二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: めだかボックス 3つの微超越 ( No.11 )
- 日時: 2012/11/06 20:29
- 名前: キリキリマイ (ID: 8cTIMUus)
風邪が……風邪が辛いorz
*
第六箱
「僕を探し求めたくば」
「安心院さんの命令……指令でな、こういう奴を探してるんだが」
そう言って、杜若は一日千秋の写真を見せた。
宍架は少し目を見開いた後、首を背けて答えた。
「この人——殺された……か」
「殺されたぁ!?マジで!?」
「声が大きい……か」
(あの人、急にどうしたんだろう?)
(殺されたってどういう意味?)
(あれ、宍架ちゃんだよね?上級生と何話してるんだろう……)
「ごめん」
「いいから、この人の経緯について説明させてほしい……か」
「お願いします」
〜回想〜
私は、屋上で空を見ていた。
やる事も無かったから無駄な時間を楽しみたかった、だけだった。
そしたら、ドアから誰か入ってきたから私は隠れた。
すると、ひ弱そうな男子といかにも強気って感じの女子がやって来た。
そうすると、ひ弱そうな男子が女子の異常で”消えた”んだ。
アイツは消える直前に言ってた。
「僕を捜し求めたくば三度此処を訪れよ」
*
「と、いうお話」
「……これ、安心院さんグループ(2人)提供のドッキリじゃないよな?」
「安心院さんは、実際コイツに手を焼いてるみたいだったけど」
「多分、この千秋とかいう奴は、自分を探す奴がいるって事を分かってたんだと思う……か」
「三度、此処を訪れよ……って、もう三回屋上に行けばいいんじゃないのか?」
「……私、その後3回以上行ったけど何も無かった……か」
杜若は悩んだ。安心院さんが手を焼くんだから(まぁ、安心院さんがもう少し力を出せば一捻りだろうけど)これは難しい指令だなぁ……と。
ここから、前途多難な運命が始まるのか。
「何か……憂鬱」
「そういえば、杜若先輩の微超越……でしたっけ、それってどんな能力なんです……か」
「あぁ、こういう能力」
そう言うと、杜若は職人が切枝した枝を指差した。
それに釣られ、宍架も目線をそちらにずらす。
枝が地面に着地する瞬間——無限の再挑戦を使った。
すると、枝は一瞬で元切った場所に戻った。
職人は目を丸くしてその様子を見ていた。
「とまぁ、こんな感じ」
「おぉ……!」
宍架は目を輝かせてその様子を見ていた。
そんな宍架を見て、杜若は照れくさそうに空を見上げる。
すると、杜若は何かを思いついた様に宍架に尋ねた。
「そういえばさ、宍架のスキルって何なの?」
「私は……」
そう言って言葉を区切ると、宍架はちょいちょいと手招きをして杜若を自分の方へ寄せる。
そして、杜若をじーっと見た後
「私を思いっきり殴って」
と一言言うと、目を瞑った。
「え?……殴る?」
幸いなことに、近くに人はもう誰もいない。
杜若は「いいんだな?」と確認だけ取ると、宍架は頷いた。
「いくぞ?……せいっ!」
ふにゃん。
情けない音が宍架の頬から聞こえた。
杜若が「あれ?」と戸惑っていると、宍架は大きく息を吸った後
「はいっ!!」
と、杜若を思いっきり突いた。
杜若は吹き飛んだ。それはもう、女子が殴ったとは思えないくらい、30m近く吹き飛んだ。
「私のスキルは”全力操作”
相手の力を操るスキル……か」