二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 最果て‘銀魂’
- 日時: 2009/12/01 18:38
- 名前: 付和雷同 (ID: VCtwSh2/)
なんか一回消えてしまいました。
まぁ、こんな事じゃくじけませんよ僕は!
変わってるとこあるけど・・・
気長に読んでください!
жプロローグ
生まれてきてはならない存在だったのかな。
なぜここにいなきゃなの。
つらい。
つらい。
存在価値は血塗れた戦場だけ。
生臭い血の匂い。
引き裂いた死体の山。
もう・・・・・・・・疲れた。
人間としての存在を許されなかった。
人間じゃないのなら・・・
「おまえは死神だ。」
- Re: 最果て‘銀魂’ ( No.1 )
- 日時: 2009/12/01 11:09
- 名前: 付和雷同 (ID: VCtwSh2/)
暗い路地裏に誰かがたたずんでいる。
その体は夏にもかかわらず黒いマントに覆われているため肌は少しも見えない。
黒いフードの下にあるその目が何を見つめているのかも分からない。
身長からしてまだ子どもだろう。
「おい。」
いつの間にか、後ろには何人もの大男が立っていた。
「こいつが品物か?」
「はい。取引場所はここです。」
「しかし、取引相手はどうしたよ。
俺達に恐れをなして、品物だけ置いて逃げたってか?」
男達が大口を開けて笑った。
(・・・まただ。またこの不愉快な笑い方。
どやつもこやつも・・・・)
「おい。俺達はこれから攘夷志士を名乗って、金融会社の倉庫を襲撃して金をゴッソリ奪いに行く。
お前の出番はそこだ。」
大男が黒マントの胸倉をつかみ、顔をグイっと近づけて言い放った。
「邪魔する奴は残さず殺せ!!!」
(やっぱり、それでしか存在価値はないのか。
これからも、ずっと・・・・ずっと・・・・ずっと・・・)
黒マントは黙っていた。
「・・・・なんか言えこのガキが!!」
男が黒マントを殴り飛ばす。
ドサっと地面に倒れた黒マントを見て男達がまた笑った。
(嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い)
「どうしたよ。悔しかったらやり返してみろ!」
大男が黒マントに歩み寄り、腹部を蹴った。
「かはっっ・・・」
また笑い声が起きる。
大男が黒マントを片手で持ち上げると、フードをはがした。
そこには、黒いショートの髪に、紅色の瞳と緑がかった藍色の瞳のオッドアイ。しかし、やせ細り、生気のない少女の顔があった。
大男は目を見開いた。
「こんなアマがあの最強兵器‘死神’なはずが・・・」
「死神」 その言葉を聞いた瞬間、少女の顔が一変した。
殺気を放ち、その目はオッドアイから血のように真っ赤な真紅の瞳になる。
少女は腕を男に向けて振り降ろした。
「ぎゃあぁぁぁああ!!」
ドサっと鈍い音をたてて、男は地面に倒れた。その顔に、「生」という文字はもうない。
「しっ死神だぁぁぁぁ!!!!」
他の男達は逃げようとした。
しかし次の瞬間、男達の体からは次々と血が噴出した。
少女の手には、鎌が握られていた。
積みあがった死体を、オッドアイで見つめながら、少女は向きを変えて歩き出した。
途中に、また違う者達の死体の山があったが、少女は一瞥もくれず通り過ぎた。
暗い路地裏の終わりが見えた。
「・・・や・・と・・・僕は・・・じ・・ゆう・・・・・・」
少女の目の前は真っ暗になった。
- Re: 最果て‘銀魂’ ( No.2 )
- 日時: 2009/10/31 20:20
- 名前: 付和雷同 (ID: VCtwSh2/)
ここは万事屋銀ちゃん。
銀時と神楽は仕事をテキパキとこなし・・・
そんなはずもなく、あいかわらず暇な万事屋である。
「おい神楽。定春が散歩に行きたいって言ってるぞ。
てか、玄関を壊しそうなんだけど。」
「いやぁ、最近腰痛がひどいアル。どうしようコレ。
私、お散歩なんていったら骨砕けちゃうよォ。」
「うそつけェェ!お前の骨はマウンテンゴリラでも砕けねーよ!
だいたい、定春の世話は私がやるアル〜って言うから飼ってやったんだぞ!
そうやっていつの間にかペットの世話はお母さんになっちゃうんじゃないの!あれ?俺お母さん?」
「定春ゥ〜。お前も銀ちゃんと行きたいアルよなァ?」
神楽の問いかけにワンっと返事をする定春は、ずっと玄関をひっかいている。
大きな定春の力に扉は今にも外れそうだ。
「はぁ〜、めんどくせぇなー。そうだ、新八に行かせよう。」
「無理ネ。新八は今、いないアル。お通ちゃんのCD買いに行くって言って出てったアル。」
「んだよそりゃ。たっくダメガネのくせして。」
「誰がダメガネだァァ!!」
勢い良く玄関が開き、定春は驚き神楽の後ろに隠れた。
玄関には、新八が立っている。
「おう新八、いいところに帰ってきた。
定春の散歩に行って来い。」
「銀さん、そんな事どうでもいいですよ。
それよりも大変なんです!」
「何?お通ちゃんのCD買う為に行ったのに、カトケンサンバを買ってきたってか?」
「僕はそんな間違いおかしません!
銀さん、この子・・・。」
「ん?」
新八が何に焦っていたのかを、銀時はやっと理解した。
新八の背には、ぐったりとした少女が背おられていた。
「おい。大丈夫か?」
「何回呼びかけても返事をしないんです。
それに、軽すぎてます。人を背おっているとは思えないほど。」
「しっかりするアル!」
「とりあえず、中に入れろ。布団敷くから。」
「はい!」
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