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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼 浅葱色の風と放浪鬼 ( No.7 )
- 日時: 2012/11/13 21:54
- 名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)
4話「鬼は人鬼に主張する」
すたすたすたすた……原田の案内で、真琴はある一室に着いた。
「ほら、ここだ。…土方さん、俺だ。」
「…原田か。入れ。」
中から威厳のある男の声がした。その声に反応して、原田が軽く真琴の
背中を「ほら。」と押す。
「え、と…失礼、しまーす…?」
「何で疑問形なんだ。」
「へ…?あ、貴方は…!!」
目の前に座っていた黒髪の男は、真琴を屯所に連行することを決めた
本人であった。先日、そして今日の行動を見ても、隊長格だという事が
わかる。
もしかしたら、この組織の一番上かも。等と真琴はひそかに思った。
「さっそくだが、お前には聞きたい事が山ほどある。」
「ふーん。まぁそれはいいけど……」
静かに前置きして、真琴は土方に叫びをぶつけた。
「…俺の三味線、刀、その他もろもろの持ち物!全て返せー!!」
「返せるわけがあるかー!!」
「……………チッ」
真琴の訴えは、簡単に退けられたのであった。
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