二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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VOCALOID!  【 リクエスト募集中! 】
日時: 2010/07/29 13:05
名前: 真飛 ◆v9jt8.IUtE (ID: SG7XrUxP)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_test/view.html?347752

.

「美しき声を奏でる——」「機械だよミク姉」


★!更新履歴、

スレッド生成 2010,5,23
ナゾトキ/ナゾカケup 2010,5,24
二息歩行up 2010,5,28
100レス超え 2010,7,23

■ご挨拶、

参照はオリジナルボカロ、夜音アイちゃんの絵。
が、頑張ったよアイちゃん!(

初めまして。真飛マトビです。
息抜きでボカロ小説。キャラ崩壊? いえす!(←
基本歌を基にします。あくまでも私の解釈ですので、自分の考えと違ってもあまり言わないで頂くと嬉しいです。

とりあえず、本格的なのも考えておりますのであくまでも息抜き、です。やらない時も出来ない時もあります。「早く更新しろよっ」って方は推奨しません。

■注意事項、

少しばかりですが注意事項には目を通していただきたいです。

・荒らし、チェンメ、等の行為は控えてくださると。
・荒らし、チェンメに反応する方も荒らしとみなしていますのでご了承を。
・スレ潰し目的の方は理由を言って頂くと大人しくロック致します。
・挨拶は礼儀ですので心掛けましょう。
・偽者防止にトリップは付けた方がいいです。

■目次、

ご挨拶、更新履歴、注意事項、目次 >>0
リクエスト募集! >>1 ミク絵 >>60 リン絵 >>82

:歌、 

ナゾトキ/ナゾカケ >>6
二足歩行 >>9
人柱アリス 
[序章] >>15
[一番目アリス] >>16 >>18 >>32 >>37
[二番目アリス] >>40 >>63 >>66
[三番目アリス] >>69 >>70 >>72 >>77
[四番目アリス] >>83 >>95 >>99 >>100 

:ボーカロイドの日常、

はじめましてとよろしくね >>2
悪ふざけとずれた説教 >>10
姉とであった、弟とであった >>25
大きい子供と巨乳ねえさん >>55
過去最大のたからもの >>62 
何でいきなり三人訪問? >>102 >>103 >>

:番外編、

血色の嘘と一つの愛 >>88 >>89

■お客様、
*yuki*さま 燈玖黐さま 志筑さま 烈人さま うっち〜さま
 
(綺麗な歌とともに風が流れる)



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Re: VOCALOID!  リクエスト募集中 ( No.4 )
日時: 2010/05/24 19:23
名前: 真飛 ◆v9jt8.IUtE (ID: xYJBB/ey)

 あなたを殺す前に、ナゾを一つ置いていきます。

 「二つ目のナゾは、彼らが海に落ちたワケ。彼らの中に本当に犯人が居ると思うかい? お嬢さん」
目の前の探偵はわざとらしく笑って私に話しかける。本当は、分かってるんでしょ? 自分が犯人じゃないことも、全て、全て。 
「知らないわ。それより、一つ目の“ナゾ”の時、あなたは本当に“探偵”だったの?」
「……何を訊くと思ったら。今も昨日も僕は探偵さ。勿論、あの時も。さて、過去の話は後にしようか。それでは、彼らが海に落ちたワケ……」
じゃあ、なぜ、なぜ。あなたはそんなに焦っているの。過去の話を気にしているのは、あなたじゃないの?

 彼らはひとりとふたりしか殺すことができなかった。
 その彼らも死んでしまった。海に落ちた。誰の手で?

 私は、左ポケットの中に左手を突っ込み、ポケットの中にあるナイフを握りしめる。
 探偵は、私の左横を通り過ぎながら夢中になって話す。
 “たったひとつだけ狂った計画。事件に巻き込まれたもう一人の探偵”
 
 どっちが探偵か、どっちが犯人か。きっとどっちも——。

 「“極悪な犯人はあなたではない”」
私は、あなたの耳の横で囁くと同時に、ナイフを振り上げる。
 私はナイフを振り下げる——その刹那。
探偵は、ナイフを振り切った。私の持ってたナイフを、素手で振り切った。
 彼の手はナイフに当たり、ルビーみたいな赤い血が流れ落ちる。
 
 私の最後の手段。彼は事も無げに叩き落す。手は赤く染まって痛そうなのに、本人は全く痛く無さそうで。
 「さあ犯人は誰かな? ほら、きみの目の前に居る、その名前をさあ言ってごらん——この、僕の名前を!」
狂うように手をあげて狂うように笑う探偵。
 本当は全て嘘、あなたの嘘は脆くて悲しくて分かりやすい嘘。密かに、あなたの目から水が伝う。
 探偵は、小さく呟く。誰にも、誰にも聞こえないような声で。 
 
 「本当は君に知られたくはなかった……せめてもの情けだ、逃げるなら今だ、早く……」  
「いやだ、絶対に!」
 気付けば口が動いていた。私は、泣いていたの。誰よりのあなたが大切だった。そう、大切だった。

 部屋に落ちてるボロボロのノート。そのノートを開く、私。

 答えが一つとは限らない。
 それを確認する術も、もうじき消えて無くなる。

 グチャグチャな字でそう書いてあるボロボロのノート。
 後ろを見ると、ナイフを振り上げる探偵の姿。私の頭上近くにナイフが来た時、探偵は硬直した。
 「早くしないと僕の手が君を殺めてしまうよ? 止まってる内に、逃げて……」
 午後零時、私は探偵の部屋だった場所から逃げ出した。

Re: VOCALOID!  リクエスト募集中 ( No.5 )
日時: 2010/05/24 19:57
名前: 真飛 ◆v9jt8.IUtE (ID: xYJBB/ey)

 「リン、君には今、あの時のナゾが解けるかい?」
「あれね、あの時から分かってたよ」
森の奥の奥の屋敷に森に潜んで住んでいる、男性女性。いや、あの時の探偵と女性。
 「私に睡眠薬を飲ませて目隠ししたのはあなた。その時、ワイングラスは二つあったんでしょう? 目隠しを解いて、警察を呼べば私がきっと犯人。私の目の前で見えたのは夢と言う空間だけ。全く、あなたも酷いことする」
 黄色の髪の女性、リンが皮肉を込めた口調で、それでも笑いながら黄色い髪の男性、レンに言う。
「……正解だ、お見事。君も相当イカれてるよ。自分を殺そうとした人と今こうして暮らしてるのだから」
「あなたがあの事故から守ってくれたから。暮らしてるの。一つの恩よ。あなたが来ないと今頃私も海の底だもの」
レンが、リンの言った事全てが当っていることに驚いて、目を見開くと、すぐに普通に微笑んでいる表情に戻って、小さな拍手をした。その後に、レンが言った言葉にリンが言い返す。
穏やかで優しい、たった二人の会話。

 「——でも、あの時、私はあなたがピアノを弾くために腕があると知っていたら……」
「知っていても無理だと思うよ。あの時溺れて泳げなかった君は僕に助けられないと生きられないんだから」
顔を俯かせて、目を細め、悲しそうに言うリンの言葉を遮って、レンは偉そうに、だけど、「悲しんでても仕方が無い」と言いたそうに話す。

 「……そうね。あとレン、ピアノ、教えてよ」
リンはレンの言った言葉を呑み込むように、間を空けた後に言う。
 それから、ピアノを弾いていたレンに笑いながら「教えて欲しい」と一言。

 森の奥の奥で、二人は潜むように、静かに暮らしていた。まるで、真実を闇へ葬るように、ナゾをナゾのままで放置するように。

 ボロボロのノートにグチャグチャの文字で書いた。二人の未来、二人の最期までのメッセージ。

 "ようこそ、わたしたちだけの世界へ"





 

Re: VOCALOID!  リクエスト募集中 ( No.6 )
日時: 2010/05/24 20:27
名前: 真飛 ◆v9jt8.IUtE (ID: xYJBB/ey)

ナゾトキ/ナゾカケ
■あとがき、

>>3 >>4 >>5

悲しい話、だけど美しい話、少女の命の恩人。探偵の思い人。

最後のメッセージは、ナゾカケの歌詞を見れば分かると思います。
物語に入ってきた方、不幸ですよね、閉じ込められて出られない。いつかそこで死ぬ運命。ナイフで切り刻まれ(ry

━━━━━━……

ナゾトキ、

作詞・作曲 ひなた春香様
歌 鏡音レン コーラス 鏡音リン

歌詞 ボーカロイドの歌詞置き場様

ナゾカケ、

作詞・作曲 ひなた春香様
歌 鏡音リン コーラス 鏡音レン

歌詞 ボーカロイドの歌詞置き場様


Re: VOCALOID!  リクエスト募集中 ( No.7 )
日時: 2010/05/29 19:20
名前: 真飛 ◆v9jt8.IUtE (ID: xYJBB/ey)

二息歩行

 僕の今までの進化の過程が乗った本。それを、今日見つけた。一ページを、静かにめくる。

 「初めまして、この子はリイよ。仲良くしてあげてね、陸くん」
僕がまだ喋れなかった時、カスタードクリームのような優しい色の髪の、リイと言う女性に初めて会った。
 リイも僕も、まだまだ喋れなかった歳で、ただ物を投げたり、物を積み上げたりして遊んでいた。
 
 そんな僕が五歳の時、好きな人ができた、勿論、リイの事だ。幼稚園で初恋、だなんて馬鹿げてるが、それは、僕は本気だった。
 お母さんにそれを言うと、優しく微笑んでから
「おめでとう」
と言ってくれた。
 
 ——会いたいよ。会いたい。今すぐにでも。
 ねえ、君は今頃、誰の乳を吸って生きてるの?
息してるの? 誰と、生きてるの?
 言葉は、覚えたかな?
  
 一歳で別れた君へ。五歳でまた出会った君へ。
あの頃を思い出したら、また、行くからね。
 

Re: VOCALOID!  リクエスト募集中 ( No.8 )
日時: 2010/05/28 19:09
名前: 真飛 ◆v9jt8.IUtE (ID: xYJBB/ey)

 「パパ、ママ……ニーナ!」
白い熊のぬいぐるみを指差しながら大きな声で言う一歳の僕。
「よくできました」と言って笑いながら手を叩くお母さんが僕の後ろに居た。
 その時に、僕はなぜかどこかに走った。
 
 十七歳の僕は、その時の写真を見て、君に会いに走ったのを覚えている。
 小さい頃によつんばいから前足……普通に言う手で歩いたのも、きっと、きっと君を抱き締めるために浮かせた。のに、なぜ。
 この前足は、君を傷つけるの。殴って、殴って。傷だらけの君を見ると心が痛くて。だけど手が勝手に動いて。
 何も、行動だけじゃない。口から出てくる無数の言葉。
 “愛してる”でも、“好きだよ”でもない。
 “死ね”“嫌い”“馬鹿”、それから色々。
 まるで、切れ味のいいナイフのように。
 僕が切り裂く人生。切れやすい君は、それは。
 君は泣きそうになる。その前に僕も泣きそうになる。泣きそうな顔の僕を見て、君はこう微笑んで言った。
 「泣かないで。あなたのその口からナイフが出るなら、アタシのこの口で塞いであげるから、泣かないで」

 それから、君は唇を——。
 僕は動くのやめた。いや、止まった。一つの愛情、一つの行動。泣いてる君は微笑んだ。僕はなぜか泣きっぱなしで。
 言葉なんて要らない。今は。
 錆付いた様に、言葉なんて出ないから。
 
 真剣にそれを読む僕。
 急に、何かの衝撃が来た。ごん、となる僕の頭。それはそれは鈍い音。
だけど、暖かい音。
 「いって、何すんの、いきなり」
「ごめん、何読んでるのかなって」
頭をさする僕に、君は手を合わせて、笑いながら謝る。本当に痛いけど、それも許していいくらい可愛い笑顔で。
「……思い出」
そっけなく答える僕に、君は「へぇーっ」と感心すると、唇に衝撃。一瞬意識飛ぶ。見えないのも一つの理由。
「さっきから何すん——」
「大好き」
君は、顔を離すと真顔で、真剣に言う。その後に笑いながら「あと、二人の思い出に乾杯!」と言った。
 僕は無言。何を言えばいいのか分からない。それよりも嬉しくて、嬉しくて。君が僕を愛する程、傷つけたくなる。
 歪んでる、けど。君が抑えてくれるからきっと大丈夫。

 “大好き”なんて言うならさ、
ボンベのように一生繋がって、一生僕の言葉を吐かずに吸って、もう息絶えていいよ。

 暴走したら、本当に起こりそうな出来事。
 でもその前に君がきっと止めてくれるよね。

(歪んでるよ)(それでもいいの、“大好き”だから) 









 
 


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