二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 玉響にひびく歌を聴け 〜少年陰陽師〜
- 日時: 2010/11/16 21:10
- 名前: ルリ♪ (ID: JLxwojUk)
こんにちは!ルリ♪と申します。
ここでは、少年陰陽師の小説を書いて行きます。題名は玉響にひびく歌を聴けです。よろしくお願いします。
- Re: 玉響にひびく歌を聴け 〜少年陰陽師〜 ( No.1 )
- 日時: 2010/11/16 22:02
- 名前: ルリ♪ (ID: JLxwojUk)
闇が広がっている。どこまでも、果てしなく…暗い…何も見えない。
少しずつ視界が馴れてきた。
「……?」
何か聞こえてくる…これは……
かすかに聞こえる…
昌浩は声のする方に歩いた。
声、否…歌だ。とても、とても悲しい。目頭が熱い。
この歌は………………
「……!?」
うっすらと目を開けた昌浩は、上半身を起こしてそっとため息をついた。
「また…夢殿…」
最近、実に夢殿に居る事が多い。
「くわ〜〜zzz」
隣には、物の怪が呑気に寝ている。時刻は、もう龍の時刻を回っただろう。
今日は、陰陽寮に通う日だ。
「ちょっと早いけど…そろそろ起きるか…」
そういえば、さっき夢を見た。どんな夢だったかは、忘れてしまったが…
「ふわぁぁ〜ぁ…なんだ昌浩起きたのか〜」
「ああ、もっくん、おはよ。ちょっと夢を見て…」
「夢?どんな?」
「それが、覚えてないんだよねぇ〜…う〜ん…」
なんとか思い出そうとしても、これがなかなか思い出せない。
「陰陽師の見る夢には、意味があるっていったろ?…はぁ…しっかりしろ、晴明の孫…」
「孫いうな!物の怪のもっくん!」
「物の怪いうな!」
朝からこんな調子で言い争っていると、かさり…と物音がした。
「あら、昌浩起きたの…?」
「あ…彰子!今日は早いね。」
「えと…昌浩と、もっくんの声がしたから…」
「あぁ…すまん、起こしたな…」
「いいのよ、もっくん。気にしないで」
「ごめんな。彰子…」
ふるふると、彰子は首を横に振る。
「それじゃあ…朝餉の準備してくるわね。」
うん。と返事をした昌浩は、すくっといきなり立った。
「俺たちも、朝餉の準備手伝うか!」
「おう!」
そう返すと、物の怪はてとてとと昌浩についていった。
忘れたくない…
大切な「歌」を…
言霊に乗せて…
- Re: 玉響にひびく歌を聴け 〜少年陰陽師〜 ( No.2 )
- 日時: 2010/11/19 21:24
- 名前: ルリ♪ (ID: JLxwojUk)
〜陰陽寮〜
「ふ〜…肩がこる…」
「お〜随分字が上手くなってきたなぁ〜」
この頃、最近都はずっと平和だったので、毎日規則正しい生活をしていた。
「今日は久々に、夜歩きしようかなぁ〜」
「まぁ…最近力が落ちてるかもしれないしな………!?」
そういうと、物の怪の目がいきなり険しくなった。
「もっくん?」
「昌浩殿!」
いきなり背後から声をかけられた昌浩は、心では、びっくりしたものの、顔に出さずに努力した。
「!!これは…敏次殿…」
「仕事は進んでいるか?」
「はい。残りは、これだけです。」
「そうか…実は、この文を届けて欲しいと行成様から渡して欲しいと頼まれてな。」
「俺当てですか?」
「晴明様に届けて欲しいとのことだ。それと、俺、では無く私。」
「ああ!はい!私、私です。」
「それでは、私はこれで…。」
「はい!」
「ったく…敏次の奴、えらっそうに…!!あのえせ陰陽師!」
全く…といった顔でふくれている物の怪を見て、昌浩は苦笑した。
敏次殿はいい人だと思うんだけどなぁと心の中でそっと呟いた昌浩は、残っている仕事を終わらせるべく、筆を動かした。
ー安倍邸ー
「今日は、良く晴れて気持ちがいい♪」
彰子は少し中庭に出てみた。
「今日は、市に行ってみようかしら…」
う〜んと悩んでいる彰子を見て、十二神将天一は顔をほころばせた。その時、門の向こうで、人には聞こえない声が聞こえた。
「お姫〜!!」
「なあなあ〜!」
「遊ぼうぜ〜」
彰子は外でピョンピョン跳ねている雑鬼に気付いて、目を丸くした。
「猿鬼!竜鬼!一つ鬼!」
「入れてくれよ〜!」
困った。屋敷に入れていいものか頭を抱えている彰子の元に一つの神気が降り立った。
「いいんじゃあないか?晴明も許すとおもうぞ。なぁ天貴。」
十二神将朱雀だ。隣にいた天一はふわりと笑った。
「それじゃあ…いいかしら。」
彰子は、少し戸惑いながらも雑鬼たちを屋敷に入れた。きゃっきゃっとはしゃぐ雑鬼たちを見て、ずっとこの時間がつつけばいいのに、と思った。
- Re: 玉響にひびく歌を聴け 〜少年陰陽師〜 ( No.3 )
- 日時: 2010/11/19 21:42
- 名前: 嘉佳緒 (ID: qrnJbgt/)
ども。はじめまして。嘉佳緒です。
ルリ♪さんは少年陰陽師がお好きなんですね。
僕も全32巻もってます。
敏次は個人的に大好きです。あのエセ陰陽師。
…彼女は冥官・篁が好きだそうです。
でてきますか?篁。
ルリ♪さんの小説は不審な点が何処にも無くすんなりと読めました。結城光流さんと同じです。あの人は僕の尊敬者なんですよ。
(上から目線ですみません)
続きを楽しみに待ってます。
- Re: 玉響にひびく歌を聴け 〜少年陰陽師〜 ( No.4 )
- 日時: 2010/11/19 22:09
- 名前: ルリ♪ (ID: JLxwojUk)
あ誉めの言葉ありがとうございます!
私も、全巻持っていますよ♪
これからも頑張ります!
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