二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 銀魂「市女笠篇」
- 日時: 2010/02/15 14:28
- 名前: コナ (ID: DM8Mw8p7)
クリックありがとうございます。
初期魂が消されていたので、新しい物語を始めます。
—注意—
・原作者・関係者とは一切関係ありません。
・亀更新。
・ほぼシリアス・流血表現あり。
・美女設定のオリキャラがいます。苦手な方はご注意を。
・かと言って、恋愛に発展しません。
・恋愛に発展しません。(←大事な事なので2回言いました)
・プロじゃありませんぐだぐだです。
拙いものですがよろしくお願い致します。
—目次—
・オリキャラ設定>>1
・第一訓「間違った道を通った人を救おうとするのは友だけ」>>2
・第二訓「女は男を振り回す事がある」>>5
・第三訓「悪女は美女に限る」>>6
・第四訓「冷血な女はモテない」>>7
・第五訓「遅刻したら先生に謝りなさい」>>8
・第六訓「公式設定のツンデレより設定されていないツンデレの方が好かれる」>>16
・第七訓「ニュースはきちんと最後まで見ろ」>>20
イメージソング Buzy/鯨
—レス返し—
プー君♀さん>>3→>>4
椿薔薇さん>>10→>>11 >>12→>>13 >>14→>>15
志筑さん>>18→>>19
- Re: 銀魂「市女笠篇」 ( No.5 )
- 日時: 2010/01/13 14:42
- 名前: コナ (ID: QDm7ZT.A)
昼、とある公園。
「復讐ねぇ」
銀時は八重の言葉を脳内に響びかせながら、呟く。
幕吏、真選組隊士だけを殺害する人斬り『市女笠』…山科可乃。
八重曰く「おかのはきっと、父親や仲間を殺した幕府の恨みが強くなったからこういうことをしているのよ」
らしい、全くどこかの中二病患者と動機が似ている。
「屯所や奉行所も相手にされなかったですね」
新八の言うとおり最初に前者に行ったが、忙しいと隊士に言われ門前払い。後者も同じ扱いを受けた。
「銀ちゃーん、さっきから蕎麦屋ばかり行ってるけど腹減ったアルか?」
「ああ、アイツ蕎麦が好物だからな…どこかで食ってるんじゃねぇーか…」
そう言い終わると銀時の腹が鳴る。
「銀ちゃんの嘘つき」
「僕もお腹が空きましたよ…」
歩き捜したら当然腹が減るだろう。
「しょうがねぇーな…コンビニでなんか買うか」
銀時は、頭を掻きながら言う。
「あ、旦那じゃないですか」
背から、聞き慣れた声が銀時を呼ぶ。
「お前は総一郎君じゃねぇーか」
捜していた人物ではないが、手がかりを持ってそうな人物を発見した。
「総悟です旦那」
ベンチに座るのは、真選組一番隊隊長沖田総悟だった。
第二訓「女は男を振り回す事がある」
「『市女笠』…ああ例の人斬りですかィ」
「お前らも被害あってんだろ? 少しぐらい調べてるはずだ」
「残念ながら真選組(俺ら)は、何も知らないですよ。被害者の処置で精一杯なんでィ」
「だから、門前払いされたと」
「まあそんな感じでさァ」
「お前らただ面倒くさいから調べてないんアル」
「おい、チャイナ話聞いていたのか? 湧くように出てくるからそんな暇もないんでィ」
「サボる暇はあるみたいアルな」
いつの間にか神楽とベンチに座る沖田は睨み合いに発展する。
「ほら二人とも、やめて下さいよ」
新八は今でも衝突しそうな二人を制裁しようとする。
銀時は、「ほら行くぞ」と呆れた表情を浮かべ、再び捜索開始する。
「あ、そういえば…襲われた隊士に二つ共通点がありますぜ旦那」
「共通点…?」
「一つ目は襲撃時間は深夜帯の巡回の時だけで、巡回以外の夜間は必ず襲わないんでさァ」
「二つ目は?」
「二つ目は、どれもニ本の刀を同時で薙いだ傷が腹にあること。これをヒントに、『市女笠』退治頑張ってくだせェ」
そう沖田は言うと、ベンチに寝転んで愛用のアイマスクを装着し寝始めた。
「なんで退治する感じになってるの」
新八は小さく突っ込んだ。
「空振りか…」
銀時は八重が遊びで撮った山科可乃の写真を懐から出し、眺める。
聖母のように微笑み、ぱっちりと濁りのない黒いタレ目はこちらを見ている。
肌は絹のように清らかで白く、後ろに結わえた長い黒髪は艶やかで美しい。
その姿はまさに、立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花を具現化した女性が映っていた。
ただし恰好は、陣羽織に頭に鉢がねを巻き胴や小手といった武装。
腰には同じ長さの細身の刀二本差しているが。
「おかのさん、本当に綺麗ですね…着物姿似合うだろうな」
「新八まさか惚れたアルか?」
「違う僕はお通ちゃんしか興味がないんだー!!」
新八は顔を火照らせ、ムキに反論する
「何、ムキになってんだヨ」
「惚れても、地味なお前とコイツは釣り合わねぇーから安心しろ」
「どーいう事だ! 僕だって夢見させてくださいよ!!」
「無理だな」
「そーアル、ダメガネにはレベルが高すぎるヨ」
銀時と神楽は即答した。
「あの…泣いてもいいですか」
肩を落として歩く新八を無視し、銀時は辺りを見渡す。
すると、道端で笠を被り錫杖を抱えて座る僧を発見した。
まさかと思い、僧を通り過ぎた頃叫んだ。
「ヅラァァァ!!」
新八は突如叫んだ銀時に驚き。
「ちょ、銀さんどうしたんですか?」
「叫びたい年頃ネ」
二人は僧の正体に気づいていないようだ。
案の定、僧は立ち上りお決まりの台詞を叫び返した。
「ヅラじゃない! 桂だァァァ!!」
「何? あの『市女笠』が『優婉の蝶』だとは…」
落ち着いた桂は、銀時が差し出した写真を見て眉間に皺を寄せる。
「優婉の蝶?」
「山科の異名でな。敵を蠱惑し斬る姿はまさしく、しとやかに羽ばたく美しい蝶」
「そんなの嘘ヨ、女の夜兎の戦場は綺麗なもんじゃないアル」
流石、戦闘部族の女の子である。いや夜兎族は戦いに関しての姿勢は、老若男女皆同じだろう。
「嘘じゃない。本当にそうだったらしいぞ、リーダー。そういえば、女郎士隊は戦場の華だったな、な。銀時」
「…それより、コイツについて何か知ってるか?」
「いや何も、真選組の巡回の人数が前より増えたぐらいしか知らないな」
「そーか」
「あと、今度会う時その写真焼き増してくれぬか」
「は?」
「いや、どこで嗅ぎつけたのかうちの同志が山科の事を聞くんだ、本当に美女なのか、実際見たんですか…って、コラ!! お前ら人の話の途中にいなくなるな!!」
あまりにもくだらないので、三人はその場から立ち去って行った。
- Re: 銀魂「市女笠篇」 ( No.6 )
- 日時: 2010/01/13 16:42
- 名前: コナ (ID: QDm7ZT.A)
生まれた落ちた罪 生き残る罰
私という存在 一瞬のトキメキ
永遠のサヨナラ まだ許されないのかなぁ?
伸ばす手はどこへ
Buzy/鯨
真夜中。歌舞伎町通りから離れた場所で、八重組はまだ捜索中だった。
「八重、引き返してまた明日捜せへん?」
兎耳を持ち、ハムスターのようなふくろうのようなえいりあんは、八重と呼んだ女性の肩に乗って言う。
内巻きの黒髪ボブに薄柿色の着物。顔も体型も恐らく歩んでいる人生も十人並みな八重は。
「嫌だ、可乃のやっている事は間違っているって教えないと」
首を振り、意志を変えぬ発言をする。
「それにこんな時間うろついてると、大変な目に遭うよ! こないだももし逃走していなかったら、八重は斬られてるで!」
「この時間帯にすれ違ったんだから、会う確率が高いよ」
八重の言う通りだ。残業帰りに再会した時は、確かこの時間帯だった。
危険を顧みず、友を思う八重に拍手を贈りたい。
「はあ…なんでそこまでしてソイツを止めたいん? 僕未だにわからへん」
「復讐しても何も変わらない、無駄なものなんだ…ただ人を傷つけるだけよ」
悲しく微笑む八重、それが戦で学んだ事だ。
もう、断末魔は聞きたくない、悪夢でうなされる仲間達の顔なんて見たくない。
八重はそれに耐え切れず、戦後刀を捨て甘味屋の店員として生きてきた。
だが友…可乃は未だ戦っている、今度は一人で戦っている。しかしそれは八重から見たら無意味な戦いだ。だから、止めなければ。
「オイ、そこの女!」
「ひっ!」
突如背後から男の声が聞こえたので、肩を跳ね上げ驚く八重。
「兄ちゃん、びっくりさせんとって」
「しゃ、喋った! いや。あのね、危ないよ女の子一人でこんな時間うろついてちゃ…ただでさえ、人斬りが横行してんのに」
後ろを振り向くと、御用と書かれた提灯を持つ真選組隊士がいた。
「あなたこそ、なんで一人で巡回してんですか? 普通増援するはずですよ」
「たまたま、人数不足で俺だけになっちまったよ…巡回他の奴誘ったけど、皆じゃあなって肩置くんだぜ。嫌だよー本当」
「そりゃあ災難だったなぁ」
ヘンテコは、隊士の事情を聞いてぼそりと呟く。
「あー…アンタまでに慰められると、ちょっと虚しい…」
はぁと肩を落とし、落ち込む隊士。
「まあまあ、今日来るとは限りませんよ」
八重はヘンテコの頭を軽く叩いて言う。
「そう思いたいんだけどね…」
隊士がそう言った後、風が隊士と八重の髪をなびかせる。
柳の葉も揺れ、川のせせらぎも聞こえた。
刹那。
「見つけた…」
隊士の背後から甘い声が聞こえたと同時に体から血飛沫を上げ、その肉片と赤い滴が八重の頬に付着した。
(…!! 殺気を感じなかった—!)
八重はそう思いながら隊士が倒れ、現れた人物を丸い目を細めて睨む。
見慣れた血が滴る二本の白刃は、月明かりで鏡のように八重を映し出す。
市女笠の布や白魚のような指も深紅に染まっていた。
とうとう『市女笠』が現れたのだ、彼女は殺気もなく静かに屍を見下ろしているように見えた。
第三訓「悪女は美女に限る」
「……」
「『市女笠』…いや、元女郎士隊総督…山科可乃どうして…復讐を選んだの?」
八重はあえてフルネームで友を呼ぶ。『市女笠』は、薄い布で隠れて表情は読み取れないがピクリと何か反応したようだ。
だが返事はない。
「おかの! もう十分私達は頑張ったんじゃない! なのにどうして…こんな事を…」
「こんな事? ククッ私はね…」
静かに語りながら返り血を浴びた市女笠を取り、素顔を晒した可乃。
端整な可乃の顔は沸き上がる憎悪で歪んでいた。
眉間に皺を寄せ。
ぱっちりとした睫毛が長い垂れ目は、瞳孔が開きぷっくりと膨らんだ唇は薄く釣
り上げて微笑を作る。
あのどこか品性を感じさせた顔立ちはどこにもない。
その形相は、艶やかな長い黒髪を後ろに結わえた羅刹女を連想させる。
「あの方に目を覚まされたの…『テメェの力はなんの為にある』ってね、だから私は…殺された父上や仲間の仇を討つために使うのよ」
「あのかた? 誰の事を言っている……」
そう言い掛けるが背後から頭を何かに打たれた重い衝撃を感じ八重の視界は黒に染まった。
- Re: 銀魂「市女笠篇」 ( No.8 )
- 日時: 2010/01/13 18:35
- 名前: コナ (ID: Q7YZ/LhH)
八重を倒す為、刀を抜いた犯人は。
「あら万斉じゃない、この子殺していないわよね?」
あの人斬り河上万斉だった。
「何峰打ちでござるよ、無駄な殺しは控えとけと言われたでごさるからな」
「それもそうね…ところでアナタのような人が、わざわざ私に来たという事は何か用でもあるの?」
澄みきったガラス玉のような瞳に戻ると、倒れたかつての戦友を悲しむ事なく淡々と万斉に問う。
第四訓「人はカンペキではない」
「晋助から伝言を預かってきた」
「総督から?」
「『これだけ斬れば幕府の犬共を十分混乱させた筈だ、お前は次の襲撃に備えて
休め』との事でござる」
「一言一句伝えてくれてありがとう。
しかし…隊士が私に殺されて混乱した真選組と幕府をさらに混乱させる作戦とは
総督もやるわねぇ」
まるで暖かな日だまりのような笑みをしとやかに浮かべる可乃。
。
青いたすきを巻いた、無地の蒲色の着物でもその笑みで美しく感じさせた。
「……そうでござるなお可乃殿」
二人は気づかない、ヘンテコが話を聞いて体を震わせてじっと様子を見ている事
に。
(た、大変やー早よぉ八重起こさんと)
ヘンテコは、地面と接吻をする八重の体を短い腕で、ゆさゆさと揺らす。
「万斉、この子…八重はどうする、連れていく?」
倒れる八重に近づいて、可乃は問う。
「拙者らの話は聞いてないから放置するでござるが…というか可乃殿、この
娘知り合いでごさったか」
「えぇ、私の右腕として戦っていた子よ」
可乃は、薙いで付着した血を払うと二本の刀を一本だけ鞘に納める。
「信じられないでござる、丸腰とはいえそれぐらいの強者なら先程の攻撃を躱せ
る筈…」
ごもっともだ。
「八重は言ったの『私は敵を斬る事をやめたい……敵を斬る度その人の悲鳴
が夢の中でこだまするから』って、だから八重はおちちゃったと思う」
可乃の表情は脆いガラスように切なく、月光を浴びているせいか悲しみを帯びていた。
「可乃殿……」
可乃の放つ切なさの波に、当てられた万斉はしんみりとしていた。
その瞬間。
「ひっ!!」
ヘンテコの目の前でざくっと地面を刺す刀の音が鳴り響いた。
「ねぇ、アンタどこまで聞いたの?」
柄を握ったままにっこりと妖艶な可乃の笑みを見たヘンテコは、さらに背筋を凍らせた。
「あ…あ……」
「今までの話は、極秘な話も混じってるの否か応か答えないと……次殺すわよ」
可乃は刀を抜いてヘンテコを脅す。
もし、ドMの男性がヘンテコと同じ状況だったとしたら間違いなく喜ぶであろう
。
「ど、動物愛護協会にう…訴えてやる!!」
捨て台詞を吐くと普段使わない羽を広げて、空を飛ぶ。
「待て!! このキメラもどきが!!」
可乃は逃げようとするヘンテコを追い掛け殺そうとするが、万斉に肩を掴まられた。
「万斉! なんで止めるの!!」
「あまり騒ぎを起こすと…晋助の計画が水泡に帰するでこざるよ。
それにあれが助けを呼ぶとしたら、八重殿を人質として利用できる…」
可乃の肩を離し、万斉は軽々と八重を持ち上げ肩に乗せる。
「……もし、幕府の犬が攻めてきたらアンタのせいだからね」
可乃は渋々万斉の意見を呑み、全ての刀を納刀し、先に歩み始めた。
「晋助…可乃殿は、少々女子にしては情が激しいでござるよ」
万斉は可乃の背を眺めながら、顔とやっていることのギャップの激しさにそう呟いた。
- Re: 銀魂「市女笠篇」【勘違い?から復活。】 ( No.9 )
- 日時: 2010/01/17 14:08
- 名前: コナ ◆Oamxnad08k (ID: vnhp5p3u)
雨の中、幾多の女の生首が置かれて、並ぶ台の目の前で泣き叫ぶ女が一人。
地面を華奢な指で力強く握る。雨に濡れる艶やかだった髪もたった一日で細い針のようになっていた。
青白い顔には、怨恨が宿り端整だった顔は醜くなっている。見開いたタレ目はほとんどが白眼で、黒眼は小さな点にしか見えなかった。
ドスが利いた低く籠った声で殺してやる…殺してやると呟く。もし戦友がこの姿を見たら、本当にあの優婉の蝶かと聞かれるであろう。
放つ殺気のせいで、見物に来ていた野次馬を寄せ付けていなかった。
湧き上がる悲しみと怒りの淵で「オイ」と徹った声が呼ぶ。
ゆっくりと見上げ、振り向くと雨霧で顔は分からないが番傘を差す男がいる。
「この世界が憎ければ…壊せばいい。テメェの力は何の為にある? なあ地に堕ちた蝶よォ」
この男の出会いを象徴するように、遠くで雷鳴が大きく響き、空間を震わせた。
第五訓「遅刻したら先生に謝りなさい」
「…はぁ」
可乃は先程見た夢を思い出して溜息をする。
ここは、鬼兵隊アジト軍議室。
幹部格の隊員が集まり様々なテロの策を練る部屋だ。
万斉、来島また子、武市変平太に混じって天人も座っている。
そう、紅桜の件の時に組んだ宇宙海賊春雨のメンツだ。
上座には、鬼兵隊の総督高杉晋助が座るのだがまだ席は空いていた。
「どうしたんッスか?」
隣にいた、また子は珍しく溜息を吐く可乃が心配なのか問う。
「ううん、なんでもないよ…それにしても遅いね晋助」
また子を心配させまいと潤う唇を弧を描いて笑う、可乃。
あの頃の自分は全て歪んでしまった…積もり積もった怨みが、あの光景を見て狂気へと導いてしまった。
今は瞳孔は開くが、それほど酷くはならない。
「本当ッスね、きっと晋助様は寝坊ッスよ…ああ見えて晋助様はケッコー朝に弱いッス」
いつもなら7半の朝食前に起きているはずだ、しかし高杉は9時になってもまだ現れない。
「へぇ…以外ね」
「どこかの猪女が押しかけて、起こしていたんでしょうね」
武市が小さく呟き、また子の何かがキレる音がした。
「ちょっ武市先輩!! 誤解されるような言い方はやめてください!!」
「だからアナタは、猪女なんですよ…少しは可乃さんを見習いなさい」
「ロリコンのお前に言われたくないッス!」
「ロリコンじゃないフェミニストです…と言っても、可乃さんは蕾が開いてしまった。もう少し幼ければ最高なんですが…」
「だからそれロリコンって言うんッスよ」
「ロリコンじゃないって言ってるでしょう! フェミニストですただの子供好きの…」
「二人とも落ち着いて、春雨の皆さんが引いてるよ」
また子と武市の言い合いを見て春雨側は何やら耳打ちをしていた。
「……」
二人は恥ずかしくなったのか暫し沈黙する。
「全く、ここは神聖な軍議室…妙な事をして拙者らがなめられたら連携できないでござる」
万斉はそう言う。耳にしっかりとヘットホンを当てているが。
「アナタもね万斉」
襖が開かれる、それを見て周りの空気が緊張し始めた。
「……」
無言で入ってきたのは、高杉だった。灰皿と筒状の紙を持ち煙管を咥え上座へと座る。
「作戦会議をさっさとはじめるか」
遅れた詫びもせず登場が気に食わなかったのか、春雨のある一人が異議申し立てる。
「ちょっと!! 30分待たされたのに詫びもねぇーのかよ!!」
春雨メンバーだけ次々と立ちあがりブーイングする。鬼兵隊はというと黙り込んでる、なぜだかというと。
「あ? ごちゃごちゃとうるせぇーんだよ…お前達と同盟組んだのは誰だ?」
こういう感じで睨まれるからである。
せっかく活躍できるチャンスをこんな些細な事でなくすことになったら、恥だ。そう考えたのか春雨は一斉に静まる。
(大丈夫かしら…)
紙を広げた高杉を見て可乃はそう呟いた。
- Re: 銀魂「市女笠篇」【勘違い?から復活。】 ( No.10 )
- 日時: 2010/01/17 14:05
- 名前: 椿薔薇 (ID: p4jphIw6)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14942
どうもです!
見させていただきました><
感動!すごすぎて・・・尊敬です!
これからもがんばってください><
応援してます!
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