二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: マギ —運命と魔導殺し— ( No.62 )
日時: 2012/11/28 19:49
名前: 黎 (ID: VXkkD50w)

「わが身に宿れフォロカス!!」
「限定解除!!」
 カッと一面に光が立ち込めると、シンドバッドは魔装、トーマは第二形態になった。
「相変わらずスゲーなシンドバッドさん…。けど、トーマのなんだ?あれは…魔装…なのか?」
 アリババはあっけにとられながら言った。
「…それをこれから知るのですよ。」
 そう言ってジャーファルはアリババの肩に手を置いて行った。
「あッ!」
「始まります!」
 アラジンとモルジアナは上空を指差しながら言った。
 その瞬間、トーマとシンドバットは上空へ消えた。
「らあッ!!!」
 トーマは持っていた馬鹿でかい洋刀をシンドバッドへ切りつける。
「ほう・・・!!」
 シンドバッドはうれしそうに腕で受け止める。
「…この斬撃を片手で・・・!」
「このままだと君はレーム帝国には行けないぞ。…まだ隠してる力があるはずだ。」
「言われなくても!!」
 トーマは切りつけている洋刀を一回放した。
 そして、シンドバッドの後ろに回り込んだ。
「・・・速い!!」
「クリムゾンスラッシュ!!」
 ドゴゴゴォオンッ!!!
 と、爆発音と斬撃が加わったすさまじい音が響いた。
「おじさん!!」
「…いや、大丈夫ですよ。」
 焦るアラジンににっこりとジャーファルは笑いながら言った。
「…あのまま受け止めていたら半身を切り裂かれていたよ。」
「あれを受け止めた・・・?!」
 シンドバッドは風で斬撃を跳ね返していた。
 だが、ダメージはあったようで、全身が切り傷で覆われていた。
「…君はとてつもなく強い。…俺は少し君を侮っていたよ。次からは本気でいこう。」
「くる・・・!!」
 ジャこッ!と、トーマはまた洋刀を構えた。
「わがみにやどれバアル!!」
 そう言うとシンドバッドの手足が鱗に覆われていく。
「もう次で終わらせます。」
「ああ!きたまえ!」
—・・やるぞトーマ。—
「…行くよ。ゼロ・・・!」
 パンッ!と、トーマは手に持っていた魔導書を開く。
「ゼロ・・・・ドライブ!!」
 そう言うと、トーマの周囲に無限の光球のエネルギー弾が浮かぶ。
「うち…砕けえええええええええええええええっ!!!」
 トーマが思いきりシンドバッドに指差すと、エネルギー弾がシンドバッドを襲いかかる。
「く・・・・!!」
 シンドバッドはよけなかった。
 ドドドドドドォン!
 ものすごい煙がつつむ。
「勝った・・・!!」
(あれを食らってさすがに無傷はない・・・!)
 ジリ…。とシンドバッドに近づこうとした。
「はあ…。はあ…。君は俺を殺す気か?」
 と、少し焦った声が聞こえる。
「・・・ナ・・・ンで・・・。」
「ン?根性で耐えたよ。ふー…。死ぬとこだった。」
 シンドバッドはさっきよりひどい傷で立っていた。
「…今度は俺のばんだ。・・・だが。」
「?」
「俺ももう魔力が付きそうだ。…この一撃を放ったらたぶん俺は撃墜する。それは君もだろう?…この俺の一撃を耐えきったら君の勝ち。耐えられなかったら俺の勝ち。それでいいか?」
 しばらくトーマは黙っていたが・・・。



「わかりました!!私だって負けない!!」



 凛としたトーマの声にシンドバッドは笑った。
「それはいい心意気だ!!行くぞ!!」
「はい!!」








「雷光剣!!!!!」




 バチいいい!と、シンドバッドの剣に雷が集まる。







(勝敗を決めるのは、神様だけ。)