二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: めだかボックス 3つの微超越 ( No.8 )
日時: 2012/11/06 19:49
名前: キリキリマイ (ID: 8cTIMUus)

第五箱

「物語ってのはやっぱり」


——水槽学園


「はぁ……とは言ってもなぁ」

この水槽学園の中で一日千秋を探し出すのはかなり難しい。
聞き込みを開始した方がいいとは思うのだが、正直人見知りなのであまり声は掛けたくない。

俺はこの水槽学園に転入してきた”設定”として此処にいるわけだが——まぁ、それはいいや

だから、俺が聞き込みをしないといつまで経っても物語は進まない

では、ここで俺が聞き込みをせずにこのままだったらどうなるだろう?

俺は毎晩、安心院さんにうなされる事になる。絶対。

どうせ、この任務が終われば箱庭学園に戻るんだし、話しかけてみるか……誰かに。
そこら辺のモブでいいや。


「おーい、ちょっと尋ねたいことがあるんだけども」

「?なんだ?」

「こういう奴、知らない?」

そう言って杜若は一日千秋の写真を見せた。相手は首をかしげた後「分かんない、多分1年の奴じゃないか?」と言って、友達の所へと戻っていった。
冗談じゃない、何で下級生の所までわざわざ行かないといけないんだ?


「一年生の奴と会える機会って言うと、食堂かもしくは——

——放課後か」




「おい、ちょっといい?」

杜若は放課後に同じ”ぼく”である知り合いの一年生を見つけた。
彼女は一年生、情報を集めてもらうのにこれ程うってつけの人物はいない。

「杜若先輩……か」

「何か残念そうだな」

「何でもない……か」

彼女の名前は見据宍架みすえししか
今回の任務に、安心院さんのメタ発言によると

「彼女は今回の君のアシスト係だ。物語ってのはやっぱりヒーローとヒロインだろう?」

とか、何とか言ってた。

「杜若先輩、どうしたんです……か」

この子も中々、個性が強い……。