二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 『イナGO』-アドニス〜リベロ永久欠番〜 ( No.82 )
日時: 2012/11/28 20:19
名前: 瀬梨 (ID: hoeZ6M68)
参照: http://元:優騎那

第28話 『Let’s猛襲』

砂をよければ新雲が、新雲をよければ砂が雷門のオフェンスを邪魔する。
天馬が5番に短いパスを出した。
そいつの前に流砂が巻き起こる。

「スカイウォーク!!!」

5番は空中を跳ね返って流砂を突破した。
雷門のキャプテンにパスがつながった。

「フォルテシモ!!!」

轟音を奏で、ゴールに襲いかからんとする。

「"鉄壁"のギガンドーン!!!」

佐田先輩が化身、"鉄壁"のギガンドーンを召還。
フォルテシモを止めた。

「尊!!」

ロングパスを受けて、おれはドリブルで駆け上がる。
ざざっと砂の音がして、天馬がおれの前に立ちふさがった。

「行かせない!!死んでも止める!!」
「言っておく。今のおれは今までのおれを殺した男だ」
「尊姉はまず自分の性別を確認したらどう!?」

二卵性双生児の弟と激しいボールの奪い合いに。
おれが右へ動けば天馬は左へ、おれが左へ動けば天馬は右へ動く。
きりがねぇ。

「知ってんだぜ。お前らがやってること。サッカーを自由にプレーできるようにするために全員サッカーで勝ち進んできたんだろ?」
「そうだ。おれ達は…雷門は革命を必ずやり遂げる。勝ってサッカーを解放する!!」
「健気だな……。泣きたくなるぜ。でもまぁ、おれ達はおれ達でフィフス関係なく本気のサッカーをやってんだ………。てめぇらの都合なんざ———」

低くなったおれの声に天馬が怯んだ一瞬の隙を逃さなかった。
右へボールを蹴り、おれは左へ抜ける。

「関係ねぇな!!!」

ボールの跳ね返りを利用して再び自分の足へ戻した。

「今の…ファイトリック!!?」
「あいつ、ドリブルは苦手だろ!?なんちゅー高等技術披露してんだよ!!」

精々驚け。

「樹田!!」

樹田先輩にパスを出すと見せかけーの……
本命はこっち。

「フェイクだっつーの。見抜けバカ」
「「「「「「「っ!!!」」」」」」」

パスを出したのは太陽だ。
おれの金棒を忘れて貰っちゃ困る。
違ぇか、相棒だ。

「しまった!雨宮がどフリーだぞ!!」

追い討ちGO!!

「"太陽神"アポロ!!」

太陽が本日二度目の"太陽神"アポロを呼び出した。
キッチリ決めてこい。

「サンシャインフォース!!!」

灼熱の太陽の炎をまとうシュートが雷門ゴールを脅かす。

「「ハンターズネット!!!/アトランティスウォール!!!」」

二重ディフェンスも甲斐無く、太陽のシュートは抜けていく。

「フェンス・オブ・ガイア!!!」

守護神をもはじき飛ばす威力を保ったまま、サンシャインフォースが決まった。
これで新雲3点目。
オフェンスが全く機能していない雷門に、勝つ術は今のところ無い。

いらつく。
武蔵に待たされてる小次郎の気分だ。