二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 東方 『神身伝』
- 日時: 2010/05/10 14:23
- 名前: お (ID: Gx2AelYh)
弾幕STG、東方プロジェクトの二次創作小説になります、かなりグダグダで、オリジナル設定にオリジナルキャラクター等が多数に登場するため、そういった物が苦手、もしくは受け入れられない方々は回覧を御控頂きますようお願い致します。
文章力、語学力、表現力に乏しいため、読んでいただく方に、かなりのご迷惑をおかけするかもしれませんが、それでも一生懸命に妄想し、一生懸命に製作していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
後、投稿方法等も曖昧にしか解っていないため、ページの区切り方等も不自然になったりする事もございますので、どうかご了承下さい。
そして、ご意見やご感想など頂けますと幸いに思います。
物語概要
とある青年、水上冬馬(みなかみとうま)はある日のバイトの帰り道に、不思議な狼に出会う。
その出会いが、彼を幻想の世界へ導くと同時に、壮大な戦いの渦へと巻き込んで行く。
現世と幻想、そして、もう一つの世界、全てが繋がる時、伝説は幕を開ける。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜目次〜〜〜〜〜〜〜〜〜
プロローグ
>>1
第一章 出会い
>>2>>3>>4>>5>>6>>7>>8>>9>>10
間行
>>12>>13
第二章 日常の終わり・非日常の始まり
>>14>>15>>16>>17>>18>>19
第三章 幻想郷
>>20>>21>>22>>23>>24>>25
- 第一章 続5 ( No.7 )
- 日時: 2010/05/07 14:26
- 名前: お⑨ (ID: a32fGRWE)
「助かりました。」
今度は、はっきりとした言葉が頭に鳴り響く。
その言葉は耳で聴き取っていると言うより、頭のなかに強制的に言葉が浮かぶような感覚だ。
「なんだ?頭の中に声が。」
頭のなかに自分ではない何かが居るような、妙な感覚にとらわれる。
周りに誰かが居て変なしゃべり方でもしているのかもしれない。そう思い周りを見渡すが先程から辺りに人の気配はない。
「ど、どうなってんだ。」
訳が分からない冬馬は、その事に恐怖を覚える。
取り敢えず頭に感じる妙な感覚を振り払う為に、試しに頭を横に振ってみる。
「あ、あの大丈夫ですか。」
そこに、追い打ちを掛けるように再び頭に声が響く。
「誰だよ!」
得体の知れない声への恐怖から、冬馬は少しだけ声を荒くして叫び、再び周りを見渡す。
「ん?」
その時に、ふと目の前に横たわる狼の姿が目に入る。
狼は上半身をお越して、先程と同じようにこちらを見つめているが、その額が蒼白く光を放っているのが目に入った。
「あの〜、本当に大丈夫です?」
狼が心配そうな面持ちでこちらを見つめてくる。
そして、それと同時に頭の中に言葉が響く。
「まさか、お、お前が言葉を?」
彼は信じられないといった表情で狼に指を刺して質問する。
「え?は、はい、そうですが。」
その問いに答えるように再び言葉が頭に響く。
「お、おお狼が喋った。」
「っえ?喋れるのがそんなに珍しいことですか?」
狼は至って冷静に、喋れるのが当たり前のように答えるが、冬馬は普通なら考えられない現象に驚き、尻餅をついてしまった。
「お、狼が言葉を喋るなんて聞いたことも無いぞ。」
「……………そう・・・・ですか。」
狼は冬馬の言葉に、下を向いて暫く黙り込んでしまった。
冬馬も空気を読んだのか黙ってその様子を見つめる。そして、狼は意を決したかのように再び冬馬に視線をむける。
狼の額に灯る蒼白い光が、少しその明るさを増すと、再び冬馬の頭に声が響く。
「行き成りの事で信じられないかも知れませんが、恐らく私は違う世界からやってきたと思われます。」
頭に響くように聞こえる狼の言葉、その信じられない言葉に困惑する。
「………そ、そうなこと、有る訳が。」
当たり前の答えだ、誰がそんな非現実的な、アニメのような事を信じることが出来るだろうか。
しかし、狼は、そんな冬馬の言葉を覆すように話を続ける。
「しかし、私は今まで、自分が喋る事に対して、驚かれた事なんて一度も有りません。
私が生きてきた世界では、少なくとも、そう言った事を疑問に思う者なんて居なかった。
なら、違う世界から私はやってきた。こう思うのが妥当では?」
「でも、それでも。」
否定の言葉を口にはするものの、狼が喋るなんて、それ位の無茶な理由が無けりゃ、説明も付かない。
信じられないし、ありえない、そう思いながらも、現状では狼の言葉を信じるほか無く、半ば無理やりに納得する他に無かった。
二人はお互いに置かれた状況のほんの一部を確認した。
だが、それと同時に数多くの問題を抱えてしまう事になる。
「と、取り敢えずそのままの傷じゃ駄目だ。一端俺の家に行こう。歩けるか?」
しかし、そんな事を、今考えていても埒が明かないと思った冬馬は。これ以上、狼の怪我を放置するのも得策で無いこともあった為に、取り敢えず自分の家に行くことを決めた。
「しかし、これ以上貴方に迷惑を掛ける訳には。」
狼は、冬馬の申し出を断ろうとする。
「大丈夫だよ、迷惑なんて思わないし、それに、このまま怪我してる奴をほおって置けるほど腐ってもいない。」
そう言うと、狼に近づき、立ち上がるのに手を貸そうとする。
「で、でも。」
「早くしてくれ、俺も何時までも裸で居たくないんだ。」
冬馬は、狼の応急処置の為に上着の全てを使ってしまった為、上半身裸の状態なのだ。
「わかりました、何とか。」
狼は、冬馬の言葉を聞き、半ば諦め気味に一緒に行くことを承知して、起き上がった。
倒れこんでいたから正確な大きさは解らなかったが、いざ立ち上がってみると狼の大きさは、子供一人分ぐらいは乗せられる程に大きかった。
「あと、家に付くまでは絶対に喋っちゃ駄目だよ、騒ぎになるから。」
「はい、解っています。」
冬馬はそれだけ確認すると、周りに気を遣いながら、ゆっくりと狼の歩調に合わせて家路を急いだ。
運良く、家に着くまでには誰にも会うことも無く、問題なく家に入ることが出来た。
- 第一章 続6 ( No.8 )
- 日時: 2010/05/07 14:27
- 名前: お⑨ (ID: a32fGRWE)
マンションの住人に出会わなかったのは本当に強運だと思う、だがしかし、俺の運もそこまでだったようだ。
「大きい犬ねぇ、ねぇねぇ噛まないわよね触っていい?」
「それよりも、何で帰ってないんだよ。」
そう、家のドアを開けると、そこには帰っていると思っていた琴美がテレビを見ながら、超が付くぐらい寛いでいたのだ。
家に着いたら治療の続きをしながら色々と聞くつもりだったのだが、琴美の目の前で狼に喋らせる訳にはいかない。
もし、この狼が危険な立場なら巻き込む訳にはいかないからだ。
「なによぉ〜、いいじゃない別に何時もの事なんだから。」
全く悪怯れる事の無い琴美に、何とか席を外してもらう為に考えた末。
「解ったよ、じゃあ手伝ってくれ、先ずは餌を買ってきて欲しいんだが、頼めるか?」
琴美はそれに、満面の笑みで頷いて答えた。
財布からお金を出して琴美に渡す。
「ドックフードじゃなくって、生の鶏肉か何かを買ってきてくれ、精を付けるにはそっちの方がいいはずだからな。」
琴美はお金を受け取ると、「わかったぁ。」と返事をして、餌を買いに家を出た。
「すまないな、煩くて。
こんな予定じゃ無かったんだけど。」
冬馬は、琴美が行ったのを確認するとドアの鍵を掛けて狼に話し掛けた。
「いえ、優しい方じゃないですか。貴方と会話しながらも、私に『大丈夫だから。』と声を掛け続けてくれていましたよ。」
「………ああ、知ってる。まぁ、それは置いといて、取り敢えず水分を取らないとな。」
そう言って、深い皿に入った水を狼の口元に置く。
「ありがとう。」
そう言って、水を口にしようとした時「ピシィ。」
何かに罅が入るような音が鳴り響く。
「この音は………。」
冬馬はこの甲高い音に聞き覚えが有った。
今、目の前に居る、異世界から来たかもしれない狼と出会った時にも聞いた音だ。
その音が鳴ってから、暫くの沈黙が流れる。
そして狼が声を出す。
「っく、来ます。」
その言葉を放つのとほぼ同じタイミングで、狼は冬馬をくわえて窓ガラスを突き破り外に飛び出していた。
何が起きたのか解らない冬馬は、何も理解していない思考の中で先程まで自分達がいた場所が、青い炎に包まれているのを見つめていた。
狼はマンションの下まで飛び降りるが、片足が無いせいかバランスを崩して、地面を体で滑るようにうに着地する。
その時にも冬馬の事を考えてなのか、自分の体を下敷きにして冬馬のクッションになる。
「ぐぁ。」
当然の如く、狼の体に全てのダメージが襲い掛かる。しかし、次の瞬間には再び立ち上がって冬馬をくわえ、その場から離れて表の道を走っていく。
まだ何が起きているのか解らない冬馬は、狼にされるがままなのだが。
先程まで自分たちがいた場所に、何か黒い影が降りてくるのをしっかりと見た、そしてその影はそまま自分たちの後を追ってきている。
「な、何なんだよ。」
ようやく言葉を発することが出来たが、それ以外の言葉を口にすることは出来なかった。
- 第一章 続7 ( No.9 )
- 日時: 2010/05/07 14:31
- 名前: お⑨ (ID: a32fGRWE)
狼は冬馬をくわえたまま暫く道を走り、最初に出会った公園に着くと、その真ん中で冬馬を放した。
「いったい、何が起きてるんだよ。」
状況が全く解らないまま連れて来られた冬馬は、狼に質問する。
「恐らく、私を追ってきた者だと思います。
貴方にこれ以上迷惑はかけられない、どこかで隠れやり過ごしてください。
奴らの狙いは私だ。」
しあし、冬馬は狼が怪我をしているのを知っている、更には自分の為に更に傷を負ったのも知っている。
その状況で自分だけ逃げるなんて出来る性格はしていなかった。
「お前も、一緒に逃げるんだよ、俺だけ隠れるなんて出来るわけ無いだろう。」
「な、何を言ってるんですか、さっきも言ったでしょう、奴の狙いは私なんですよ、一緒に逃げたら貴方に危険が及ぶ。
そんな事出来る訳が無いでしょう。
それに、貴方は元々無関係なんだ、巻き込むわけにはいかない。」
狼は、冬馬の発言が信じられないと言った感じに言い放つ。
それもそうだ、誰だって自分が一番だ、自分の安全を第一に考えて動く、ごく当たり前の事だ。
だが、冬馬は『自分のことより他の者の事を優先に考える』そんな人間だ、そんな人間にそのような常識は通用しない。
そんな言い合いをしている間に,
追って来ていた影が追いつき、冬馬と狼に対峙する。
夜の闇の所為で詳細な姿は解らないが、四足歩行の獣のようだ。
「っち、貴方は馬鹿だ、今の私では貴方を守りきれるかどうか分か「うるせぇ。」。」
狼の言葉を遮る様に冬馬が言葉を放つ、そして追ってきた影に視線を向けながら続けて言う。
「さっきからうだうだと、それに無関係だあ?
お前を見つけて怪我の手当てをした俺が無関係だと?
そんな訳が有ってたまるか、死なせる為に手当てをしたんじゃないんだよ。」
冬馬の言葉に狼は返すことが出来なかった。
彼の言葉には怒りと優しさ、そして何よりも『信念』がこもっていたからだ。
これ以上は、何を言っても無駄と踏んだ狼は、冬馬との共闘を選んだ。
「分かりました、では宜しくお願いします。」
「おし、まかされた。」
二人の意思が決まったと同時に、影が襲い掛かる。
冬馬は喧嘩をした事は有ってもそれは常識の範囲での話だ。
相手には勿論言葉は通じたし、それに相手は同じ『人間』だった。
だが今はの状況は違う、言葉が通じない、そして何より決定的に違うのは、相手が四足歩行の『獣』だと言う事だ。
襲い掛かってきた影は、やはり狼に的を絞って来た。
先ず、自分は的にされないと読んでいた冬馬は、そのまま狼と距離を取ると、転がっている石を広い影に投げつける。
「があ。」
飛んできた石に気を取られた影は、狼から一瞬視線をそらした。
その一瞬の隙に狼が思いっきり体当たりを食らわせる。
「ぐるあ。」
影は、地面を転がるように吹き飛んでいく。
が次の瞬間、吹き飛びながらその影から触手の様なものが何本も襲ってきたのだ。
「うわ。」
冬馬はその場から横に飛び、かろうじで攻撃をかわす。
何で攻撃されたか見ると、鞭の様になった獣の毛が地面に2,3本刺さっている。
「危ない。」
鞭のような毛に気を取られていた冬馬は、狼の言葉で敵に眼を向ける。
すると、直ぐ目の前に青い炎の玉が迫っていたのだ。
「おいおいおいおいおいおいいいいいい。」
叫びながら、直ぐに立ち上がり全力で横に走りそれを避ける、しかし次々とその炎の玉は放たれてくる。
見ると、影が口を大きく開けて炎の玉を吐き出してる。
「何だよ、何のアニメですか〜火を吐くとか反則だろ。
ってか、毛が襲ってくる時点で何なんですか〜。」
半べそをかいて叫びながらも、見事に攻撃をかわしていく。
しかし、次の瞬間。
「私を忘れるな。」
一瞬にして間合いを詰めた狼が、体を丸めて回転しながらその牙で、影の胴体と首を切り離した。
ドンドン・・・ゴロゴロ。
勢い良く転がった胴体から先は、茂みの中へと消えていき、残った胴体は砂のように崩れ風に乗って消えていった。
「ふ〜、大丈夫ですか?」
敵の消滅を確認した狼は、冬馬の安否を確認する。
「はあ、はあ、いや、マジで死ぬかと思った。」
完全に息切れした冬馬は、両手両膝を付いて独り言をぶつぶつと呟いている。
「あの〜、大丈夫ですか?」
「ん?ああ〜だ、大丈夫。」
返事の無い冬馬の許に寄り、自ら安否を確認しに来た狼に心配をかけまいと笑顔を作るが、その笑顔は最早笑顔と呼べるものでは無く、涙と鼻水でぐちゃぐちゃに成っていた。
その表情をみた狼は、どんな言葉を掛けて言いかわからず、ただ「そ、そうですか。」と言うしか出来なかった。
冬馬は誠意いっぱいの笑顔を狼に向けるが、周りの景色が目に入った瞬間、その表情は一瞬にして凍りつく。
敵の吐いた炎は予想以上の被害をもたらしていた。
何本もの木々が焼き焦げ、倒たり、遊具の幾つかもその原型を無くしていた。
- 第一章 続8 ( No.10 )
- 日時: 2010/05/07 14:32
- 名前: お⑨ (ID: a32fGRWE)
「こ、これは流石にまずいな。」
現状にかなりの焦りを覚えた冬馬は、そそくさとその場を去る事に決め、狼と一緒に急いで公園を出ることにした。
深夜帯だった為か、騒ぎにわざわざ駆けつける人がいないのが幸いだったが。
確実に警察に連絡は行っている筈だ。
それを考えると、長居は無用だ。
「人に見られちゃ不味い、急いで逃げよう。」
「そうですね。」
早速、その場を去ろうと走り出したその瞬間。
ドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドス。
「ぐあっ。」
「かはっ。」
冬馬達の体中に、激痛が走る。
見ると、何本もの黒く太い紐のような物体が体を貫き、地面と自分達の体を繋ぎ止めていた。
かろうじで動く首を動かして、その黒い紐の先を見ると、先程茂みに転がっていた影の首が宙に浮き、まるで海栗の様に何本もの糸を突き出していた。
「くそ・・・・・・・グフ。」
言葉を放った瞬間、腹の底から鉄の味がする液体が噴出す。
不味い死ぬ。
その言葉が冬馬の脳裏をよぎった次の瞬間、直ぐ後ろで大きな爆発が起こった。
大きな音の所為で鼓膜が破れたのか、一切の音が聞こえなくなり、視界にはあちらこちらの景色が強制的に映し出される。
次の瞬間には目の前に地面が迫り真っ暗に成る。
遅れて、体中に強い衝撃と激痛が走る。
まるで捨てられたゴミのように地面を数メートル転がり、仰向けに倒れたその視界には、見覚えのある物が飛んでくる。
ボト。
あれは・・・・・。
余りの出来事に思考は着いて来てくれない。
だが、これだけは分かる、倒れこむ自分の傍に落ちたそれは・・・・・・自分の腕だ。
確認するように自分の腕が繋がっていたはずの場所に目を向けると、そこには見事に何も付いていなかった。
そして、何も無くなった箇所から大量の赤い液体が噴出していた。
そんな光景を冬馬は何故か冷静に見つめる。
そして気が付く、不思議なことに先程まで有った激痛は引いて全く痛みを感じていないことに。
『あれ、全然痛くないや。』
そんな事を思っていると、次に急激な眠気が襲って来る。
そんな、眠気に襲われ意識が消え行く中で、何故か気になったのは狼の餌を買いに行かせた琴美の事だった。
『まっずいな〜、鍵閉めたまんまだ、またギャアギャアわめかれるな〜。
あっ狼は・・・・・・。』
首だけ起こして、周りを見ると、狼は黒い影の拘束から免れ、首と対峙していた。
『良かったあ〜。』
最後の最後まで他者の事を気にして、自分勝手に安心した彼はゆっくりと目を瞑り。
「ああ〜、グフッ、ねむ・・てぇ〜。」
誰にも聞こえない小さな声で、呟くと、そして完全に意識が途切れた。
「許さない。」
自らを繋ぎ止めていた紐のような物を、強引に引き千切り黒い首と対峙する。
黒い首はその口から次々と炎を吐き出してくるが、。
まるで、狼の目の前に見えない壁でも有るかのように狼に届く前に分散し消えていく。
狼は全身の毛を逆立て、体が光を放ち始める。
そして首に向かって大きく口を開け放つと、そこから凄い速さで光が放たれ一瞬にして首を消し去った。
今度こそ、敵の消滅を確認した狼は、力無く倒れている冬馬の許にヨロヨロとした足取りで近づいて行き、耳を口元に当てると微かに「ヒューヒュー。」と音がしているのを確認する。
「よか・・・・・・・った。」
息をしている事をを確認すると、冬馬に覆いかぶさるようにして立ち額と額を合わせる。
「こんな、状態で力を行使した私には、もうこの先を生きていく力は残っていません。
ですが双方の生命力を合わせることで、どちらか一方は生きることが出来るでしょう。
私が貴方と融合することで、貴方に重い使命を背負わせる事になるかも知れません。
巻き込んだ上に、身勝手な事この上ないですが、これ以外に方法が無いのです。
どうか、無力な私を許して下さい。」
言葉を告げながら、狼の体は強い光を放ち、冬馬と狼を包み込んでいった。
第一章 完
- 読んでいただいた皆様、有難うございます。 ( No.11 )
- 日時: 2010/05/07 14:40
- 名前: お⑨ (ID: a32fGRWE)
此処まで、読んでいただいた皆様、初めまして。
著者のお⑨と申します。
今回が初作品になるのですが、投稿方法はあっているのでしょうか^^;
「そこからかよ」
的な感じなのですが、何分右も左も上下斜めまで解らない初心者でして、至らない点が多いと思いますが、そこはご勘弁いただきたく思います。
っで、第一章を読み終えた皆さまの、言いたい所を先に謝罪したいと思います。
東方?何処がよ?
はい、スミマセン、詐欺ですよね^^;ですが、しっかりと幻想入りさせますので、もう暫くお待ち頂きますようお願い致します。
まあ、なんと言うか、のっけからグダグダな作品ですが、気長に待って頂けると幸いに思います。
では、第二章をご期待下さい。←あ、してない?スミマセンorz
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