二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ポケモン不思議のダンジョン 昼*夜の探検隊
- 日時: 2009/12/12 21:50
- 名前: ラピスラズリ ◆P2rg3ouW6M (ID: AuRKGmQU)
こんにちはぁ! クリックしたら、戻らずに小説を覗いてみて下さい! それでおもしろくなかったら、「戻る」を押してもらって構いません^^
ちなみに、ポケモンを知らない方でもポケモンを人間と思ってくれれば読めると思います。まあ、ある程度の描写はいれていますが;これば、ポケモンの話というより感動系な話なので。ポケモンを知らなくても、「戻る」を押さずに少しは覗いてくださいね^^
元癒李歌です。(その前は亜璃歌、その前は霜歌)あまりにも小説が消えるので、名前を変えました^^;
改めまして、ラピスラズリです。「ラッピー」でも、「ラピス」でも好きに呼んで下さいv
何度消えても、頑張ってコピーするので皆さん応援よろしくお願いします♪
本題に入りますが、ポケモンダンジョンは主人公とパートナーの友情が命!! そこらへんをうまく表現できたらいいなーと思います。あらかじめ言っておきますが、これはポケダン(探検隊)沿いの話ですvすべて沿ってるわけではありません。
ミーシャ&ミニリュウ「みなさん、ぜひドキドキしたりしんみりしたり、感動したり、心をたくさん働かせてください!」
ポケモンダンジョンは、私が騙されたり泣かされたりしたりしたすっごくいいゲームなので、皆さんが感動できるような小説にできるように頑張ります!
ミーシャ&ミニリュウ「応援よろしくお願いします♪」
小説がいくら消されても、この小説は地の底から這い上がって復活するんだから! コンピュータよ、かかってきなさい!
〜ポケモン不思議のダンジョン 探検隊のテーマ曲〜
http://www.youtube.com/watch?v=Neila0J3L0E
詩 〜君がいてくれたら〜
>>2
Memory1 必然の出会い Memory2 ギルドの丘
>>3-5 >>6-11
Memory3 キセキの探検隊 Memory4 光のささやき
>>12-16 >>17-26(UP中) >>28 >>31 >>34 >>35 >>39
☆作者の心のささやき☆
結局また名前を変えることに。霜歌→亜璃歌→癒李歌→ラピスラズリです。今までは、名前の最後に「歌」がついていたから、今回は大胆に名前を変えてみました。これでまた消えたら・・・。もう笑うしかないですね。あはは。あはははははははは。あはははは。あははは・・・はは・・・。
☆大事な大事なお客様☆
・ミニモネさん ・レッドさん ・サジタリアスさん ・美弥さん ・大庭さん ・黒魔ちゃん
・べっかさん ・ツナいちさん ・ルビーさん ・キョウさん ・瑠留さん ・ピクミンさん
・おんぷさん
—いつもコメントありがとうございます^^そして、これからもよろしくお願いしますb
コメントはしていないけど、クリックしてくれている人もありがとうございます^^
※↑に自分の名前が載ってない! っていう人は言って下さい^^;ただちに載せます。
- Re: ポケモン不思議のダンジョン 昼*夜の探検隊 ( No.2 )
- 日時: 2009/12/09 17:29
- 名前: ラピスラズリ ◆P2rg3ouW6M (ID: ifIUbdUl)
ポケモン不思議のダンジョン 昼*夜の探検隊
詩 〜君がいてくれたら〜
私たちは 世界一のコンビさ
どんな時も 助け合って どんな時も 諦めない
こんなコンビ めったにいないさ
お互いの顔を見ると 勇気がわいてくる
悲しみなんて 吹き飛ばしちゃえ
だから ずっとそばにいて
そばにいて ずっといっしょに笑おうよ
君がいたら 欲しい物なんてないさ
君がいたら 涙なんてかわいちゃう
君は私の支え 君がいないと私は支えを失う
*
いっぱい泣いて 泣いて 泣いて 泣いちゃっても
君と笑えばそんなこと 忘れちゃうさ
だから ずっとそばで笑ってね
- Re: ポケモン不思議のダンジョン 昼*夜の探検隊 ( No.3 )
- 日時: 2009/12/09 17:29
- 名前: ラピスラズリ ◆P2rg3ouW6M (ID: ifIUbdUl)
Memory1 必然の出会い
「待って、行かないで! 私は嫌だ!」
喉の奥から、私は搾り出すように声を出した。誰かが離れていく。同じ場所へ行くはずだった誰かが、離れていく。真珠のような涙がなぜか溢れてくる。目が水道のの蛇口になってしまったみたいだ。もう、止める事なんて出来ないくらいに。
私から離れていく誰かが大声で叫んだ。必死に聞こうとしたけど、よくわからない雑音が混じって聞こえない。声は、鳴き声のようにも聞こえる。
ピィィィ———ン!!
耳を貫くような音が聞こえ、私の視界は暗くなっていった。
*
ザザザザァァァァン……
美しい波の音が聞こえる。私はどうやら寝込んでいるらしい。起きようと、瞼を動かしたが開かなかった。体が重い。体を少し動かすと、砂がこすれあうような音が聞こえた。私が寝ているのは、砂の上?
しかも、体がモコモコしているような気がする……。でも、私は気にせず、気づかないうちにまた眠りについた。
———————
「ねえ、君ー君ー。大丈夫?」
女の子の声が聞こえた。ちょっと弱虫そうな、おとなしい声だった。
「ん……、なあに……」
私は硬い体を動かして、やっと起き上がった。そして、目を開けると、ミニリュウが私を覗き込んでいる。ミニリュウは、小さな竜の体をしている。美しい青と薄紫の混ざった色の体だ。耳は小さな羽根の形をしていて、目はビー玉のように可愛らしい。
おかしいな。人間の私からしてみれば、ミニリュウなんてとっても小さいはずなのに、今は自分と大して大きさが変わらないような気がする。
「よかったあ。君、ここで倒れていたんだよ。私、すっごくびっくりしちゃった。アハハ」
……と、しゃべったのはミニリュウだった。おかしい。私は夢でも見ているのかな?
「アンタ、ポケモン? コスプレでもしているの?」
私は焦る自分の気持ちを抑えるように、わざとふざけて言った。すると、ミニリュウはクスリと笑う。
「コスプレってなあに? 私は正真正銘、ポケモンのミニリュウだよ。君だってポケモンのメリープなのに、変なの」
「違うよ。私は立派な人間だ……もん」
言いながら、自分の体を見て、天と地がひっくり返ったような気分になった。驚いて、声も出ない。
体が綿飴のようなふわふわな体だ。しかも、二本足ではなく、四本足で立っている。体にキュッと力を入れると、自分が電球になったかのように電気が放出された。お尻の方に、違和感があると思ったら、尻尾まである。
「この体は……本当にメリープだ……。どうしよう、私、人間だったのに……」
思わず涙ぐむ。ミニリュウは、心配そうに尻尾をくねくねと動かした。
「人間? 本当に? いつからポケモンになったの? どうしてここに来たの?」
このミニリュウ、質問魔だなーと思いながら、私は過去を思い出そうとした。けれど、頭の思い出のページは真っ白。何も書かれていない。書かれているのは、自分が人間であったことと、自分の名前……。
「私、思い出せない」
私は頭を抱え込もうとした。だけど、手が短くて出来ない。ミニリュウは、うーんとうなると、思いついたように聞いた。
「じゃあさ、名前は? 名前はなんていうの?」
「私の名前……」
私の名前は美沙(みさ)。そして、あだ名がミーシャだったっような気がする。
「私は、みさ。ミーシャって呼んで」
「みさ? ミーシャ? なんかいい名前だね」
ミニリュウは微笑みながら、私をじっと見つめた。そして、思いつめるように海を眺める。
〜つづく〜
- Re: ポケモン不思議のダンジョン 昼*夜の探検隊 ( No.4 )
- 日時: 2009/12/09 17:30
- 名前: ラピスラズリ ◆P2rg3ouW6M (ID: ifIUbdUl)
「ミーシャと出会って、気持ちがスッキリした。ありがとう」
ミニリュウは海を涙目で眺めながら言うと、何かをそっと取り出した。そして、夕焼け空に掲げる。
何しているんだろう、と思っていると空が朱色に染まり、夕日が海を輝かせた。海に金色の九弱が羽を広げた姿が映ったように見えた。
私がすごいなあと思っていると、風が吹いた。その風がミニリュウの掲げた何かを連れさらい、海に投げる。
「ちょ、ちょっと。あれは何?」
なぜだか許せないような変な気持ちになって、私は聞いた。ミニリュウは苦笑いをしてこっちを見る。
やっぱり涙目だ。あれは、大事な物に違いない。
「あれは、ギルドへ入るための許可証だったんだ」
「ギルド?」
私が裏返った声で訪ねるとミニリュウはうん、とうなずいた。横顔が悲しげに見える。
「ギルドはね、一人前の探検隊になるために修行をする所なんだ。私、ずっと前から探検隊になりたかったの。冒険とか、そういうの大好きだから。だから、頑張ってギルドに行って、試験を受けて、許可証をもらったんだけど……。私、弱虫だから、許可証をもらったとたん、一人じゃ怖くなって逃げ出しちゃった」
「に、逃げ出したって……」
「うん。逃げ出した後にこの海岸に来て、会ったのがミーシャ。明るくて、ちょっと不思議なミーシャをを見ていたらスッキリした。だから、許可証は捨てたの。どうせ、私みたいなポケモン、無理だから。こんな私がギルドに入門しようなんて、千年早いよね」
そう言って、ミニリュウはにっこり笑った。
どうして、あんなにニッコリしていられるんだろう。ずっと前から探検隊になりたいという夢を、持っていたのに。いまさら捨てるなんて……。
「その許可証って、どういう物なの?」
私が聞くとミニリュウはビクッとした。
「どういう物って……。小さな石に、プクリンの絵が書いてあるのが許可証だけど……」
「わかった」
私は言うと、即座に海にジャブジャブ入った。やっぱりポケモンの姿は泳ぎにくく歩きにくいけれど、ミニリュウのために。
初めて会ったポケモンだけど。ついさっき知り合ったポケモンだけど。自ら夢を捨てるなんて、私は嫌だ。
〜つづく〜
- Re: ポケモン不思議のダンジョン 昼*夜の探検隊 ( No.5 )
- 日時: 2009/12/09 17:30
- 名前: ラピスラズリ ◆P2rg3ouW6M (ID: ifIUbdUl)
「ミーシャ! 何してるの? もういいよ」
ミニリュウが私の後を追いかけて来る。
でも、私は動きにくい体を動かして必死に許可証を探し回った。人間なら、このくらいの水の深さなんて、踝(くるぶし)くらいまでなのに、メリープになったからもう体の半分が水に浸かっている。
ゴボッ……!
急に底が深くなって、必死だった私は水に飲まれた。水が私をぎゅっぎゅっと強く包む。息が出来ない。苦しい。苦しいけれど、許可証を探すんだ。私がポケモンになって、初めて会って、まだ信用できるってわけじゃないけれど、ほうっておけない。
水の中で何か光るものが見つかった。見ると、プクリンの絵が刻まれた石だ。これだ! 許可証を見つけた!
「ミーシャ!」
水の中でも平気なミニリュウが、スイスイと体をクネクネさせて泳いできた。そして、私を水から救う。
「お願い。あきらめないで。だって、まだギルドに弟子入りをして失敗したわけじゃあないんでしょう? やる前からあきらめるなんて、絶対ダメ、ダメだから!」
「ミーシャ……。ありがとう、ありがとう」
ミニリュウは目をうるうるさせてそう言うと、石を大事そうに受け取った。やっぱり、あきらめたくはなかったんだ。探してよかった、と私は思う。
「不思議だね。初めて会ったのに、こんなにもミニリュウの事を気にするなんて。でも、あきらめてほしくなかったんだ」
私はそう言って、ポケモン世界に来てから一番最初の飛び切りの笑顔を見せた。ミニリュウもつられるように笑って、それからはっとする。
「ミーシャに会ってよかった。自分の夢を捨てないでよかったって、思えたから。私、ミーシャは人間だった時もすごく、いい人だったんだと思う。ミーシャに会ったから、夢を捨てないで済んだ。だからね、私といっしょに探検隊をやってくれないかな?」
「え……。でも……」
私は突然のミニリュウの言葉に声を詰まらせた。
ニリュウはとってもいいポケモンだ。それは私が、よく知っている。でも、私は人間だった。
「でも、私は人間だから……。どうして、ポケモンになったのか、調べなくちゃ」
「人間にやっぱり、戻りたい? どうやって調べるの?」
「うーん……」
確かにどうやって調べればいいんだろう。ミニリュウの他に、知っているポケモンはいない。もう選択肢は一つしかない。
「わかった。私、探検隊をやってみるよ」
「ほ、本当?」
ミニリュウは瞳をキラキラさせた。二つの瞳は、希望の詰まった宝石のようだ。
「ありがとう。ありがとう。じゃあ、まずはギルドの親方の所へ行こうよ」
「親方?」
私が問い返すと、ミニリュウは許可証をバーンと見せる。
「この石に書いてあるプクリンが親方だよ。すっごく、おっかないって話だけど……。だけど、もしかしたらミーシャが人間になったこととか、何か知っているかもしれない」
「本当?」
「多分ね。じゃあ行こう!」
ミニリュウはそう言うと、海を背にして歩き出した。
私もなれない足取りで歩く。足元の砂がシャリシャリと音を立てた。
人間の頃の事は何も覚えていないけど、今をしっかり生きよう、と私は強く思った。
———これから、このミニリュウが大切な物を気づかせてくれるとも知らずに。
〜Memory1終了〜
- Re: ポケモン不思議のダンジョン 昼*夜の探検隊 ( No.6 )
- 日時: 2009/12/09 17:31
- 名前: ラピスラズリ ◆P2rg3ouW6M (ID: ifIUbdUl)
Memory2 ギルドの丘
私たちは海岸を離れると、しばらく歩いた。ミニリュウはこの世界に住んでいるだけあって、色々とこの地域の事は詳しいらしい。ギルドに向かう途中に、色々と話してくれた。
「あ、分かれ道じゃない?」
話していたから気づかなかったが、いつも間にか広い交差点に出た。ミニリュウは看板を見て、私に説明する。
「この交差点をまっすぐ行けば、ギルドがある丘に行けるよ。右に行けば、冒険に行けるけど、それは後で説明するね。で、左に行けば“トレジャータウン”」
「トレジャータウン?」
聞いたこともない名前に私は反射的に問い返した。
ミニリュウは笑って説明する。
「ポケモンたちが色々なお店を開いている広場だよ。銀行や商店、倉庫……みたいに、色々なお店があるんだ。そして、ポケモンたちの広場でもあるの」
「へえー」
私は言いながら、人間の世界で言う市場みたいな物なのかなって思った。結構楽しそうだ。
「じゃあ、ギルドに行こう」
ミニリュウは言うと、まっすぐ進み、丘を登り始めた。私もすぐに後を追う。
人間の姿なら、こんな丘なんてラクショウだけど、足の短いメリープだから大変だ。
やっと汗を拭って上ると、木で作られた可愛らしい門があった。
いかにもポケモンが作ったことを表しているシンプルな門だ。けれど、それなりに花が飾ってあったり、「ギルド」という文字まで刻まれている。
「わあー!」
門をくぐると、私は思わず歓声を上げた。
丘は、レンゲやラベンダーなどの美しい色とりどりの花でいっぱいだ。その花々が、風に揺らされてザワザワと音を立てている。
そして、さまざまなポケモンの絵が描かれたテントがいくつもはってある。キマワリやドゴーム、ビッパにヘイガニ、チリーンにグレッグル……。
それらのポケモンの絵が描かれたテントでは、そのポケモンが生活していると考えられる。
ディグダやダグトリオが生活しているような穴まであった。
そして、一番この丘で大きく、立派なテント……。プクリンとぺラップの描かれたテントだ。テントの入り口には木にランプが吊るされ、旗まで掲げられていた。
旗には、許可証と同じプクリンの絵が描かれている。
丘の中心には、さまざまな探検隊の格好をしたポケモンたちが話に夢中になっている。
「ここは……」
私は呆然とあたりを見た。ポケモンは、自分たちでこんな物を作り上げたんだ……。すごい。
「ここは……。ギルドの広場だよ。さあ、あの一番大きいテントへ行こう」
緊張した声でミニリュウが言った。私たちは、並んで歩き出す。
周囲で話していたポケモンたちが、いっせいにこちらを向いた。
「あの子たち、可愛いですわー。キャー!」
「何しに来たんでゲスかねー」
「ヘイヘイ! 何か親方様にお願いでもしに来たんじゃねーのか」
……などと、さまざまな話し声が聞こえてくる。私は体に力を入れすぎないように慎重に歩いた。体に少しでも力を入れすぎると、電気を放ってしまうから、気をつけなければならない。
私たちはチョコチョコした足取りで、一番大きいテントの前へ立った。
〜つづく〜
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