二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: マギ —運命と魔導殺し— ( No.43 )
日時: 2012/11/19 18:52
名前: 黎 (ID: oUAIGTv4)

「…何か・・・人の気配が・・・。」
 紅明に少し説教を食らって、終わったらもう朝であった。
 そして、30分ぐらい寝て、起きたのだが・・・。
「…気のせい…?」
 トーマはベッドに座り込みながら、あたりをきょろきょろ見渡した。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 いや、気のせいではない。
 そー…。ッとトーマの部屋のドアから中の様子を見つめているのは白龍だった。
(…あれがトーマさんか…。結構可憐な人だな…って何を考えている俺!!…ただ、あいさつをしに来ただけだろう!!これではストーカーじゃないか!!)
 そう思って白龍はブンブン首を振った。
(バカバカバカ!!俺の意気地なし!!)
 覚悟を決め、白龍はパンッ!と自分の頬を打ち、部屋に入ろうとしたら・・・。」
「あら白龍。なにしているの?」
「姉うええええええええええッ!!!」
 突如後ろから現れた白瑛に白龍は驚きの断末魔を上げた。
「な、なに!?」
「あ・・・。」
 トーマは白龍の断末魔に驚き、部屋の扉を開けていた。







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「私は今まで遠征にいっていたので時間があるときでも、一目トーマさんに会ってみたかったの。」
「そ、そうなんですか・・・。」
 やっと落ち着いた白龍は、トーマが出したお茶を飲んで一息をついていた。
「トーマさん。うちの弟は泣き虫で意地っ張りだけどよろしくね。」
「え…は、はいッ!」
「な、何を言っているのですか姉上!!」
 白龍は白瑛の突然の言葉にお茶を噴出した。
「あら?そのままの意味よ?あなた、あんまりお友達がいなかったでしょう?だから、年が近いトーマさんに。」
「わ、私で良かったら!」
 白瑛はにっこりトーマに笑いかける。
 トーマは元気よく返事した。
「あ。いけない。もうこんな時間。ごめんなさいね。もう、次の遠征の準備をしなくっちゃ。」
 そう言って白瑛はバイバイ、と手を振ると、部屋から出て行った。
「…すみませんトーマさん。」
「いいえ。…いいですね。兄妹って。」
「…はい。俺のたった一人の姉ですから。」
 そっか、とトーマは微笑んだ。
「…俺と、トーマさんは友達・・・、ですか?」
「もちろん!」
「ありがとう・・・ございます・・・。」
 そう言って白龍は薄く笑いながら部屋から出て行った。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「…いい人だったな。トーマさん。」
 廊下を歩きながら白龍はつぶやいた。
——白龍。あいつと会うのはいいけど、あんまり手ぇ出すなよな。…あいつは俺のおもちゃだし。—
「…大変な人に好かれてしまいましたね。」
 トーマさん。