二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: デュエル・マスターズ カミカゼ伝 超獣大戦編  ( No.22 )
日時: 2012/12/17 23:39
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)

 
「名を教えてやろう。俺達は、古代民族タイタニスの上級戦士、俺はクラウレ。」
「俺はベルムだ。よろしく。」
「何だこいつら・・・。礼儀正しいな・・・。」

 さしずめ上級戦士だからプライドが高いと言ったところか。さて、
10ターン目。

「俺のターン!【腐敗聖者ベガ】召喚!こいつの効果で、シールド追加し、クラウレの手札を破壊!」
「くっ!」
「良い感じじゃないか、シント!」
「おう!」

 俺の実力はまだこんな物じゃない。今シールドを増やしたのは、こいつの能力のデメリットを軽減するためだ!

「チュラロリエスで、シールドブレイク!」
「テルス・ルースでブロック。俺のブロッカーはまだいるぞ。」
「効果で俺のシールドを2枚墓地に送り、手札を2枚補充だ!」
「ちっ。」

 もう一人の俺が興奮しながら言った。

「すごい・・・。俺とは次元が違う・・・!」
「んなこと言ったって、お前はディオンを倒したじゃないか。」
「あれは、バジュラの助けがあったから・・・。」

 その頃フジは・・・。

(フジ視点)

「おらおら、かかってきやがれ!喧嘩上等、ドラゴン・ゾンビ共が相手してやるぜ!俺のターン!」

 俺の挑発的な態度は相変わらずだ。12ターン目。

「俺の墓地には、クリーチャーが2体。そして、俺の場にもコッコ・ルピアと、ディメンジョン・チョーカー。これらを破壊し、墓地召喚!出よ!【偽りの名 ドレッド・ブラッド】だっ!さっき、ボーンおどり・チャージャーを使って運良くクリーチャーが、墓地に落ちてくれたからな。コッコ・ルピアと、ブラッディ・シンバルを出してエンド。」

 くくく、俺の大量展開の速いこと速いこと。こいつでドン・ドリアン
に対抗できる!

「それがどうした。俺のターン。マナ進化GVで出しておいたドン・ドリアンを【ロイヤル・ドリアン】で1番上のドン・ドリアンだけをマナゾーンへ。出よ・・・。」
「!!」
「我が切り札、【偽りの名 13(サーティーン)】!」

 やべえ・・・。あれはワールド・ブレイカー持ちで、P25000の
凶悪クリーチャー!自然文明単色で、能力もこれだけだが、速く出てきたか!

「13でワールド・ブレイク!」
「ブラッディ・シンバルでブロック!」

 俺、絶体絶命っしょ!

(シント視点)

 16ターン目。バトルゾーンは、ブロッカーで溢れかえっていた。言う必要はないが、クラウレのガーディアンだ。

「お前が人類を守るため、戦っているならば、俺達も
多くの民の期待を背負っているのだ!俺はそれを守りたい!いや、守るんだ!俺は守護者のガーディアンだから!進化!出よ、【守護聖天 グレナ・ビューレ】!ユッパールから進化!」

 何だこいつはッ!進化ガーディアンにはこんなヤツが!

「まだ終わらないぞ。今度は現れよ!【蒼天の守護者 ラ・ウギ・ガガ】3体召喚。ターンエンド!」

 クラウレ。お前、悪いヤツじゃねえよ。みんなの為に頑張ってんじゃねーか。だけどっ!

「それを何故、侵略という方法で、実行しようとする?くだらない争い、やめにしようとは思わないのか!」
「お前は何も分かっていない。」
「何!?」

 俺は少しカチンと来た。

「今のタイタニス人の人口は、約64億!現在の人類
と、同じ数だ。とうてい、共存は不可能だ!だから、
環境を破壊し、愚かな開発を続ける人間共を滅ぼすことが決定した!俺だって・・・。俺だって・・・。」

 あいつは、少し間を空けた。

「本当は人間とッ!共存したいんだぁぁぁ!」

 あいつは一度そう叫び、デュエマを続けようとした。が、次の瞬間、俺はデッキを片付け始めた。クラウレは驚いていた。
「何をしている!放棄するのか!」
「お前が平和を望んでいるなら、俺達が戦う理由なんて無い。きっと共存できるはずだ。タイタニス人も、
今の人類も。」
「どうするんだ・・・。このデュエマでお前を、抹殺
するかどうか、それとも王子に任せるつもりか、決めるつもりだった・・・。でもっ・・・。相手が放棄したなんて・・・。」
「実体化したリアルカードの強さが、持ち主の実力で
決まるからか。万一手に掛けようとしたとき、リアルカードで反撃されても、対抗できるか分かんないから、か。」
「だけど・・・。お前を殺したくない・・・。こんな
侵略、辞めたくなってきた。」
「弱音を吐くつもりかクラウレ。」

 冷たい声で、ベルムが言った。フジとのデュエマが
・・・。

「13でトドメ。」
「ぐあああああああああ!!!」

 終わったのだ。フジは衝撃で弾き飛ばされた。クラウレが止める。

「止めろベルム!もう止めよう、こんな侵略!」
「お前は甘い。それが、お前と俺の差だ。」
「くっ!」
「今まで一緒にやってきたが、お別れの時が来たようだ。永遠のな!」

 ベルムが13に命令し、死の星・ジェノサイドスターを放とうとする。

「ぐっ・・・。」
「止めろォォォー!!!」
「「!?」」

 俺は、アルカディアスを召喚していた。だがそれは、既に進化していた。その名も、

『我が名は、魔聖 デス・アルカディア。偽りの名の者よ、喰らうが良い!』

 そういい、死の星を掻き消し、邪悪なる波動で13をも吹き飛ばしてしまった。

「これは相当な報告が必要のようだな・・・。」

 そういい、ベルムは黒い影に身を包み、消えていった。