二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【VOCALOID】×【イナズマイレブン】
日時: 2010/07/09 21:28
名前: 空紅&*yuki* (ID: yjS9W/Zh)

はじめましてorこんにちはorこんばんは。

ボカロの歌をイナイレのキャラでやる……みたいな感じです!

*〜*〜注意事項〜*〜*

・荒らしは帰ってくださいね。
・中傷、暴言をするかたも上に同じく。
・この二人の作者が嫌いな方は疾風ダッシュ!

*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

*〜*〜心優しいお客様〜*〜*

・海刀様
・クリスティ様
・凛華様
・烈人様
・日奈様
・癒玖刃様
・彪覇様
・まぁちゃん様
・怜奈★様
・玲菜様
・瑠羅様

*〜*〜の12名の方、本当にありがとうございます〜*〜*

*〜*〜もくじ〜*〜*

*一番目完結&参照100突破* >>24

*人柱アリス*

 ・CAST
   >>3
 ・小サナ夢ノ考エ事
   >>8
 ・一番目  
  ①>>9  ②>>10 ③>>13
 ・二番目
  ①>>22 ②>>26 ③>>27 ④>>28
 ・三番目
  ①>>39 ②>>64 ③>>67 ④>>72 ⑤>>74
 ・四番目
  ①>>77 ②>>86 ③>>88 ④>>90 ⑤>>91 ⑥>>97 ⑦>>105 ⑧>>107

*鎌を持てない死神の話*

 ・CAST
   >>113
 ・Prologue
   >>131
 ・第一話
   >>132
 ・第二話
   >>133
 ・第三話
   >>136
 ・第四話
   >>139
 ・第五話
   >>145
 ・第六話
   >>150
 ・第七話
   >>154 
 ・Epilogue
   >>155

*ワンダーラスト*

 ・CAST
  >>159
 ・Prologue
  >>167
 ・第一話
  >>168

*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


じゃ、はじまっちゃうぜ、れっつごー。


……今のうちに疾風ダッシュはしといた方が絶対いいよ!!

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Re: 【VOCALOID】×【イナズマイレブン】 ( No.90 )
日時: 2010/06/18 19:57
名前: *yuki* ◆R61No/hCwo (ID: yjS9W/Zh)
参照: 勉強なんてくそったれ☆

「うわっ!」


次に二人がやってきたのはどこかの城下町でした。

「にぎやかだね、ここも不思議の国なのかな?」

「そうだろ、また面白いことあるかもな♪」

二人はにっと笑ってから歩き出します。

すると。

空から、ひらひらと、トランプが舞い降りてきました。

「これ……スペードのトランプだ。」

「裏は?なんか書いてないのか?」

アツヤが、士朗からトランプをとり、裏返してみると、そこには。

『このトランプを見た者へ告ぐ。

我が国の王子は、病におかされた。
我こそは病を治せるという者は、すぐに城へ来い。
成功した者には、ただいなるほうびを与える。』

……と、きれいな字で書いてありました。

「王子かあ。
行ってみようよ、もしかしたらなんとかできるかもよ?」

「そうだな、ここは不思議の国なんだからな。」

アツヤはトランプを投げ捨て、堂々とそびえたつ城に向かいました。
そしてそれに士朗もついていきます。


けれど、トランプがもやもやになり、消えてしまったことなど、二人は気付かないのでした。





「ダメだ。」

「なんなの、あれは。」

「治せるわけがない、あんなもの。」

士朗たちが通る、城の廊下は、
嘆く大人たちもたくさん通りました。

そして二人を見ると、
『子供のくせにできるわけがない』
という冷たい、見下した眼でにらみつけるのでした。

でも、彼らはそんなことは気にせずかのように、ずんずんと進んでいきます。

自信にあふれたその姿。

はたして、二人は、王子の病を治すことができるのでしょうか————?

Re: 【VOCALOID】×【イナズマイレブン】 ( No.91 )
日時: 2010/06/18 21:05
名前: *yuki* ◆R61No/hCwo (ID: yjS9W/Zh)
参照: 勉強なんてくそったれ☆

「どうぞ、お通りください。」

年老いた執事に案内され、王子の部屋に入る士朗たち。

その表情は、好奇心であふれていました。

「では、私は廊下にいますので……」

執事が、豪華なドアを丁寧に閉めると、
二人は、鎖が解けたかのように、わーっと広い部屋中を走り回りました。

「すごい、すごーい!何もかも豪華!」

「こんな生活、羨ましいな!王子って憧れるなー。」

大はしゃぎする二人。

けれど、王子が寝ているベッドを見ると、アツヤの足はピタッと止まって。

「この王子って……。
おい、兄貴!」

アツヤは、さっきまでとは違う、少し堅い表情で、手招きしました。

そして士朗は不思議そうにベッドに行き、王子の顔を見ると。

「……あれ、なんか……見たこと、ある、気がするよ……。」

士朗は痛そうに頭をおさえました。
かすかな記憶が、いきなり、爆発しようとしている……そんな感じなのです。

「そういえば、王子の名前、風丸っていうんだっけ……
聞いたこと、アル……」

士朗はふらりと倒れそうになり、アツヤが慌てて支えました。

すると。

『君が忘れたわけじゃない。』

『彼のソンザイが、消えてしまったんだ。』

『アリスになれなかったカラさ。』

「?!!」

様々な、男と、女の声。大人と、子供の声。
不協和音が、二人の脳内に響きわたります。

「……やだ、やだ、こんなの不思議の国じゃない!
不思議の国はもっと楽しいところなんだ!」

痛さに耐えかね、
士朗は眼をあけて。

「風丸なんて、知らないよ!!」



そう叫んだ瞬間————、
嫌な声は一瞬で消え去り、部屋は静寂に包まれました。


けれど、王子の苦しそうな顔は、ますます歪んでしまい。
それでも、ゆっくりと喋りはじめました。

「……不治の、病……
それは、一生治らない。
そして、俺は、魂が……とりついて、いるから、一生死ね、ないんだ。」

すぐに消えてしまいそうな、か細い声をあげながら、
王子……いいえ、風丸は士朗をじっと見ます。

「でも、今、いなくなった。魂は……、いなく、なった。
だから、……、もうすぐ、俺は死ぬ。」

士朗は——、なにか不安な気持ちに襲われました。

自分が言った一言で。
目の前の少年の運命を、大きく変えてしまうのではないかと。

そんな、不安に。

「吹雪……ゴメン、俺、帰れなかった。
円堂に、会いたかったのにさ……。
ゴメン……。」

苦しそうに、瞬きをする風丸。
でも、その紅い瞳は、士朗をずっととらえたままでした。

「……お前たちは、ここから早く抜け出して……
アリスになんて、なれはしないんだ。
あんなのは、ただの夢物語なんだから……」

風丸が、必死に士朗とつなごうとしていた手が、だらん、と落ちました。

「ま、待って……知らないなんて、嘘だから……ねえ、」

士朗は風丸の手を、ギュッと握る。

ことは、不可能でした。

その行動よりも前に、風丸の姿は、光とともに消えていたからです。

『ゴメンな』

その最期の言葉が、ずっと士朗の頭の中を廻ります。


「…………っ!!」

士朗は、ここに来てから初めての、“涙”を眼に浮かべて、
歯をくいしばりました。

そして、ベッドに手をふれた瞬間————。


なにもかもが、崩れ落ちていきました。

Re: 【VOCALOID】×【イナズマイレブン】 ( No.92 )
日時: 2010/06/18 20:00
名前: クリスティ (ID: SI24yRUY)

今のうちというのはまさか・・・

そして風丸再登場なんてっ!(嬉しいのです〜☆)
好奇心は病気をも(色々やって)
吹き飛ばしたりして♪(・・・まさか「○け贄」だったりして)

Re: 【VOCALOID】×【イナズマイレブン】 ( No.93 )
日時: 2010/06/18 20:07
名前: 怜奈★ (ID: eM/clS77)

全部見ました!!
*yuki*さん、空紅さん、すごいですね!!憧れです!!

Re: 【VOCALOID】×【イナズマイレブン】 ( No.94 )
日時: 2010/06/18 20:23
名前: クリスティ (ID: SI24yRUY)

来〜た〜の〜で〜す☆

そういえば歪んだ夢と病にとりつかれたら・・・
どうなるのです?


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