「おやおや、二人揃ってあの脱走情報は本当だったんだねー」
「……鳴海」
可愛らしい顔に似合わず、優子は舌打ちをする。
ギンッと凄い勢いで鳴海を睨みながら、急いで棗にかけよった。
「棗…棗、大丈夫?」
「あ、アンタら…大丈夫なん?」
「……誰アンタ」
いきなり現れた少女に、優子は怒りを隠せない。
その時、鳴海のアリス——フェロモンによって棗が気絶した。
優子は思わず息をのむ。
「鳴海…っ! …このっ!!」
「おーっと、アリスは使わせないよ?」
「…〜〜〜!」
鳴海によるフェロモンが優子を襲う。
優子は目を見開き硬直しながら気を失った。
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