二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【銀魂】守るべきモノ〜コノ愛ヨ、皆ニトドケ〜
- 日時: 2009/12/06 13:39
- 名前: ★勇羅★ ◆DnxoZOro7A (ID: XdEokog0)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=13888
クリックありがとうございます^^
勇羅です。
あぁぁ!帰らないでぇ!!
ちょっと読んでってくださいよぉ^^;
さて、おふざけはここまでにs(オイ
銀魂大好きなんで小説を書こうと・・・
駄文ですが、お付き合いください☆
***注意***
1、銀魂が嫌い。
2、作者(勇羅)が嫌い。
3、荒らし、チェンメ、悪口などの迷惑行為。
4、オリキャラ、キャラ崩壊が無理な人。
5、恋愛系無理!な人。
以上の項目に当てはまった人は戻ってください。
そのほかの方は温かい目でご覧ください^^
テーマソングはこの歌です!ピアノ伴奏だけですが……
http://www.youtube.com/watch?v=jgKkG0M3lZM&feature=PlayList&p=23ED019BAD7115B0&index=0&playnext=1
- Re: 【銀魂】守るべきモノ〜コノ愛ヨ、皆ニトドケ〜 ( No.3 )
- 日時: 2009/12/06 13:46
- 名前: ★勇羅★ ◆DnxoZOro7A (ID: XdEokog0)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=13888
第一話
「姫様ァァァ!どこに居られるのですかァァァ!!」
バタバタと騒がしい朝だ。
ここの朝はいつもこんな調子。
何故なら、この楼守星の第三姫君、美守桃亜は、筋金入りの脱走魔だからだ。
地球に行くために脱走し、失敗し、また脱走し…その繰り返しで今日に至る。
目指す先は…江戸。
「桃亜はどこだ!?探せェェ!!絶対に見逃すなァァ!」
兄の叫び声が聞こえる。
今日こそ見つかるまい…桃亜は微笑した。
これでやっと憧れの江戸にいけると思うと胸が弾んでならない。
「皇太子様!貿易船を早急に出港させなければ間に合いません!!」
「チッ…仕方ない、出港の準備をしろ!」
一人の男がレバーを引いた。
ゴゴゴゴゴゴ
物凄い音を立てて地下から貿易船が現れた。
キュオオオ
ロケットエンジンの音が聞こえる。
やった!これで遂に自由になれる!!
激しい揺れと轟音で、一瞬混乱し、転がってしまった。
「いたたた…あれ?ここは…」
桃亜が目を開けると、そこには壮大な宇宙が広がっていた。
意外と時速は早い。
思ったより早く着きそうだ。
「江戸かぁ〜楽しみだなぁ。」
桃亜はこのとき全く何も考えていなかった。
江戸には知り合いはいない。
寝泊りする所も無ければ、食事も、もちろん金も無い。
実にノープランである。
しかし、これが逆に桃亜をある人物たちと巡り合せたのである。
- Re: 【銀魂】守るべきモノ〜コノ愛ヨ、皆ニトドケ〜 ( No.4 )
- 日時: 2009/12/06 13:47
- 名前: ★勇羅★ ◆DnxoZOro7A (ID: XdEokog0)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=13888
第二話
「はぁ〜…私いつまでここでボーっとしてるんだろう。」
エンジンの音だけが鳴り響く宇宙空間に、桃亜が飽きるのにそう時間はかからなかった。
「今日中に着くのかなぁ…お腹空いてきちゃった。あ!ご飯…どうしよう…!!」
今になって焦りだした桃亜は、とりあえず船の中を探ってみたが、あいにく食料は見つからなかった。
「お金もないし…一旦戻るしか…いや、そんな事したらお兄様きっと部屋に私を閉じ込める。よし、あたって砕けよう!」
——二時間後——
やっと地球が見えてきた。
てか、大気圏で燃えちゃったりしないのかなぁ?
そんなことを考えていないと退屈で押しつぶされてしまう。
とりあえず、大気圏は危なそうなので、船の中に入ることにした。
ゴゴゴゴゴゴ
さっきの音よりずっと煩い音だ。
大気圏に突入したのだろう。
目を瞑っていたら、いつの間にか寝てしまっていた。
「カンブリアァァァ!!!!!」
わ、恥ずかしい。
どんな夢見てたんだよ。
誰もいなくてよかった、とホッとする。
「アンタ…何してんの??」
男の人が、こっちを向いていた。
きっとこの貿易センターの職員だろう。
………??
ってことは、見られてた…?
「イヤァァァァ!!!」
思わずその人をブン殴ってしまった。
「ごふぁ!!」
まずい。
完全に白目向いてる。
桃亜は急いで出口に向かってダッシュした。
「ごめんなさい!!!」
一応…詫びを入れたが。
- Re: 【銀魂】守るべきモノ〜コノ愛ヨ、皆ニトドケ〜 ( No.5 )
- 日時: 2009/12/06 13:48
- 名前: ★勇羅★ ◆DnxoZOro7A (ID: XdEokog0)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=13888
第三話
孤独、とはまさにこの事だ。
道も分からないし、第一目的地なんて無い。
「ここ何処だろう。」
すると、銀髪の男の人にぶつかってしまった。
ベチャッ
ぶつかった反動で、いちご牛乳と封筒が落ちてしまった。
中には十万もの大金が…
「あぁぁ!!俺のいちご牛乳がァァ!!お前、どーしてくれんだよ!俺のいちご牛乳!!!」
物凄い形相でキレられた。
「ご、ごめんなさい…。」
「ごめんなさいで済んだら警察いらねーんだよ!弁償しろ、弁償!!」
いちご牛乳ごときでそんなにキレるなんて…器ちっさ!!
てか、十万円のほうは??
「すみません…私、一文無しなんです。」
「じゃ、どーすんだよ。働いて払うか!?」
働いて払う…?
それだ!!
「はい!働いて返します!!あの…ついでに十万も。」
「あ?十万??」
男は足元に視線を落とした。
「あああああああああああああああ!!!!」
- Re: 【銀魂】守るべきモノ〜コノ愛ヨ、皆ニトドケ〜 ( No.6 )
- 日時: 2009/12/06 13:48
- 名前: ★勇羅★ ◆DnxoZOro7A (ID: XdEokog0)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=13888
第四話
桃亜は銀髪の男の自宅兼仕事場である、『万事屋』という所に向かっていた。
「あの……本当にすみませんでした。私の不注意で大金と……その…いちご牛乳を取り返しの付かない事にしてしまって……」
「あぁ、もういいよ。どうせ俺は大金に縁が無ぇんだよ。あ、いちご牛乳は二本で。」
実に厚かましい男だ。
元はといえば、桃亜が悪いのだが。
「それに働いて返すんだろ?そりゃ何よりだわ。一応バイトが二人居るんだけどよぉ、役に立たねぇの何の。一人は女だと思えないほどクソ下品で暴れやがるし、無駄に飯食うし。もう一人は地味でアイドルオタクのダメガネだし。てかメガネが本体だし……」
日頃からストレスが溜まっているらしく、愚痴は長いこと聞かされていた気がする。
「ず……随分大変なんですね。えっと、万事屋って具体的にどんなお仕事ですか?私なんかが役に立つんでしょうか…?」
男は桃亜を見てニッと笑った。
「そう難しい仕事じゃねぇよ。依頼人の希望通りにすりゃいんだよ。ま、平たく言えば何でも屋ってとこだな。」
何でも屋……確かに平たい感じがする。
と言うより、全く具体的ではない。
「そうですか。私、体力無いんですけど、頭は良い方なんですよ。自分で言うのも難なんですが。」
「お、マジか!俺ら三人脳無ぇから助かるわ〜。そういうキャラも居ねぇし。」
「は……はぁ…」
少しリアクションに困る。
すると、いきなり男が足を止めた。
「着いたぞ。ここが俺のマイホームだ。」
ガラガラッ
「お〜ぅい、帰ったぞ〜。」
「あ、銀さんお帰りなさい。」
「銀ちゃんお帰り〜。」
茶の間の方から少年と少女の声がした。
なるほど、確かに言った通り二人バイトが居るらしい。
「どうでしたか?財閥のお坊ちゃまのお守りは。」
それがよ〜、と男は靴を脱ぎ、上がっていった。
勝手に入る訳にもいかないし…
桃亜は棒立ちのまま困惑してしまった。
「何突っ立ってんだよ。上がれ上がれ。」
男が振り向いていった。
「はい、お邪魔します。」
トテトテと男の横に付いた。
ほら入れ、と言われ、恐る恐る茶の間を覗いてみた。
すると、メガネをかけた少年と、いかにもmade in Chinaな少女が一斉に桃亜を見た。
「あれ?銀さんもう新しい仕事見つけたんですか?」
「ちげーよ。新しいバイトの子。」
へぇ、と言って少年はテレビの方を向いた。
そして、またバッっと振り返った。
「え……ちょっ、銀さん。今なんて……。」
少年は状況が掴めていないらしく、焦っていた。
「だからぁ〜新しいバイトのこだっつてんだろ。いちいちうるせぇな。」
「いやいやいやいや!!アンタろくに僕たちに給料払ってないくせに何言ってんすか!?」
確かに、この男からはだらしなさが滲み出ているが。
給料は払えよ、と桃亜は思った。
「そうネ、私なんか先月酢昆布1枚だったアル。せめて10枚にしろ。こちとらボランティアじゃねーんだヨ。」
チャイナガールも同調して言った。
なんか嫌な空気にしてしまった。
「あの、私はお金なくてもかまいません。元々十万を全額返済するつもりですから。あと……いちご牛乳二本も。」
すると男はスッっと桃亜の前に手を持ってきて三を作り、
「三本。」
と言った。
「あの……さっきから一本ずつ増えてません?」
「いいじゃねぇか。いちご牛乳をパァにした罪は重い!」
「あ……はい、ごめんなさい。」
こちらも段々と罪の意識が薄れてきた。
「十万って……まさか……」
桃亜はぶつかった時のことを話した。
ただならぬ殺気を感じる。
「え……つまり、銀さんのいちご牛乳が封筒の上に落ちたって事ですか?」
「はい……本当になんとお詫びしたら良いか……」
桃亜はシュンとした。
すると、メガネの少年が、男の腕を固定した。
「え、何々?何するつもり??」
するとチャイナガールがあどけない表情で男の前に来て、大きく反動をつけ足を上げた。
「歯ァ食いしばれェェェェ!!!!」
ドキャァァァァッ
「グブォアァァ!!」
拍手をしそうになるくらい見事な回し蹴りが男の左頬にヒットした。
桃亜は思わず目を瞑り、痛々しい音を聞いた。
- Re: 【銀魂】守るべきモノ〜コノ愛ヨ、皆ニトドケ〜 ( No.7 )
- 日時: 2009/12/06 13:49
- 名前: ★勇羅★ ◆DnxoZOro7A (ID: XdEokog0)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=13888
第五話
「ゲホッ……そこまでしなくてもよくね?てか俺悪くなくね?悪いのこの子じゃね?」
「うるせーヨ。他人に濡れ衣着せるなんて最低ネ。」
チャイナ少女が指を鳴らして言った。
「大体アンタがいちご牛乳飲んでなければ十万無事だっただろうが。」
メガネ少年も相当ご立腹のようだ。
メガネが鋭く光る。
「まぁ、いいじゃねぇか…な?この子も働いて返すって言ってんだしよぉ……はいはい深呼吸、ね?」
男は冷や汗だらだらだ。
鼻血もボタボタ流れている。
「「そう言う問題じゃねんだヨォォォ!!」」
———十分後———
「いやぁ、恥ずかしいところ見られちゃったな。」
二人の怒りは大分おさまったようだ。
メガネ少年は苦笑いをした。
「いえ……なんか賑やかですね。」
桃亜は完全に引いた。
互いにストレスを溜め合っていそう。
「…で、銀さん。この子名前何て言うんですか?」
ちょっと怒り気味にメガネ少年が男に聞いた。
「……知らねぇ。」
そういえば名前なんて聞きあっていない。
当然相手が知るわけが無い。
「知らねぇ、じゃないですよ!ちゃんと名乗ってください、礼儀でしょ!?ごめんね、名前は?」
「美守桃亜です。」
笑顔で答えた。
「桃亜ちゃんか〜。よろしくね。僕は志村新八。こっちは神楽ちゃん。」
少年、いや新八は、隣にいる少女、神楽を指差して言った。
「よろしくアル、桃亜。」
「で俺がこの万事屋銀ちゃんの店主、坂田銀時だ。まぁ、適当によろしくしてやってくれ。」
銀時は、寝転んでジャンプに目を通しながら言った。
「銀さん。さっきから失礼ですよ。」
うるせぇなぁ、と銀時は起き上がり不機嫌そうに頭をかいた。
「万事屋銀ちゃんのメンバーになったんだから遠慮はいらねぇだろ?We are familyだろ?だから俺はジャンプを読む。」
そう言うとまた寝転がりジャンプを読み始めた。
「うわっ、この人ジャンプ読みたいがためにこんな事言ってるよ!本来かっこいい筈の台詞が理由のせいで台無しだよ!」
新八がつっこんだ。
見事である。
「で、桃亜ちゃんはどこから来たの?ここら辺の人じゃないよね?」
痛い質問である。
言うべきか、言わざるべきか……
ピンポーン
そのとき呼び鈴が鳴った。
「誰だろう……はーい。」
新八は玄関のほうへ行ってしまった。
桃亜も付いて行ってみた。
玄関の先には二人のシルエットが。
いや、正確には一人と一体……か。