二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 新世紀エヴァンゲリオン破 ベストフレンズEVA ( No.2 )
- 日時: 2012/12/03 20:19
- 名前: 赤獅子エンザ (ID: pmOIN4oE)
第壱章 第壱話 「ヱヴァとの出会い」
ツー。ツー。
電話の電子音が誰もいない町に微かに響き渡る。
「あれ?間違えたのかな。」
彼が持っている紙には葛城ミサト。電話番号が書かれている。
誰もいない町に1人だけ公衆電話のそばに平然と立つ少年。
彼はもう一度電話番号を確認し数字ボタンを打った。
ドスン。ドスン。
「やばい。使徒が来る。」
次第に焦ってきた。
直後に高級そうなアメ車が突っ込んできた。
その女の人はサングラスをかけている。
「シンジ君!早く乗りなさい!」
シンジは即座に乗った。
アメ車ならではのエンジン音を轟き猛スピードで発進した。
気が付けば長いエスカレーターに乗っていた。
ネルフという機関に呼び出された。
シンジは知っていた。
どうやら父のもとへ行くらしい。
「ああ、そうだ。碇君。これ。」
ミサトは説明書らしきものをシンジに渡した。
「これって・・・。」
「ネルフの一員になるのよ。」
「ネルフって僕のお父さんの。」
「着いたわよ。ネルフへようこそ。」
周囲にはいかにも基地みたいな感じで近未来的だ。
シンジはすこし感激した。
「碇指令。この子に。」
ミサトは司令官に話した。
「シンジ。」
大きな画面に父の姿が映った。
「父さん!」
「碇指令!綾波が!」
父は奥で関係者と話していた。
そして父の写っていた画面は消え、シンジの左後ろから担架で運ばれた少女が体のあちらこちらに包帯を巻きつけていた。
「医療班。至急部屋の準備を!」
それを見た瞬間シンジの考えは一変した。
「大変です!司令官!第3の使徒が出現!」
ゲンドウは冷酷にシンジを見つめた。
「僕がやるんですか!?」
「今のところ大丈夫よ!シンクロ率も問題ないわ!」
ミサトが言った。
「乗りません!」
シンジはまたも却下した。
「ならばいい。お前のせいで世界は壊滅する。それでもいいのか。」
ゲンドウが言った。
「シンジ君!」
ミサトも叫んだ。
「ならば、・・・やります!」
決心したシンジ。
「葛城。初号機の準備を。」
「え、司令官!初号機は試作品では・・・。」
「零号機は今使えない。」
「わかりました。シンジ君!」
「ハイ!」
出撃準備をした。