二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: デュエル・マスターズ カミカゼ伝 超獣大戦編 ( No.32 )
- 日時: 2013/01/01 23:08
- 名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)
「・・・。」
12ターン目。水澤の場には、リンクしたムーラ・マニ。そして、ブラッディ・イヤイング、メルニア、スーパークズトレイン。一方、俺の場には【偽りの名 バルガ・ラゴン】、【エコ・アイニー】。バルガで攻撃して軍勢を増やしたいところだが、スレイヤー
(バトル後、勝敗に関係なく必ず相手を破壊する。大概はパワー1000等、低い物が多いが一部は【オニナグリ・ザ・レジェンド】や、発動対象がゴッドのみと制限こそある物の【新羅 ライジング・NEX】等切り札級のクリーチャーもいる。だが、ほとんどは特攻要員。)
のメルニアに殴り返されるのが怖いので、なかなか攻撃できない。が、
「俺のターン!」
こいつがいれば大丈夫だ!
「【インフィニティ・ドラゴン】召喚!俺のドラゴンが場から離れる時
に、山札の一番上を捨てて、トップデック(一番上のカード。この場合、インフィニティの効果で捨てたカード。)がドラゴンか、ファイアー・バードなら場に留まる!メルニアも怖くない!」
「すごいぜシント!そいつは殿堂カード!それをここ一番で、引き当てるなんて!」
殿堂カードとは、強すぎてデッキに1枚しか入れられないカードのことだ。
「うーむ同じような効果を持つクリーチャーが、ガーディアンにも居ればいいな。」
「バルガ・ラゴンで攻撃!出てきやがれドラゴーンッ!」
「おおーっ!ドラゴン・・・・。だけど・・・。」
・・・・・・何故進化クリーチャーのバジュラなんだ。なんで出せないのか。それは、バルガ・ラゴンの効果の一部を見てくれれば分かる。
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せる。そのカードが進化ではないドラゴンであれば、バトルゾーンに出してもよい。
つまり、こいつの効果は進化以外のドラゴンしか出せないのだ!この辺、同じような効果を持つバルガライザーや、バルガゲイザーなどとは、微妙に効果が違うから気をつけろ。
「今出てくるなァー!仕方ない・・・。バルガ・ラゴンの効果は見せるだけだから、山札の1番上に戻す。だけど、W・ブレイク!」
「イヤリングでブロック。」
「ッ・・・。エコ・アイニーでシールド・ブレイク!」
「・・・・受けます。」
くっ・・・。次のターン、メルニアで殴り返し・・・。まてよ、インフィニティの効果で守られる。だけど、能力の発動は不確定だからな・・・。
「私のターン!【腐敗電脳 メルニア】で、バルガ・ラゴン破壊!」
「ッ!まずい・・・・!インフィニティ・ドラゴンの効果でトップデックを捨てる・・・。来いドラゴン!」
バルガ・ラゴンは破壊されなかった。つか、よく考えてみたら、インフィニティの効果が発動するのは分かっていた。何故なら、さっきバルガでめくったカードは・・・・。
「「「あ、バジュラ!!!」」」
「どうだ、水澤!トップデックが分かっていて、バルガを破壊しようとするなんて、お前にしちゃ浅はかだったな!」
「フフフ・・・・。本当に目の前のことしか考えられないんですね。」
「なっ!」
こいつ・・・。メルニアの破壊を利用した!やるじゃねえか・・・。
「効果でドロー。どうですか?私のやった事は、雑魚の処分なんです。」
雑魚の処分?
「世の中強い者が勝つんですから。弱い者は先に死んでくれた方が楽です。」
違う。
「違いますか?」
こんなの水澤じゃない。
「・・・・・ちげーよ。」
「?」
お前はこんな事言わない!
「どうしました?」
「ちげーっつってんだよ!!お前のクリーチャーは、みんな雑魚なんかじゃねえ!お前が一番知ってるはずだ!この間だって・・・。」
(テツヤが事故った1週間前・・・。)
「私が一番好きなカード?」
「ああ。気になってな。」
別に何気ない質問だった。
「じゃあ逆に聞きますけど、嫌いなカードがあると思いますか?」
「うっ・・・。」
「冗談ですよ!ふふふ・・・。」
ったくこいつは・・・。
「私、切り札だけが好きなカードじゃないんですよ。とくに、メルニア
とか。自爆させるのは可哀相ですけど、こうやって役に立たせた方がクリーチャーも役に立てて嬉しいはずです。無駄死になんてさせません!」
「へー・・・。」
こいつらしいや。
「へへへ・・・。やっぱな!好きだぜ。お前のそーゆーとこ!」
「えええ!?」
「言葉がな!それとお前の人間性!」
「な、なんだ・・・。ドキドキさせないでくださいよ!」
なんだ、何でドキドキすんだよ。にしてもこいつの言葉。気に入った!
(回想終わり)
「思い出せ!お前はそんなヤツじゃない!俺のターン、あれ・・・。ボルシャック・NEXのカードが光り出した!」
こ、これは・・・・!
「リアルカードの進化!」
行くぞっ!
「行けッ!【真実の名 ラゴン・NEX】召喚!効果で、【アチョッピ・チョーナン】召喚!効果でアチョッピ自身をスピードアタッカーに!さらに、バルガ・ラゴンで攻撃!効果で、【ガイアール・アクセル】召喚だッ!」
「嘘でしょッ!冗談のような展開・・・・!」
「いっけぇーッ!一斉攻撃だーっ!インフィニティでW・ブレイク!アチョッピでシールドブレイク!」
「S・T無し!?」
喰らえーッ!
「【真実の名 ラゴン・NEX】でとどめ!」
「キャーッ!」
その瞬間、彼女から神帝のカードが飛び散り、消滅した。同時に水澤も気絶し、倒れた。
(しばらくして、シントの家。)
「・・・私は・・・?」
「気が付いたか?水澤。」
「シントさん!・・・ずっとそばにいたんですか?」
「?顔赤いぞ。熱でもあんのか?」
こいつ顔を赤くして・・・。どうしたんだ?
「おい、シント!」
「!!クラウ・・・。じゃなかったレイ!どうしたんだ!」
「大変だ・・・!外を見ろ!」
何が起こってるんだ!俺達はベランダに出た。すると、信じられない光景が広がっていた。
「クリー・・・チャー・・・!超獣大戦!?」
あのときに脳裏に浮かんだ言葉が蘇ってきた。ついに、始まってしまうのか!?
「人類と、タイタニス人が送り込んだ超獣との全面戦争が!」
第三部(完)