二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 涼宮ハルヒの嫉妬
- 日時: 2010/01/04 22:02
- 名前: song (ID: p17IpJNR)
あけましておめでとうございます&お久しぶりでーす。長らく受験モードでしたが、勝ち抜くことが出来ました。また、これからも『涼宮ハルヒの嫉妬』を御ひいきください♪
つきましては、また初めから書き直してゆこうと思います。あれだけ進んでいたので、実はクライマックスがどうなるか……もう決まっていました。楽しみにして頂けたら嬉しいです。
—登場人物—
・キョン(本名不詳)
本作の主人公。全作品を通しての語り手でありツッコミ役も兼ねる。涼宮ハルヒ絡みの厄介ごとを背負い込む苦労人で「やれやれ」としばしば口にする。性格は事なかれ主義。理屈っぽくよく愚痴をこぼすが、文句を言いつつも人付き合いはよく、お人好し。
・涼宮 ハルヒ
ヒロイン。黄色いリボン付きカチューシャを着けている。美少女ではあるが、性格は唯我独尊・傍若無人・猪突猛進で感情の起伏が激しく、情緒不安定になりやすい。実は『どんな非常識なことでも思ったことを実現させる』という、神にもなぞらえられるほどの力を持っている。
・長門 有希
いつも無口で無表情だが、知識欲、食欲は旺盛。谷口曰く容姿はAランク−。読書を好み、いつも何かしらの本を読んでいる。正体は、情報統合思念体によって造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース。平たく言えば人造『宇宙人』。
・朝比奈 みくる
真面目で気が弱い性格。キョンに「朝比奈さんより可愛い生物はいない」と言われるほどの超美少女。正体は、はるか未来から来た『未来人』でハルヒの監視係だが、まだ研修生以下の見習いレベルでほとんど権限が無い。
・古泉 一樹
いつも微笑を浮かべ穏和な物腰をしており、学校でも女子からの人気は高い様子。正体は『超能力者』であり、その集団である組織・「機関」に所属する。現在の性格や表情などは「ハルヒの願望」に沿った演技であるらしく、そうした演技を強いられる不満をキョンに漏らしたこともある。
感想・意見など、遠慮なくドンドン書き込んで下さい! 待ってます!
- Re: 涼宮ハルヒの嫉妬 ( No.9 )
- 日時: 2010/01/05 13:41
- 名前: song (ID: p17IpJNR)
ハルヒとの別れ際に笑みを浮かべて帰ったのは初めてだ。そんなに仲直りしたことが嬉しかったのだろうか……
「それじゃぁ、お邪魔しました」
ハルヒ母に例を言い、俺は帰路に着こうとしたその時……
「一つ、いいかしら? 」
俺を呼び止める質問が入った。
「何か? 」
俺は首だけを後ろに向け聞いた。
「あの子……ハルヒがあんなに感情的に話す男の子なんて始めて見たわ。何か特別な間柄なの? 」
どうやら、この人は完全に俺達のことを恋人同士だと思っているらしい。
「どうしてそう思うんですか? 」
俺はあっけらかんと質問した。
「そりゃぁ、あれだけ大きな声であんなこと話してたら会話がを聞きたくなるじゃない……『関係ない』なんて軽く言えた仲じゃない——なんて」
クスッとハルヒ母が微笑んだ瞬間、廊下を走る音が俺達に近づいてきた。
「こんのぉーッ……出歯亀野次馬 !!! 」
「あらららー今の聞いてた? 」
ハルヒ母は冷や汗をかいて苦笑いしながら言う。
「盗み聞きしてたの ! ? 」
ハルヒは真っ赤な顔で怒鳴り散らす。
にしても、好奇心の旺盛さはまさにこの親にしてこの子有りって感じだな。
「あははー……わ、悪気はなかったのよ? 」
もはや、しどろもどろだ。
「何で、そんなことしたのよ! 」
ハルヒは恥ずかしさからか、質問攻めを始めた。
「何でって、そこに『愛』があるから……——」
すごい言いわけだ。
「そこに山があるからみたいに言うなー !!! 」
ごもっとも。
しかし、ハルヒもこんな顔もするんだな。
「でもさ……アンタもお年頃っていうか、最近やっと らしくなって来たじゃない? キョン君の存在がそうさせたのかしら? 」
突然、ハルヒ母は真剣な話を始めた。
「何を言って……」
そして、ハルヒはそのことについては完全否定はしなかった。
「ありがとう……キョン君」
ハルヒ母は優しい目つきでお辞儀をした。
「あ、いえ、俺は何も……」
親子間の争いに唖然としていた俺は、ようやく開放された気分だ。
「キョン !!! 」
だが、ハルヒは近所迷惑も考えずに俺に叫んだ。
「……何だ?」
俺は平然と聞く。
「明日、24日は予定空けときなさいよ! 」
24日……クリスマス・イブか。
「わかった。お前こそ忘れるなよ? 」
そう言えば、クリスマスに予定入ることなんて今まで、なかったな。
「忘れるわけないでしょ! 期待して待ってなさい! 」
はてさて、一体何を期待すればよいのやら……
- Re: 涼宮ハルヒの嫉妬 ( No.10 )
- 日時: 2010/01/05 14:19
- 名前: 【虎徹】 (ID: hZ1VwQsw)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/monster_hunter/patio.cgi?
ハルヒとハルヒ母、性格が全く正反対だよね(笑
- Re: 涼宮ハルヒの嫉妬 ( No.11 )
- 日時: 2010/01/05 14:42
- 名前: 美雨 ◆hULT4ImBy2 (ID: sIS7fxEx)
はじめまして!
とても面白かったです♪この小説に本編には登場しないハルヒの親が出てきてとてもおもしろかったです!
- Re: 涼宮ハルヒの嫉妬 ( No.12 )
- 日時: 2010/01/05 17:11
- 名前: song (ID: p17IpJNR)
俺は自転車に乗り、一直線に自分の家に帰った。正直、今の俺は色々なことが困惑しすぎていてわけがわからなくなっていた。だが、まずやるべきことは決まっている!
額に何を書かれたのかマジで気になってしょうがない !!!
「今思うとハルヒの母親が薄っすら笑っていたようにも見えてきたな」
しゃかりきに自転車をこぎ続け、俺はとうとう自分の家に着いた。
「…………? 」
しかし、家の前に見慣れた人影がいる。
「何の用だ? 古泉」
俺は自転車から降り、警戒心むき出しで古泉に質問した。
「いえ、お礼もかねてと思いまして」
これからさも何かが起こると言いたげだ。
「お礼……? 」
分かっていながらも、俺は質問をした。
「神人ですよ……あなたのお陰で、比較的楽に仕事ができました」
「そりゃよかったな」
俺は余所見をしながら答えた。
「しかし、一体どうやって、涼宮さんの怒りを鎮められたんです? 」
こいつには空気を読むとかそんなことお構いなしのようだ。
「さあ? 俺にもよく分かんねぇよ」
俺は家の塀に腰掛け、言う。
「そうですか」
「……まどろっこしいな。どうせ用事はまだあるんだろ? 」
俺は確信を聞いた。
「……飲み込みが早くて助かります。ところで、明日、クリスマス・イブは本来何の日かご存知ですか? 」
古泉得意の禅問答だ。
「キリストの誕生日の前夜祭だよな? 」
俺は一般常識を答えた。
「その通り。しかし、日本のクリスマスではイブがほとんどの主体を占めています。本祭より前夜祭が盛り上がるのはおかしいと思いませんか?」
確かにそうだが……
「何が言いたい?」
俺は本音を聞きたいわけで、ご高説を所望してはいない。
「まぁ、あせらずに。つまり、本番を目前に盛り上がり過ぎないように、ということです」
爽快な笑みを浮かべて古泉は言った。
「一応聞くが、本番って何だ?」
まさか、と思いつつ聞いた。
「それは……ご自分の額に書いてある文字を読んだ上で、それでも分からなければもう一度僕に尋ねて下さい。では、今日はもう遅いですし、おいとまさせて頂きます」
半笑いで古泉は言い、去って行く。
「お、おい!」
古泉を言い止めるも、俺の次の行動はすでに決まっていた!
- Re: 涼宮ハルヒの嫉妬 ( No.13 )
- 日時: 2010/01/05 17:15
- 名前: song (ID: p17IpJNR)
美雨さんはじめまして!
そうですねー、ハルヒがあれだけ勝手気ままだと、自然と親や兄妹はしっかり者になるでしょうね。兄妹がいるかどうかは知りませんが……
ただ、やっぱ親子なので好奇心の旺盛さはしっかりとハルヒに受け継がれています(笑)