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○第１６話○　　　第一次審査開催ッ!!



「皆さん、名簿を受け取って下さい」

ナレージャーさんが、皆に名簿を渡す。

アタイは、


【６１番　グルミン】


と、書いてあった。

「応募者は、１１０人を超えています」


「うわぁ、多いーッ」「私、受からないよぉ」

皆、ブーイング中。

アタイ達の他にも、違う部屋にたくさんの人がいるみたい。

皆、アタイと一緒で、女優になりたいんだ———。

その中で選ばれる１人———。

少し、怖くなった気がする。

「１０分後、第一次審査を始めます!!」

マネージャーさんは、それだけ言うと出て行った。

「ねぇ、グルミン。最初はセリフ審査でしょ？
　私、声が小さいので、心配です・・」

「うん。それに、
　気持ちの入り方とかが一番審査されそうじゃない？」

とにかく、練習を始める。

さっき渡された、台本を見る。


【『すごいね、ここの海。光浜って言うんだっけ？
　　明日の海水浴、楽しみっ!!
　　何だか、名前の通りに光ってるっっ！』】



明るい感じのセリフ・・・

アタイ・・・精一杯頑張るから!!!