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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼 浅葱色の風と放浪鬼 ( No.13 )
- 日時: 2012/12/04 18:37
- 名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
10話「朝食戦場化」
ごごごごご…という効果音まで聞こえて来そうなほど、真琴は黒い怒り
の雰囲気をまとっていた。これではどっちが黒なのか分からない。
「人の物に手ェ出すからには、それなりの覚悟ってもんがあるんでしょ うねぇ?」
「いや、俺は…冷める前にと思って…!」
「問答無用ゥゥゥ!!!!」
右手に箸を持って、真琴が狼のように襲いかかる。…永倉の膳に。
「あぁ!俺の沢庵!!」
「先に仕掛けたのはそっちだからな。」
「くそぅ!真琴めェェ!!」
「新八!少しは静かに…」
「左之さん、隙ありィィィ!!!」
すでに広間は戦場と化している。原田が参戦しようとした時、ついに
土方の堪忍袋の緒が切れた。
「飯くらい静かに食えねェのかテメェ等はァァァァッ!!!!」
巳の刻。この時間は巡察などがなく暇を持て余している隊士たちが、
剣の訓練に時間を使っている。
「ったく、土方さんも厳しいよなぁ…フンッ!!」
「新八っつぁんもそう思う?…てぃっ!!」
「はぁ。…何で俺まで」
「無駄口をたたくな3人とも。…残り20回。」
朝に大騒ぎを起こした3人は、罰として素振り50回を言いつけられて
いた。
「「「はぁ……」」」
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