二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【学園アリス】 通称:王子の学園生活 【おりきゃら募集です】 ( No.5 )
日時: 2012/11/25 01:04
名前: 稀琉 ◆QP7KmvqFh6 (ID: ELO8Nxwi)

>>>>黎様,Dr.クロ様,茅様

オリキャラ有難うございます…! 使わせていただきます!




 人が宙に浮いている。描かれた絵が動き出している。
 ぽかーんと言った感じで梓と蜜柑は初等部B組の教室内を見つめていた。




 <<<<<<<<<<<<<<< 第002回 初等部B組 >>>>>>>>>>>>>>>



 クラスメイトの視線を感じながら梓と蜜柑は教卓の近くに立った。
 中には梓の方を見て頬を赤く染めている女子もいる。ほとんどは転入生ということで興味があると言った視線だ。


「今日から新しいお友達の佐倉蜜柑さんと椎名梓君です。皆さん仲良くして下さいね〜」

「椎名梓です。よろしくお願いします」
「佐倉蜜柑です。どうぞよろし」

「お友達とか言ってんじゃねー」
「誰がお前の言うことなんか聞くかーっ」


 と副担任に向けての批難と妨害が加えられる。
 流石に蜜柑も梓も呆気にとられた。完全なる学級崩壊である。


「じゃあ佐倉さんは後ろの席に…椎名君はその一つ前の席に……」


 副担任に同情しながら梓は指定された席を目指した。
 静かに席に着いて隣の顔を伏せていた人物に笑顔で声をかける。


「あの…隣、よろしくお願いします」
「————」


 ふっと顔をあげたその相手に梓は思わず息を呑む。
 絶世の美少女だった。何処か眠そうな瞳は澄んでいて、真っ直ぐに梓に向けられている。
 相手も少しだけ目を見開く。恐らく相手も梓の整った顔立ちに驚いたのだろう。

 が、反応はそれだけだった。また伏せてしまう。


(…えーっと……?)


 完全なるスルー。
 若干硬直しながらも何とか気を取り直し、その隣の人物に声をかけた。
 左右色の違う瞳が梓に向けられる。とてもその瞳は綺麗だ。


「椎名梓といいます、よろしくお願いします」
「私は夜咲九六。よろしく、梓」
「はい」

「——さっきのヘンタイちかん男ーーっ!!」


 という蜜柑の絶叫が響いた。
 え、と梓はすぐ後ろの席を見る。蜜柑が黒髪の少年を指差してあわあわしていた。
 不思議そうな表情で梓は蜜柑を見る。


「…何言ってんだこの女。痴漢ってのはバカが下心もってやるから“痴漢”なんだよ。お前相手に下心もくそもわくかよ、バーカ」
「よ…よくも女の子にあんな事しておいて……っ! 女の敵っ野蛮人!! 謝れバカーーッ!!」

「おーおー、あの転入生…一番喧嘩を売らぬ方が良い相手に喧嘩を売ってるぞ」


 小さな笑い声が聞こえてきて梓は前方を見た。
 相手も梓の視線に気がつくとニッと笑う。にしてもイケメンだ。


「あの少年は日向棗と言ってな。まぁボスの様な奴だ。あ、俺は絶望ヶ丘クロノ、よろしくな!」
「はい。よろしくお願いします、絶望ヶ丘君」

「おい、そこの転入生」


 落ち着いた声に呼ばれて梓はそちらを見る。
 棗だ。じっと梓の顔を見る。
 梓も真顔で見返したあと、直ぐににこりと微笑んだ。


「なんでしょうか?」
「お前のアリスは何だ、教えろ」
「僕のアリス…ですか? 僕のアリスは“植物のアリス”と“声フェロモン”のアリスです」


 笑みを崩さずに梓が言う。
 フン、と棗は何処か馬鹿にした様な態度を見せた。


「あっちの転入生ははっきりわかってるみたいだな」
「う…! ウチだって…鳴海先生が言うてくれたもん。ウチは先生信用してるもん」
「……教師の言う事が信じられるかよ」

「————きたのもり」


 凛とした声がその場に響く。
 その声がすぐ隣から聞こえた事に気付き、梓は隣の美少女を見た。
 少女は蜜柑と梓を見ながら言う。


「信用できないから…北の森通って高等部に足あと残してきてよ」
「北の森……ですか?」
「うん。残してこれたら…文句なしで二人共認めてあげる」

「北の森! 良い案ね、城ヶ崎さん!」
「ありがと。……それでいいよね、棗?」
「…………まぁ良い。星羅の言った通りのことができたなら認めてやる」

「転入生だし…道案内連れてってもいいよ。ただし二人は別行動で行くこと」


 ズラズラと条件をつける少女——星羅。
 棗の取り巻き——スミレがその条件を聞いて笑っていたが飲むしかない。
 が、蛍と委員長は蜜柑の付き添いだ。梓はきょろっと辺りを見回す。


「ついていってあげる」
「え…? いいんですか、夜咲さん?」
「いいのよ」

「…んじゃあ、俺もついて行ってやろう」
「いいんですか??」
「勿論だ。何、不安がらなくていい。北の森など楽勝だ」
「心強いです」


 こうして九六とクロノがついて来てくれる事になった。
 星羅は冷めた瞳でそれを見たあとにまた顔を伏せながら告げる。


「じゃ、交渉成立。——ゲーム開始、ね」


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色々省略しててすいません…!
あとオリキャラの性格崩壊してたらほんとすいません! ほんっとすいません!!(´;ω;`)
月ノ宮君と冥利君、デューン先生は後に登場します! すいません!