二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 新世紀エヴァンゲリオン序 ≪ベストFriends≫ ( No.13 )
日時: 2012/12/03 20:24
名前: 赤獅子エンザ (ID: pmOIN4oE)

第肆話 「鋼鉄の友」  


ネルフに所属してから一週間が経過した。
相変わらず使徒は次々に襲来する。
獣のように瞬く眩いメタリックパーツ。
今日も使徒を撃破した。
LCLがどうも慣れない。
オレンジに褐色された色がどうも気に入らない。
使徒は次々に襲来するわけだがそれに続いて苦悩・葛藤する。
自分の存在意義を探し求めていた。
使徒殲滅の任務に傍らしていた。
「どうせ。僕はパイロットなんか向いていない。」
「何言ってんのシンジ君。立ちなさい。」
ベンチに居座ったままシンジは手に持っているタオルを床に落とした。
「シンジ君。」
ミサトは歴然とした表情だった。
「あなたが戻って来るまで待っているわよ。」
ミサトは漆黒の闇へと消えて行った。



—第壱中学校—

「この野郎。」
「御免ね。トウジ君が気が済まないからって。」
わたり廊下の下のあたりでシンジは殴られていた。
「お前の表情が気に入らないんだよっ。」
もう一発咬まされた。
「御免ね。トウジ君が気が済まないからって。」
トウジと行動を共にする鈴木ケンスケは気障な態度で行った。

「綾波。」
帰りの時間。シンジは気軽に声をかけた。
「大丈夫。左目の怪我は。」
「来るわ。」
「え?」
シンジは一瞬何が何だか理解不能だった。
「彼奴が。クロノス。」


シンジは綾波の言葉が理解できないままミサトの家へ帰った。


「使徒襲来!攻撃耐性モードに変換します。」
「こちら。第3新東京市避難完了。」
「やはりね。うちらの攻撃はビクともしない。」
常識的に嘲笑った。
「シンジ君は?」
「準備できました。」
ミサトはゆっくりとシンジのほうに歩いてきた。
「今日がチャンスよ。決めてきなさい。」
「ハイ。」
少し不安が募るシンジだった。
「初号機。リフトオン。」


—第3新東京市—
「おい。ケンスケ。うちら今避難しているけど上では使徒が暴れているんだろ。そのネルフっていうやつが使徒をやっつけるんだろ。」
「そうだよ。なんでうちら市民はこの白熱した戦いを見せてくれないんだろう。」
カメラをいじりながらケンスケは言った。
「なら行ってみようか?」
「良いね!タイミングがあるときに行こう。」


—その頃東京市では—
「やっぱり使徒は強いな。」
額に汗がにじむ。
「カタツムリみたいな形しやがって!」
右手に力いっぱい腕力を掲げた。
「よし!使徒に食らったわ!」
「情報が入りました。第3新東京市の丘に2名の学生発見。」
「不味いわ。」
その頃シンジは丘に近い場所に使徒に叩きつけられた。
「くそ!」
すると、右にモニターが映し出された。
「シンジ君。左に避難者がいるの。率直にリフトを下げて救出して頂戴!」
そしてシンジはケンスケ達のほうに目を向けた。
恐ろしい目で見た。
だが、仕方なく救出した。

「うわっ。水が。溺れてしまうやんけ!・・あれ?大丈夫や。」
「トウジ。見て!前に。」
ケンスケとトウジはシンジの苦戦している顔をしばらく見つめていた。

「クソッ!」
「頑張れ。シンジ!」
トウジが応援した。
その応援が糧になったせいかシンジは力を取り戻した。
「このーー!」
使徒は大きく大車輪を描き地に叩きつけられた。

「よし!任務は完了したわ!シンジ君。おめでとう。そしてお疲れ様。」

シンジはミサトたちから沢山の賞賛を貰った。


ケンスケ達はどうしているのかな。とシンジは思いながら第壱中学校へ駆けだしていった。