二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: めだかボックス 3つの微超越 ( No.15 )
- 日時: 2012/11/10 07:35
- 名前: キリキリマイ (ID: 8cTIMUus)
午前の麦茶さん
Σ今気づきました、指摘ありがとうございます!
*
第八箱
「マイナスからプラスワン進展しているだけの」
プルルルルルル。プルルルルルル。
電話のコール音で俺は目覚めた。
いつもいつも、何で目覚ましが鳴る一分前に起こされるんだろう。
一分の睡眠時間の差で、一生を分けるような事だってあるかもしれないのに。
はぁ……。
ガチャッ
「はい、もしもし」
『もしもし、杜若先輩です……か』
「……宍架、朝からどしたの?」
『昨日のお礼……をしようと思って……か』
「何?俺の家に来て手作りの朝ごはんを作ってくれるとかそんなベタな展開なの?」
『……え?』
「……」
『……』
「……」
『……』
「……ねぇ、何この空気」
『杜若先輩に、お礼をしようと思って』
『一日千秋に関する情報を提供しよう……か。と』
「……お前の、今の俺に対する心境ってどんな感じ?」
『ギャルゲー好き』
「すいませんでしたなんでもないんですわすれてください」
『まず、一日千秋は1年4組に所属しています……か』
『そして、その一日千秋を”消した”女子生徒の正体を掴みました』
「……もうゲームクリアじゃね?それ」
『いえ、その女子生徒にはいわゆる取り巻きみたいな奴らがいるんです……か』
『そいつ等がいる限り、その女子生徒には近づけません』
「……名前は?」
『——水面密』
「水面……密?俺、聞いたことあるな」
「確か……前生徒会長の蛇籠飽の支持派だった奴だ」
「蛇籠飽反対派の奴ら数十人を全員病院送りにしたらしいな」
「しかも、相手全員スキル持ちでだ」
『結局、球磨川先輩が生徒会長に就任してから水面密は行方を眩ませた……か』
「俺には理解できないね、異常な奴のことは」
『……異常を、一括りで纏めないでください……か』
「俺は、混沌より這いよる過負荷から少し抜け出しただけの」
「”負け”から逃げだして、”勝ち”には手も届かない」
「マイナスからプラスワン進展しているだけの」
「無だ」