二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: マギ —運命と魔導殺し— ( No.76 )
日時: 2012/12/06 19:13
名前: 黎 (ID: VXkkD50w)

 煌帝国から抜け出す前のお話。番外編。

〜『好みの女の子のお話with男の子』〜










「そーいやさぁ…。紅炎の奴いい年なのに、妻いないよな〜・・・。」
「そういえばそうだねえー・・・。」
「・・・兄王様にもお考えがあるんですよ。」
「…べつに。」
 とある一室にて、ジュダル、紅覇、紅明、白龍は同時に茶の入った湯呑茶碗をすする。
「けどさ。お前らは一応皇子様なわけだ。で、気になる女とかはいないのかよ?」
 ジュダルは議長のように3人に問いかける。
「えー?今のとこは僕の好みの女の子はいないかなー。」
 まず最初に答えたのは紅覇だった。
「そそそそそそそんなことより、今この煌帝国がもっと領土を広げられることを考えなくっては!!」
「…声が裏返ってます。」
 取り乱しすぎの紅明に白龍が突っ込む。
「紅明は生活力がねーからな〜…。白龍、お前h「いません。」…あ、そう。」
 即答してまた湯呑をすする白龍にジュダルはあきらめの目を向けた。
「そういうジュダル君はあ〜。気になるこいないのおー?最近攫ってきたっていうトーマってコにご執着のようだけどー?」
 からかうように紅覇は肘でジュダルをつついた。
「まあな。あいつは俺のお気に入りだからな。それにかなりおもしれえからな・・・。」
 と、まんざらでもなさそうに笑った。
(し…神官殿が恍惚として女の話をしていらっしゃる…!どんな女なんだ・・・!?)
 と、紅明は世界の終りを見ているような顔でジュダルを見た。
(…お義兄様・・・・、コミックスのおまけのおれのセリフをマネしていらっしゃる・・・!)
 だが白龍は紅明の心を読み取る猛者だった。(コミックスのおまけをお探しください。)
「ジュダルくーん…。トーマってどんな子?」
「面白い奴。」
「かわいい?」
「まあ、いいほうじゃねえの?」
「性格は?」
「一輪の白ユリ。」
「強いの?」
「見たことねえけど魔力はパねえ。」
「僕その子に会ってみたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!」
 わーッ!と紅覇はキャンプに行く子供のように騒ぎ出した。
「・・・わ、私も神官殿が気に入った娘がどんなものかきになりますし・・・。」
「白龍は?」
「…近いうちに。」
 バチバチと4人の心の中で火花が散ったことは本人達しか知らない話である。
(僕の好みにあったら即もーらおっと・・・。)
(…実はちょっと寝顔見ちゃってるんですよね…。可憐だった…。兄王様申し訳ありません…。この紅明、早めに妻をめとるかもしれません。)
(お友達になれたら…。うれしいな・・・。)
(あいつはぜってえ渡さねえ・・・!)











・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「うう・・・ッ!」
 軟禁されている自室でトーマは震えた。
「?どうかしたのトーマ?具合悪いの?」
 遊びに来ていた紅玉は心配そうにトーマを見つめる。
「ううん。ダイジョウブ。寒気がしただけだから・・・。」
「そう?気をつけなさいよお・・・。」




(…いやな予感がします・・・。)







 そして、翌日から強烈なアピールがあったのは言うまでもない。