二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 銀魂〜七色の石〜【沖神】
- 日時: 2010/02/01 17:22
- 名前: リーザ (ID: Z7CFL5rC)
初めまして、リーザといいます
突如銀魂小説が書きたくなりました
ストーリー、文章、脳内レベル、銀魂歴、
すべてにおいて未熟者ですが、よろしくお願いします
オリキャラが出ます、説明は下に書いておきますので……
花倉 黄意菜(はなぐら きいな)
好奇心旺盛ですぐに興味を持つが、飽きっぽい性格
年は十三、一人称は私
クルリン
水を操る天人、しかし自称侍で刀を扱う
年は六才で一人称は僕
奥長 雷斗(おくなが らいと)
拳銃の使い手でクール
年齢は二十、一人称は俺
小説は次からです
よろしくお願いします
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- Re: 銀魂〜七色の石〜【沖神】 ( No.1 )
- 日時: 2010/02/01 18:17
- 名前: リーザ (ID: Z7CFL5rC)
【犬は不思議な感覚を持っている】
「銀ちゃん、新八、酢昆布買って来るネ〜」
そういって定春の散歩をかねて酢昆布を買いにいった神楽
クルクルと傘をまわしながら道を進むと、少し騒がしくなった
良く見てみると数人の不良が神楽と同い年ぐらいの女を取り囲んでいる
「よぉ、ガキィ?お前今まで俺をつけてただろ?」
「なめんじゃねぇぞ、クソガキ」
(またアル……)
ここ歌舞伎町ではこんな事しょっちゅうだった
「誤解もいいとこだね〜、めんどいから向こういっててよ」
当の本人は黄色の髪をなびかせ、緑の瞳で不良たちをにらみつけていた
不良は怒って少女に襲い掛かる
「メンドクセ〜」
そういってなんと不良の間をすり抜けた
「!?」
「飽きたんで、グッバイ!」
タッとその少女は神楽の横をすり抜けて逃げていった
神楽がそんな光景を見ていると定春が「ワン!」と吼えた
「定春?どうしたネ?」
神楽が近づくと定春の目の前には虹色の石ころがあった
太陽の光に反射してキラキラと青く光っている
「綺麗アルな〜」
神楽はそれを拾った
自分は太陽を直接見れないけど、これを見ていると
まるで太陽を見ているようだった
「持って帰るアル」
神楽は酢昆布を買い終わり、それをかじりながら万事屋へ向かっていた
するとそこへ新撰組の山崎が通りかかった
「あれ?万事屋にいるチャイナさんじゃないですか」
「ジミー、こんなとこで何してるアル」
『ジミー』という言葉に苦笑しながら山崎は答えた
「明日、沖田隊長の誕生日なんですよ
で、誕生日プレゼントを買いに」
その瞬間神楽は二センチ飛び上がった
「?」
山崎が怪訝そうな顔をする
「そうアルか、じゃあな」
「あ、はい」
山崎と別れた後、神楽はまったく落ち着かなかった
給料をもらってない自分がなにか買ってやるのは無理がある
ただでさえお金はすべて酢昆布に費やしているというのに……
今自分の手元にあるのは一つの石——
「!!!」
神楽はひらめいた
「定春、急いで帰るアルよ!」
「ワン!」
神楽は急いで万事屋へ帰っていった
どうでしたか?かなり緊張しました
おかしい部分はいってください
では!
- Re: 銀魂〜七色の石〜【沖神】 ( No.2 )
- 日時: 2010/02/02 17:56
- 名前: リーザ (ID: Z7CFL5rC)
【太光陽】
ここは新撰組屯所
副長室にて、土方と山崎が座っていた
「山崎、その話ガセじゃねぇだろうな」
「本当ですよ、副長」
天気は快晴、さわやかな気候であるにもかかわらず、
副長室はおもぐるしい空気が漂っていた
「ついに動いたか……『太光陽』」
太光陽……それは江戸に潜んでいる謎の一団
善悪関係無く、金を払えばどんな仕事もするが、
時には個人の好奇心で動くこともある
そんな訳の分からない集団だった
幕府も最低限の警戒を払ってきたが
なにせ正体そのものどころか、
目的さえも最近分かったばかりなのだから気味が悪い
「本拠地は分かったのか?」
土方が聞くと山崎は苦笑いしながら言った
「はい……歌舞伎町です……」
その言葉に土方は頭を抱える
「またあそこか……たちのわりぃ……」
二人がそんな事で話し合っていると……
「いやっほーー!」
ドカシャーン!
突然何者かが副長室へ突っ込んできた
「!?」
二人が驚愕するなか、小さなシュルエットが立ち上がった
「痛たたた……また失敗かよ……」
短い茶色の髪はボサボサ、白い服に赤いズボンをはいていて
腰には刀をさしていた
黒い瞳は鋭く、しかし無邪気な潤いをしていた
年は六才程度だろうか
「何者だ?」
土方が聞くとその子供は嬉しそうに、
「僕はクルリン!よろしくね!」
元気いっぱいに答えた
その無邪気な姿に思わず気が緩む二人
その瞬間をクルリンは見逃さなかった
素早く腰の刀を抜くと土方に切りかかってきた
「!?」
土方は間一髪でそれを避ける
「っち!」
クルリンは舌打ちし、第二段階に入った
ガキィン!
刀と刀がぶつかり合う
クルリンはその小さな体からは想像もつかないほどの
強さを持っていた
「お前……」
「僕はクルリンって言ったでしょ?
太光陽、”女”としての最高傑作」
女——なんとなくそんな気はしていた
こいつは女だった
しかも、さっき自分達が話していた太光陽の一人だという
これはとんでもなく大きな情報が入ってきた
そういえば山崎はどうしたのだろうか?
ふと見ると山崎の周りには水の壁ができている
「!!」
「おどろいた〜?僕は水を操る事ができる天人なんだ」
そういってまた刀に力が入る
二人は一旦退き、またぶつかり合った
「やるじゃん」
「そりゃどうも」
二人は余裕そうに対峙する
ガーガーピー
突然クルリンの耳から音がした
見れば耳に無線をつけているではないか!
『おいクルリン、聞こえてるな……
一時退却だ!黄意菜が集まれだそうだ』
声は男の声、その言葉にクルリンは頬を膨らませる
どうやら本当に戦いを楽しんでいるようだった
「〜!!」
そう口には出せない不満を持ったが、
「また戦おう?約束だからね」
そういってその場から立ち去った
それと同時に山崎を囲む水が消えた
「……?」
土方は山崎が駆け寄ってきても、クルリンが消えた方を見つめていた
- Re: 銀魂〜七色の石〜【沖神】 ( No.3 )
- 日時: 2010/02/05 18:25
- 名前: リーザ (ID: .MCs8sIl)
【屋根はしっかりと修理しましょう】
ここは万事屋の屋根の上
ここに一人の男がいた
赤い髪から除く鋭い眼光
青い上着に黒い服とズボン
青い上着の裏には拳銃などが装備されていた
見るからに怪しい男はイナズママークが入った無線でもて遊んでいる
「黄意菜の奴……何のようだ?
まぁ、ここからは近いし、もうちょいいるか」
そう言って無線をしまう
腕を頭の後ろに組み、眠る体勢に入った時だった
ガシャァン!
なんと彼のいたところが抜け、下へ落っこちたのだ
「なんですか?新手のセールスマンですか?コノヤロー
そうやって家に入っても何も買わねーからな」
ソファーに寝転がり、ジャンプを読んでいた銀時
テレビを見ていた新八
酢昆布を上機嫌で食べている神楽
三人は一斉に彼の方を見る
「いてて……おいお前ら、安眠妨害だっつーの!
屋根ぐらい修理しやがれバカ!
お前らの頭いかれてるぞ」
「なんだと、大体人の家の屋根で寝る方がわりぃんだよ」
「そうアル、酢昆布五百本置いて出て行くネ」
さりげなく酢昆布を要求している神楽
これ以上酢昆布がいるのだろうか……
「失せろ。大体そんな金ねーよ……ん?」
彼は神楽、新八、そして銀時を見た
「お前、どっかで顔見たような……?」
彼とは裏腹に銀時は首をかしげた
「銀ちゃん、知り合いアルか?」
「攘夷戦争とかじゃないですか?銀さんと年変わりませんよね」
その瞬間彼はハッとなり、銀時はさらに首をかしげた
「!」
「しらねーぞ、こんな奴」
「お前、白夜叉か?」
彼の言葉に銀時は「そうだけど?」と言った
「俺じゃねぇ、友達が攘夷戦争に加わっていてな、
写真を見せてもらった事がある」
「人の写真見るの?趣味おかしくない?」
銀時は笑うかのように言ったため、彼は銃を出した
「ふざけんな、いますぐ蜂の巣にしてやるぜ」
キラリと銃口が光る
彼の目も光ったように感じた
銀時は手を上げて「降参」的に(ただたんにめんどくさがって)した
「ったく……」
プルルルル
不意に彼の無線が鳴った
彼は引き抜かずにその場を去ろうとする
「おい」
銀時が声をかけた
「お前のダチ、とんでもねぇ野郎じゃねぇだろうな……」
すると彼はフッと笑って、こう答えた
「なぁに、『紅猫』って言われてただけさ」
彼が去った後、その場には壊れた屋根の破片が残った——
- Re: 銀魂〜七色の石〜【沖神】 ( No.4 )
- 日時: 2010/02/05 18:32
- 名前: リーザ (ID: .MCs8sIl)
【紅猫】
猫のように機敏に動き、
紅色の水を辺りに散らし、
闇に光る鋭い眼光
小さな身体を宙に舞わせ、
紅き血もとめ、走る姿
その名も、『紅猫』——
- Re: 銀魂〜七色の石〜【沖神】 ( No.5 )
- 日時: 2010/02/07 18:01
- 名前: リーザ (ID: .MCs8sIl)
【誕生日だからといって人の人格が変わるわけじゃ無い】
次の日、空に青い絵の具でもぶちまけたんじゃないだろうかと思えるほどの快晴
雲ひとつ無い今日は照りつける太陽が眩しかった
ミーンミーンミーン
(セミうるせェ……安眠妨害でィ)
沖田総梧は公園のベンチで一人寝ていた
屯所の誕生日会(といってもプレゼント渡しとケーキ)は終わり、
屯所にいるのもあれなので、ベンチで寝ているというわけである
でも……
(やっぱ失敗だったか……)
暑い、今日は一段と暑かった
大体、ここにくれば彼女に出会えるだろうと踏んでいたのだが
最近無性に頭の中に出てくる彼女
なぜか会いたいと思っているのが気に食わなかった
”さっさと決着をつけたい”と自分の心にそう思っていた
(そういや最近会わねェな)
そう思ってた時だ
「おいお前、こんな所でなにしてるアル」
神楽の声が沖田の耳に入った
アイマスクを取り、神楽の方を向く
「チャイナ、今日が何の日か知ってるか?」
沖田は不意に口に出していた
知ってるわけが無い
「今日はお前の人生の最終日ネ」
「それはちげェな……終わるのはてめェだチャイナ」
二人は成り行き、武器を構える
「まつヨロシ」
神楽が言った
「?」
ポン!
と何かが沖田に投げられた
反射的にそれをキャッチする
「それやるアル」
沖田の手には虹色の石があった
しかも紙が二つ折りで貼られている
「どういう風の吹き回しでィ」
「もってても邪魔ネ、素直に受け取るヨロシ」
だが次に出てきた言葉は反則的なものだった
「これ、一つもってまさァ」
「エ!?」
突然の言葉にビックリする神楽
「だから——」
と渡されたのは同じ虹色の石
ちがうのは輝くと赤く光るところだった
これではまるで光り方の違う石を交換しただけではないか
「これじゃ誕生日プレゼントにならないアル……」
神楽の呟きを沖田は見逃さなかった
「OWee(オヴェェ)隊全員分買ったらいいでさァ」
彼は黒く笑いながら言った
「……死ねサド野郎!」
神楽の言葉によりケンカが再スタートした
青い空の下、刀と傘を交わせて——
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