二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: マギ —運命と魔導殺し— ( No.89 )
日時: 2013/01/01 01:43
名前: 黎 (ID: VXkkD50w)

お正月〜シンドリア編〜




「トーマさん可愛い〜!」
「そうでもないよ。」
「いや、すごくにあってるぜ!!絶対!」
「はい。私もそう思います。」
「モルジアナまで・・・。」

 今日はお正月。女子軍は振袖を着てくるようにと、シンドバッドに言われたのだ。

「…やっぱ脱ぐよッ!」
「させねえぜ?トーマちゃん。」
「シャ、シャルルカンさん・・・。」
「癪だけど今回ばかりはアンタの意見に賛成よ。」

 振袖を脱ごうとしたトーマの手を押さえたのはシャルルカンとヤムライハだった。

「似合ってるよな!マスルール!」
「・・・はい。」

 突然マスルールに話を振ったシャルルカンにマスルールはぶっきらぼうに言った。

「よしっ!王にみせに行きましょう!きっと大喜びするわよ!!」
「むしろ失望します・・・!」
「ンなことねえよ!な!アリババ!」
「はい!そうだよな!?アラジン!」
「うん!おじさんきっと喜ぶと思うよ!」













・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「シン。女子たちが振袖を披露してくれるそうですよ。トーマも着るらしいですからね。」
「はっはっは!それは楽しみだ!」

 軽口を言い合うジャーファルとシンドバッドがいる部屋がノックされた。

「来ましたね。」
「ああ。はいれ!」
「「「「「「「失礼しまーす。」」」」」」
「ほら!トーマちゃん!」
「でも・・・。」
「いいからいいから!王様きっと鼻血だすぜ!!」
「師匠いくらなんでもそれは・・・。」
「トーマさん似合ってます。」

 ヤムライハに押され、トーマはシンドバッドの前に姿を現した。

「あ、あの・・・。似合いませんよね・・・。」

 ズギュン!!
 シンドバッドの何かが崩れ落ちた。

「・・・シン・・・。」

 何かを察したジャーファルは冷ややかな目でシンドバッドを見た。

「似合ってるぞ!トーマ!いいお嫁さんになるだろうな!!」
「ちょ・・・!シン・・・!」

 豪快に笑い飛ばすシンドバッドにジャーファルは注意する。

「か…からかわないでくださいッ!」
「王様本気かよ〜!トーマちゃんもてるねえ!!」
「シャルルカンさんまで…!本当にやめてください・・・!」

 かああと顔が赤くなってトーマはしゃがみこんだ。

—なんやかんや言いながらも楽しそうじゃないか。—
(…うん。今までずっと1人だったから・・・。)

 ゼロと話しながらそう思った。





「すごく、幸せだなあ・・・。」

 トーマはだれにも聞こえないようにつぶやいた。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
明けおめです!!今年もよろしくお願いします!