二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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漆黒炎—REBORN— 《第二章 ヴァリアー編》
日時: 2010/06/25 18:00
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

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《Lacquer black flame》—漆黒炎



《パラレルワールド》ボンゴレ十代目の生まれ変わり——・・・。

パラレルワールドで、白に殺され唯一無二の世界に生まれ変わる——・・・。

《漆黒炎》という通り名を持ち、その名の通り黒き炎を操る。


—・・・この世界の俺・・・君なら・・・——。


時間軸はヴァリアー編前から。






・目次
第零話 狂い咲き
《第一章 零から始まる世界》
第一話 喪失感
第二話 懐かしき人物
第三話 異世界転移時
第四話 前兆
《第二章 ヴァリアー編》
第五話 雷の守護者
第六話 邂逅
第七話 決戦前
第八話 晴の守護者戦
第九話 時雨
第十話 雷の守護者戦
第十一話 避雷針
第十二話 二十年後
第十三話
第十四話
第十五話

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Re: 漆黒炎—REBORN— 《第一章 零から始まる世界》 ( No.1 )
日時: 2010/06/21 11:58
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第零話 狂い咲き


—バァンッ


「十代目ェェェェェェェ!」

泣き叫ぶ皆の声と顔が見える。

なかないでくれよ・・・俺は、皆にはそんな表情、して欲しくないんだ。



・・・あぁ、俺の所為か・・・。



俺が、死ぬから。

「アハハ。残念だね綱吉君。君は此処で死ぬんだ」
「ゲホッ」

口から血が噴出す。
俺は胸を押さえた。
胸は銃弾を受け、穴が開いている。

—致命傷だった。

「ツナ!」
「・・・ゲホッ」

血が口内を埋め尽くす。
目の前の白は——笑う。

「バイバイ♪」

—バァンッ

もう一発の、銃弾が胸を打った。


「十代目ェェェェェェ!」

「ツナァァァァァァァァァ!」

「沢田、綱吉ッ・・・」

「ボス!」

「ボンゴレ!」

「・・・ッ沢田綱吉・・・!」

「沢田ァァァァァァァァ!」


俺は、霞む視界で骸の顔を見た。
骸は、涙が出そうな表情で、俺の近くまで寄った。

「沢田、綱吉・・・」
「骸・・・頼みが、ある・・・ゲホッ」

俺は、倒れた体制で骸の胸倉を握る。
骸は俺の顔を見て、悲しげに聞いた。

「何ですか・・・」

「俺を————・・・。頼む・・・」

体から、力が抜けていく。

白はもう用無しといわんばかりに去って行った。
骸は、俺の手を握った。

「判りました・・・皮肉ですが・・・彼方には、僕も少々心を許していましたしね・・・——最後の、願いですか・・・」

骸は、やはり悲しげに、辛そうに、三叉の槍を強く握り締めた。


「・・・It loves・・・《愛してます》」


俺は、微笑んで意識を闇に沈めた。

Re: 漆黒炎—REBORN— 《第一章 零から始まる世界》 ( No.2 )
日時: 2010/06/21 12:25
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第一話 喪失感


—カチャッ・・・。

銀色に光る懐中時計の蓋を開ける。

そこからは、微かな電子音の歌が流れる。

「皆・・・」

もう、会えない。

記憶の中だけに存在する、大切な、仲間。

もう、求めたとしても。

あえないだろう。


—壊れた物は、もう、戻らない——・・・。


「・・・どうして泣いてるんだい?」
「・・・いえ。何でもありません、九代目」

俺は作り笑いを浮かべる。

九代目は微笑み、俺の頭を撫でる。

「君に何があったのかは、わからないが——・・・。君が、悲しそうな顔をすると私も悲しい」

そう言って九代目は微笑む。

俺の金色の髪を結んだ三つ編みが、風に揺れた。

「・・・九代目」
「なんだい?」
「俺は———・・・」

そういうと九代目は微笑んだ。
心のそこから温かくなる、そんな笑みを。
「・・・判ったよ。君がそこまで言うなら、いいだろう。生活費などは、こちらで用意するね」

「有難うございます」

俺は黒いローブを、翻した。

—カチャッ・・・

銀色の懐中時計の蓋を開けた。
電子の音が聞こえ始める。


「・・・俺は、前に進むだけだ・・・もう、失くさないように」


眼を少しだけ閉じて、俺は長い廊下を歩き出した。





—漆黒炎?

—あぁ・・・—何でも、最強とか言う・・・。

—あのアルコバレーノ・・・最強の7人以上の力を持つというのか・・・。

—噂では日本に・・・ジャッポーネに向かったらしいぜ。


「・・・——漆黒炎か・・・」


ニヤリと、陰は笑った。

Re: 漆黒炎—REBORN— 《第一章 零から始まる世界》 ( No.3 )
日時: 2010/06/21 12:54
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第二話 懐かしき人物


「・・・懐かしいなぁ・・・」

勿論、前世での事だけど。
俺は空港に居る。

日本国際空港・・・。
九代目が専用ジェット機を貸してくれたお陰で早くつくことが出来た。

俺は鞄を持ち直して、歩き始める。

「・・・なんだろう、凄く視線を感じる・・・」

周りを見れば、顔を紅くして立っている女の人とか、男の人が居た。

俺は、汗が頬を伝うのが判った。
「・・・(汗)」

・・・俺何かしたのかな?

「・・・早く家に向かわないと・・・」

俺は焦りながら歩き始めた。
「あ、そうだ」
俺は空港を一歩出たところで、


「有難うございます、九代目」


俺は、空に向かって微笑んだ。





「・・・迷った・・・」

俺は肩を落とす。
超直感は一応とはいえ持っているはずなのに・・・。

《ブラッドオブボンゴレ》、一応受け継いでいるはずなんだよね、俺!

「・・・」
後ろをゆっくりと見た。

「チャオッす」

そこに居たのは、小さな赤ん坊。

俺は思わず泣きそうになった。

勿論、踏ん張ったけど。
「何か、用かな。赤ん坊」
俺は精一杯の笑みを浮かべた。

—きっと、悲しげになってるだろうけど。


「いや、何でもないぞ。只、何故か知っている気がしてな」


そう言ってリボーンは無表情だけどその口に笑みを浮かべた。
「じゃあね」
「あぁ」
リボーンは去っていこうとしたが、一歩で足を止めた。
「そうだ、お前の名前はなんと言う?」

「俺は、《沢田刹那》、だよ」

精一杯の笑顔を浮かべた。



去り際に、リボーンは刹那を見た。

「・・・沢田・・・?」

ツナと同じ、眼の《彼女》を見ていた。


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