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○第１７話○　　　緊張！　セリフ審査




「『すごいねっ、ここの海ッ!!!　光浜って言うんだっけ？
　　明日の海水よ・・』」

「レンさん。はい、もういいです」

審査員の人が、冷たく言う。

「えっ？」

「だから、控え室に戻っていいですよ。
　あなたは、明る過ぎます。合格は難しいですね」

うわぁ〜。レンさんとかいう人、可愛そう・・。

アタイも、あんな風になるのかな・・。

とにかく、アタイも練習をする。

「『すごいね、ここの海。光浜って言うんだっけ？
　　明日の海水浴、楽しみだね。
　　何だか、名前の通りに光ってる！』」


う〜ん・・・もう少し、明るくした方がいいのかな？

ルーシーはというと・・・


【『すごいね、ここの海。光浜って言うんだっけ？
　　明日の海水浴、楽しみ！
　　何だか、名前の通りに光ってる！』】


「わぁ、ルーシー上手!!」

「有難うございます。下手とは思うのですが。」

え〜っ？　アタイに比べたら、天地の差だよ〜。

やっぱりセリフって、棒読みじゃダメみたい・・・

あ〜、もうっっ!!　ややこしいんだからっ!!

その時、マネージャーさんが言った。

「次、５０番の人、来てください！」

「は、はいッ!!」

ルーシーが、返事をした。

「あれ？　ルーシーって、５０番？」

「はい。・・頑張ってきます!!」



ルーシー・・・受かるのかな??