二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 〜Intersectino〜《交差》−REBORN−
- 日時: 2010/07/28 17:20
- 名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)
夏休みの宿題に手をつけながらがんばりたいと思います!
って言うか宿題多すぎですよ先生!(涙目)
・一応キャラ名簿
沢田終夜 本主人公。沢田綱吉のコピー。裏社会の関係者。
沢田綱吉 本サブ主人公。性格は原作どおり。
六道骸 黒曜中学生徒会長。原作どおりの性格だが、沢田終夜の事を気にかけている。
雲雀恭弥 沢田終夜に何処か共感するところがある、沢田終夜の相談相手。
山本武 沢田終夜とは昔何処かであった事があるらしいが、沢田終夜は忘却している。
獄寺隼人 沢田終夜とは昔イタリアで会った事があるらしいが、こちらもすっかり忘却している。
・ルージュファミリー
ツナの暗殺計画を企てているマフィア。
中小ファミリーだが、毒物の扱いには手馴れている。
—俺達の心は、擦れ違う。
・目次
—第零章—
—第一章— 交差する二つの存在
—第二章— 疑惑と声と、
- Re: 〜Intersectino〜《交差》−REBORN− ( No.6 )
- 日時: 2010/07/28 07:59
- 名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)
次の日、俺は並中の征服を着て登校する事になった。
並中は普通の中学らしかった。
黒曜中学は何かしらと不良生徒が多かったが、まともでよかったと思う。
校門の前まで来て、生徒会長の顔が浮かんだ。
「———馬鹿らしい」
—知っていた。
六道骸は、北イタリアで大量殺人を行った犯罪者だという事を。
なのに、俺は何もしなかった。
同情なんて言葉は要らないのに。
「・・・」
そして、視線を感じた。
強い視線。
まるで隠す必要など無いといわんばかりの。
—完全に俺を一般人だと錯覚している。
俺は、脚を校舎に向けて歩き出した。
—皮肉にも、同情という言葉を覚えた。
◆
ある少年が黒曜中から転校してくるという情報を耳にして、監視をすることにした。
スコープ越しで見た奴は、まるでツナと瓜二つの少年だった。
眼鏡をかけているが——それだけはわかった。
取りあえずは——害はなさそうだった。
俺は、スコープを仕舞う。
—その後で、奴が俺を見ていたなんて、知らずに。
- Re: 〜Intersectino〜《交差》−REBORN− ( No.7 )
- 日時: 2010/07/28 12:06
- 名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)
「沢田終夜です、ヨロシク」
「「ッ!?終夜!?」」
—ガタンッ
二人の生徒が同時に立ち上がった。
俺は不思議そうな顔をして、二人を見る。
一人は不良そうな少年。
もう一人は、野球少年らしかった。
二人の生徒は呆然と立ち尽くしている。
「何だ、知り合いか?」
「獄寺君、山本、知り合いなの?(ッて言うか、あの人昨日校舎前に居た・・・)」
「えぇ、って言うか、何でお前が此処に・・・」
「終夜・・・?」
俺は記憶の中を探ってみるが、知らなかった。
それに、興味なんて無かった。
「スイマセン、人違いじゃないですか?俺は貴方達の事を知りませんし」
二人は複雑そうな表情をして、席に座った。
「じゃあ、席は———」
◆
休み時間になって、俺は教室で二人に聞いてみた。
「ねぇ、二人とも終夜君と知り合いなの?」
「えぇ。昔イタリアで会った事があるんですけど・・・」
「俺は一度竹寿司に来てすし食ってきた客で・・・」
そして、二人は複雑そうな顔をした。
何があったのかは、聞かない。
だけど、何か。
胸の中でモヤモヤが募って行った。
どす黒い、気持ち悪い物が。
「————」
「十代目?」
「ツナ?どうした?」
「あ、あぁ、なんでもないよ」
俺はそういって、作り笑いを浮かべた。
「———ねぇ」
「「「!」」」
—そこに、終夜君が立っていた。
ぜんぜん気配を感じなかった。
俺は作り笑いを浮かべていた。
「どうしたの?」
「そこの二人に言いたいんだけど——。俺は、イタリアでもなはいし、それに並盛町に居た事なんて無いから別人だと思うよ」
—さっきの話、聞いてたんだ。
「だけど、俺は———」
山本が口ごもった。
「———やっぱ、人違いだったかもな」
「うん、多分そうだよ」
「————」
獄寺君もまた、複雑そうな表情をした。
—交差する互いの思いは、此処から始まる。
- Re: 〜Intersectino〜《交差》−REBORN− ( No.8 )
- 日時: 2010/07/28 12:40
- 名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)
「始めまして」
小さな頃だった。
まだ、隣に居た母親が母親だと思い込んでいた頃の事だった。
俺に一人の少女が笑わずにそう、挨拶してきたのは。
「キミ、誰?」
「俺の名前は、沢田終夜。何処かのマフィアで何処かのファミリーの時期ボス」
「何処かの・・・?」
「俺も知らないから何もいえない」
そういって、澄んだ橙色の瞳で何処かを見つめていた。
「———終夜、行くぞ」
「———また、出会えたら」
そう言って、まだ冷淡で冷酷な表情のままで、あいつは去っていった。
そんな短い出会いだったけれども、未だに俺のまぶたには、あいつの姿が焼き付いている。
◆
「・・・———」
俺は屋上に居た。
あの二人の事が気になって、頭から離れなかったからだ。
「————」
—好きという感情は、人を強くさせる物なんだよ。
「——うるさい」
俺はバンッと音を立ててフェンスを叩いた。
「キミ、何やってるの?」
俺は背後を振り向いた。
そこにたっていたのは黒髪吊り目の男子だった。
「少し、空気を吸いに」
「フゥン・・・キミ、他の草食動物とは違うね」
—草食動物?
「肉食動物でもないし・・・」
「さっきから肉食動物とか草食動物とか・・・。俺は動物?」
「フフッ・・・。やっぱり。《人間》らしいって感じだよ」
「・・・」
「ねぇ、僕の応接室に何時でも来なよ。キミとなら話をしてみたいんだ」
彼の不敵な笑顔は——。
何処か、懐かしい感じがした。
そう、か。
生徒会長と、似ているんだ、こいつは。
「——お前の名前は?」
「雲雀、恭弥だよ」
「俺の名前は、沢田終夜。只の転校生だ」
—君の名前は?
—俺の名前は……——。
記憶の中の彼の名前は、薄れててあまり判らなかった。
- Re: 〜Intersectino〜《交差》−REBORN− ( No.9 )
- 日時: 2010/07/28 16:04
- 名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)
「なぁ、お前恋したこととかある?」
「…—は?」
昼休み、応接室に来ていきなりそんな事を言い出した俺に雲雀はポカン、とした。
当たり前だった。
「いや、年齢不詳なお前が恋をしているところ想像し「そんな事想像しないでよ」」
想像してみた。
気持ち悪い。
「・・・うっ・・・」
「・・・何かソレはそれでイラつく」
プクッと頬を膨らませた雲雀は子供らしかった。
ギャップが凄い・・・。
「で、キミ本当は何しに来たの?」
「別に。サボりに来た」
「・・・」
俺は差し出された紅茶を飲んで、ハァッと溜息を吐いた。
甘かった。
「——なんでもないんだ」
本当に。
俺はそういって、ぎこちなく笑った。
応接室を後にして。
俺は帰りの支度をし始めた。
すると校舎に爆音が響き渡った。
「(この中学は爆発物オーケーなのか?)」
俺はそう思いながら、後者を後にする。
それが、間違いだった事を、今更ながら後悔した。
—ドォンッ
「あ!?終夜君!?」
俺は真上を見た。
ソコにあったのは——ダイナマイト。
「あぶねぇ!」
そんな声は、耳に入らなかった。
—トッ…
「え?」
驚く沢田の声が聞こえた。
—俺は、常備していたナイフで、ダイナマイトの導火線を切り落としていた。
「な・・・」
「スッゲェー!」
「って終夜君大丈夫?」
近づいてきた沢田に、俺は無表情で答えた。
「大丈夫、無傷だよ」
俺はそういって、帰り道を辿った。
そして。
それを見ていた赤ん坊は只ひたすら険しい表情をしていた。
「あの、身体能力・・・」
- Re: 〜Intersectino〜《交差》−REBORN− ( No.10 )
- 日時: 2010/07/28 16:56
- 名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)
「オイ」
俺はめんどくさそうに振り向いた。
そこにいたのは、赤ん坊。
「ワオ。びっくり人間ショーかい?」
「何で雲雀風なんだ?そんな事より、お前まさかとは思うが、あの———」
—ガラッ
俺はそこで、窓を開けた。
俺はそこから逃げるように飛び降りて、去っていった。
「・・・」
その現場を、リボーンは険しい表情で見ていた。
◆
「ばれる所だったッ・・・」
俺はトントンッと音を立てて靴で歩いた。
俺がこんなにもあせるなんて、珍しい事だった。
「・・・——」
俺は——。
本当に、マリオネットのようだ。
俺は手のひらを見つめた。
俺は掟という物に縛られ、血統という物に縛られた。
マリオネット。
—ギリッ
歯軋りをした。
自由じゃない自分が、悔しかった。