二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【学園アリス】 通称:王子の学園生活 【おりきゃら募集です】 ( No.1 )
日時: 2012/11/25 01:00
名前: 稀琉 ◆QP7KmvqFh6 (ID: ELO8Nxwi)



 流れ行く景色をただ見つめる少年——梓。
 運転手に声をかけられると、梓は小さく返事をした。



 <<<<<<<<<<< 第001回 天才養成学校 >>>>>>>>>>>>




「はじめまして、君が転校生の椎名梓君だね」

 
 はい、と梓は微笑んで返事をした。
 うんうんと鳴海は頷いて握手を求めた。
 素直にそれに応じる梓。


「僕は鳴海。君のクラスの担任です。よろしくね」
「椎名梓です。よろしくお願いします」
「はい、よろしく。じゃあ教室に行こうか? 実は君以外にも転入生がいるんだ」


 そうなんですか、と返事をする梓。
 教室に向かえばその教室の前に三人、梓と同い年であろう人物がいた。

 相手三人も梓と鳴海に気づいた様だ。


「鳴海先生、その子も転入生?」
「そうだよー。椎名梓君! 三人とも仲良くねー?」
「もっちろんやぁ!」


 えへへっと笑いながら梓同様転入生の蜜柑が話しかけてくる。
 梓も蜜柑の笑顔を見てにっこりと微笑んだ。


「ウチは佐倉蜜柑! 転入生同士仲良くしよなっ、えと…梓君!」
「はい。こちらこそよろしくお願いします、佐倉さん」
「さ、佐倉さん……っ!? な、何や、照れてしまうわあ…」

「キモいわよ蜜柑。…私は今井蛍よ、よろしく」
「僕は委員長の飛田裕です。よろしくね、梓君。分からない事があったら何でも聞いてください!」

「はい。よろしくお願いします、今井さん、飛田君」


 それを鳴海は何処か微笑ましそうに見ていた。
 が我に返ると梓を呼ぶ。


「あ、梓君、ちょっと」
「? …何ですか?」
「君のアリスの事なんだけど…三つのうちの一つは皆には内緒ね?」
「あ、はい、分かりました」


 少々疑問を抱きながら梓は承知する。
 そして鳴海は梓と蜜柑の方を見て笑顔で言った。


「じゃあ梓君、蜜柑ちゃん。皆と仲良くね! 初等部B組へ行ってらっしゃい!」



 開かれた初等部B組の扉。
 一歩足を踏み入れた瞬間——梓は絶句した。