二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: マギ —運命と魔導殺し— ( No.83 )
- 日時: 2012/12/13 19:28
- 名前: 黎 (ID: VXkkD50w)
番外編2.またまた煌帝国。
〜錬紅明さんの思考回路による妄想〜
「・・・なあ紅覇。紅明の奴、最近上の空だぜ?なんかあったのか?」
「・・・あったっちゃあったし、なかったっていうなら何もないかなー・・・。」
「なんだよ、それ。」
とある宮廷の休憩所にて、簡易な机といすに座ってたそがれている紅明にジュダルはちょうど近くにいた紅覇に耳打ちした。
「…だったら明兄に直接聞き「おーい!紅明!いつもより陰険なツラしてんぞ!!どーしたんだ?」唐突だよジュダル君!!」
行動派過ぎるジュダルに紅覇はすっころんだ。
「…いえません・・・。こんなこと・・・。」
ジュダルに呼びかけられた紅明はふう…とため息をついた。
「「!!??」」
深刻過ぎる紅明に2人は顔を見合わせた。
「おい!!…あいつスゲー暗いツラだぜ?!なんかあったんだきっと!!」
「そうだね・・・。きっとなにかこの国にかかわる重大な失策をしちゃったとか・・・!」
紅明に聞こえないようにひそひそと2人は言いあった。
「・・・どうかしましたか?」
「ううん!!なんでもないよ!!…明兄、僕たちじゃ気休め程度にしかならないだろうけど、できることなら何でもするよ!相談して!!」
「そうだぜ!!」
「…神官殿や紅覇は知らなくていいことです・・・。」
(…いえない。第二皇子のこの私は自分の妻(?!)のことで悩んでいるだなんて・・・。)
ますます紅覇とジュダルはぎょっとなった。
「やばいやばいやばい!!なんかやばい!!」
「ああ!!すげーやべー!!このままだと自殺すんじゃねーか!?」
「可能性あるよ!!明兄国のためなら死んじゃう!!」
「…最近はなかなかうまくいかなくて…。(トーマとの会話が)」
悲しそうにいう紅明に2人は驚愕した。
「明兄きっと領土拡大の軍事うまく言ってないんだ!!やばい!一大事!命の!!」
紅覇はあわてだした。
「おちつけって・・・な?紅明。今はうまく事が進まないかもしれないけど、こういうときは時が進めてくれるんだぜ?」
ポン・・・。とジュダルは紅明の肩をたたいた。
「神官殿・・・。」
(気づいていらっしゃたのか・・・?!)
驚いたように紅明はジュダルの手をつかむ。
「…ありがとうございます。神官殿。そして紅覇。私はもうちょっと頑張ってみます。」
「「やったーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」」
2人は手を取って喜び合った。
そして、いろいろ雑談して3人は別れて行った。
後味悪そうに白龍がその瞬間飛び出した。
ちょうどそこを通りかかって紅明の事情も、さっきの話を聞いていた白龍は思った。
(…会話、全然かみ合ってない。)
と。
松尾芭蕉のごとく、こう思った。
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「うまく…軍事会議いいのでるといいね!」
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「サーって!!陰険な紅明の悩みも解決したし!桃でも食うか!!」
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「待っていてくださいトーマさん…。いえ、我妻よ・・・!!」
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「へっくしゅん!!」
「あらトーマさんどうしたの?」
裁縫をお互いしていたトーマと白瑛。
くしゃみをしたトーマに毛布をかぶせる白瑛。
「…誰かが噂をしているんでしょうか・・・?」
「トーマさんはかわいらしいから。風邪をひいちゃだめですよ?」
「はい。」
トーマは嫌な予感がしながらも白瑛の優しい言葉に微笑んだ。