二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 小説協会〜合作という名の交流〜 ( No.1 )
日時: 2012/11/17 13:58
名前: 妖華 ◆uAcwoW6b/c (ID: o4cexdZf)  

できたと聞いてwww

【温かい日々】ジャンル『BRAVE10』



信州上田……何かと愉快で物騒な気もする地。


ここに十人の勇士と勇士の妹が、1人いる。

少女の名を若宮葉月という。

光の勇士……霧隠才蔵の妹だ。

名字が違うのは、まあ長くなるからここでは飛ばすとしよう。


これはそんな十一人の愉快な一日である。



「……葉月ぃー!」

闇の勇士、伊佐那海が葉月を呼ぶ。
伊佐那海は奇魂(くしみたま)をもつ巫女だ。
甘い物が大好きな伊佐那海の事だ。
お茶の誘いだろう。

「何、伊佐那海」

取り敢えず、葉月は返事をした。

「あのねー!皆でお茶しようと思って。」

やっぱりか。と思いながら、葉月は「行く」。と返事をした。

こんなに面倒そうに返事をしているが、葉月はこのお茶の時間が好きである。

忍として、ではなく1人の少女として過ごせる唯一の時間だ。といってもいいかもしれない。

葉月はしばらくしてから庭へと行った。
庭には、伊佐那海に呼ばれたのだろう、他の勇士もいた。
今日は珍しく兄の才蔵も来ていた。

「珍しいね。兄上も来るなんて。」

葉月は不思議そうに才蔵に言った。

「まぁな……」

と言っている才蔵も少し、笑っていた。

「お待たせー!」

伊佐那海が大量の饅頭を持って来た。

「……多過ぎるよ。」

葉月はそう言う。
1人何個食べなければいけないのか分からないくらいの量を持って来ていた。

「……ぷっ……」

あまりにもその光景が面白くて笑ってしまう葉月。
それを優しい目で見ている才蔵。
二人を見て様々なことをいう他の勇士と城主真田幸村。
二人を見て「ずるい!」と言う伊佐那海。
今日みたいな日がずっと続けばいいのに。と葉月は心の中で思った。


平凡で幸せな毎日を送る時代がいつか訪れることを願って、葉月は饅頭を一口食べた。




【END】