二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 第1Q 「帰国子女の転校生」 ( No.9 )
- 日時: 2012/11/17 06:29
- 名前: しいな (ID: krVR01Sc)
今日は長かった夏休みも明け、久々の登校である。
青峰は朝練のために普段よりも早く出た。といっても、桃井が起こしに来たからなのだが。
学校につくと、そこには見慣れない少女たちが楽しそうに1on1をしていた。少し見た程度だが、レベルはおそらくとても高いであろう。見ていると、やりたくなってきた。急いで練習着に着替えて体育館に戻ってくる。しかし、そこには誰もいなかった。
「あり?……っかしーな…確かにいたのに…」
不思議に思っていると、そこに緑間や赤司、黄瀬などが来た。
そうして朝練をはじめると、青峰はいつの間にか来た時に見た少女たちのことを忘れていた。
朝練が終わり、それぞれのクラスへ行きHRが始まる。すると、青峰と桃井のいるクラスに朝見かけた少女が一人、入ってくる。
「あ!!お前朝の!!!」
「はいアホ峰黙っとけー。んじゃ、転校生は紹介しろー」
「はい。琥珀澄奈です。バスケが好きです。よろしくお願いします。」
少女___澄奈は礼儀正しく自己紹介をすると、青峰の隣に座った。
先ほど教師に怒られて反省したのか、今度は小さい声で琥珀に話しかける。
「おい、えーと…琥珀?お前バスケ好きなのか?」
「さっき言ったけど。あんた、青峰大輝でしょ?」
「おう。バスケ好きにいやな奴はいないからな!友達になろうぜ!」
「別にいいけど…」
青峰は二カッと笑って、お前部活はバスケ部だろ?と言おうとしたが、チャイムが鳴ってHRが終わったと同時に澄奈はどこかに行ってしまったので、それは叶わなかった。
澄奈はクラスを出た後、3年生の階に行った。
一つのクラスを見渡すと、そこには澄奈の姉___白華がいた。
「姉ちゃん。」
「あ、すみ!どう?クラスなじめそう?」
「たぶん。姉ちゃんは…大丈夫そうだね。」
「うん!そうだ、私は部活はもうないけど、すみはどうするの?」
白華がそう聞くと澄奈は、んー、と考えてから言った。
「バスケはしたいから、やっぱマネージャーかな」
「そっか。じゃあたまに顔見せに…っていうかバスケしに行くね」
白華がそういうと、さっきまで全く動かなかった澄奈は初めて表情が動き_________笑った。
顔立ちが整っているせいか、とてもきれいに見えたその笑顔はすぐに無表情に戻ってしまったが、白華のクラスの人たちはその姉妹を陰で天使と呼ぶようになったことを姉妹は知らない。