二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ひぐらしのなく頃に 〜無潟し編〜
日時: 2010/09/27 01:25
名前: ミズキュウラ・ドラッテ (ID: r/aDEmsN)

 ひぐらしのその後を書くことにしました。
 
 全部の謎を知ってる上で書くので、皆さんも気軽に読みに来て下さい!

 文才はあえて無視してほしいです…
 ひぐらしの世界は悲しい世界ばかりでしたので、この世界では、ちょっとだけキセキを与えます。
  
 楽しんで読んでいただけるのなら、幸せの極みです。
 中傷コメは避けますが、コメントは気軽にしてください!
 

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Re: プロローグ ( No.1 )
日時: 2010/09/27 01:56
名前: ミズキュウラ・ドラッテ (ID: r/aDEmsN)

 鷹野の陰謀を阻止してからかれこれ一周間が経つ。
 あれから目立った類のことは起きておらず、梨花たちは平和な毎日を過ごしていた。

 「レナのミートボールは俺がもらったーッ!!!」

 「あっ圭一さん!あそこに水着を着た猫耳の女の子がいましてよっ!!」

 「何ッ!何処だ!何処にいる!!」

 「隙あり!ハムッ」

 「あぁあぁぁぁっ!俺のミートボールがーっ!!」

 「をーっほっほっほっほっ!敵に隙を見せる圭一さんがいけないのですわよ!!」

 「くっそうぅぅぅぅぅぅぅっ!」

 そんなやり取りを魅音たちは笑いながら見ていた。
 前となんら変わらない日々。
 それがどれだけ幸せなことなのか彼らは知っている。
 誰一人欠けることのない世界。
 それがどれだけ素晴らしいことか彼らは知っている。
 魅音がいて。
 詩音がいて。
 レナがいて。
 圭一がいて。
 沙都子がいて。
 羽入がいて。
 そして、私がいて。
 
 言葉に出来ない感動は皆の心の中に、大切にしまってあって。
 それだけ、この世界は奇跡が満ち溢れている。
 
 だけどひとつだけ。
 ひとつだけ、皆の心に大きく穴を開けている人物がいた。
 —悟史だ。
 彼だけが未だ行方不明のまま。
 梨花たちはこの奇跡が溢れた世界に願い続けていた。
 悟史が戻って来ますように—と。
 もし戻ってきたのなら皆で温かく歓迎するのだ。
 否、いつもどうりで迎えよう。
 笑いあうために。

Re: 一章 ( No.2 )
日時: 2010/09/27 18:57
名前: ミズキュウラ・ドラッテ (ID: r/aDEmsN)

 日が沈む夕暮れ時。
 部活を終えた梨花たちは家路に着こうとしていた。
 そんな時、ふと詩音が立ち止まった。

 「?どうしたの、詩音」

 魅音が振り返り詩音を呼ぶ。
 詩音は俯いたまま口を開いた。

 「…私、思ったんです。この場に…悟史くんが居たらどれだけ幸せなんだろうかって…」

 皆はその言葉にどう声を掛けてやればいいのか判らず押し黙る。
 だが、詩音は尚も話を続けた。

 「…皆だって思ってるんですよね?悟史くんが居ればって」
 
 「いや…其れはそうだけど…」

 「だったらっ!探しましょうよ!私たちは学んだはずです!諦めなければ…皆で力を合わせれば、奇跡は起こせるんだって…っ!」

 「—ッ!」

 その科白に皆は言葉を詰まらせた。
 そう。それは紛れもなく、皆が鷹野との戦いで学んだこと。
 奇跡は、皆で信じて初めて起こるもの。
 其れを、誰かでなく、この場に居る全員が知っているのだ。
 力を合わせれば奇跡は起きるのだと。

 「…悟史くんは、絶対に何処かにいる筈なんです。皆で…探しましょう?探して、見つけた後…また皆で、部活をしましょう?」

 探そう。
 それを、その言葉を、誰がどれだけ待ち望んでいたか。
 きっかけが欲しかった。
 探し出せるきっかけが。
 まだ少し…臆病だった自分たち。
 今、詩音の言葉に背中を押された気がして。

 「…そうね。まだ終わりじゃなかった。あと一人、仲間を救えていなかったわね。—悟史を探しましょ」

 梨花は皆をまとめる様に、言った。
 其れが、どれだけ皆の心を救い上げたか、彼女は知っている。
 —此れからが、梨花たちの戦いなのだ。

 「おうッ!!!」


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