二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- DFF −See You Again-
- 日時: 2011/03/17 13:51
- 名前: 朱音 (ID: JYHezvC8)
初めまして。朱音(しゅおん)と申します。以前はガイムの掲示板でKHとFFの小説を書かせていただいていたのですが、そっちの方が閉じてしまった(?)のでこちらで書かせていただくことにしました。
本業は絵師です。……絵師と名乗りたいです。pixivにも同じ名前でおりますので、よろしければ探してやってください。泣いて喜びます。
※この小説にはオリキャラが登場します。苦手な方は今すぐお戻り下さい。
※この小説はギャグ6割、シリアス4割ぐらいです。
オリキャラ紹介
名前 リオ
性別 男
年齢 不明。見た目は18から20歳ほど。
特徴 短い明るめの茶髪に、同系色の目。
服装 黒いタートルネックのセーター、同色のダボダボのズボン。また同色のブーツ。髪と同じような色のボロボロのマントを纏っている。この項目いるんだろうか。
その他 関西弁を話す、自称旅人。
オリキャラを何人も出すと話がややこしくなるので、こいつしか出さないつもりです。あと、作者は兵庫県に住んでいるのでバリッバリの関西人です。「方言入ってて分かんねーよ」という場合は、遠慮なく申してください。
ここにはFFが少ないと思ったので書いたのですが、もしかして暗黙の了解で「FF書いちゃだめ」ってことにはなってませんかね……? ちょいと不安です。
すごいどうでもいいことなんですが、作者はケフカが大好きです。なので贔屓するかもしれません。ってかします。ケフカ様大好きです。そこんとこ注意。
序章 —「旅人」—>>1
第一章 —「Something From the Sky」—>>2->>9
■01 「First Movement」>>2
■02 「Talking with Strange Boy」>>3
■03 「the Dark Clown」>>7
■04 「Melancholic Boy」>>8
■05 「Bang Up」>>10
■07 「Traveler and Traveler」>>11
■08 「Lio Crossing」>>13-14
■09 「『Are You OK?』」>>16-17
■10 「Desiderate」>>22
デュオデシム楽しい。
私のパーティーメンバーはケフカ、ティナ、暗闇の雲、ジェクト、ティーダです。うわぁ偏ってるw
ケフカのアシストは無論ティナ、ティナのアシストも無論ケフカだぜホワァッホッホッホ!
- ■02 「Talking with Strange Boy」 ( No.3 )
- 日時: 2011/03/16 15:39
- 名前: 朱音 (ID: JYHezvC8)
■02 「Talking with Strange Boy」
「………っ、たー………頭モロに打ったやんけ……って何やこれ! なんやものっそいベトベトなんやけど!!」
セフィロスの持っていたポーション(飲料)を頭からぶっかけられた青年は、その冷たさによって目を覚ましたようだった。お笑いなどでよくある、気絶した奴にバケツの水をぶっかけて起こす原理である。
「しかも何やシュワシュワゆうとるし、炭酸かこれ!」青年はタートルネックのセーターの首元を引っ張り、「甘っ! 甘い匂いめっちゃすんねんけど!」と半ば絶叫に近い声をあげた。
あーもー最悪やー、と呟いた青年は、周りのラスボス10人集の存在にようやく気がついた。10人は穴が開きそうなほど凄まじい目力で青年を睨んでいる。
「…………えー、と……?」
「貴様、何者だ」
皇帝が青年の喉元に杖を向ける。反射的に青年は立ち上がってホールドアップ。
「あーもーすんません! 皆さんなんや機嫌悪いんも全部俺の責任です! もうホンマすみませんでした!!」
「叫ぶな! 貴様は何者だと聞いているのだ!」
キレた皇帝は青年の喉に杖を押し付ける。「ぐぇ」と変な声を出した青年は、今度は下を向いて申し訳なさげに、
「……リオ、言います。旅人やらしてもらってます。自称やけど」
胡散臭いやっちゃなー、とクジャは首を傾げる。
「ねえ君、君はコスモスの戦士なのかい?」
「コスモス……て、誰? 俺戦士とかちゃうし。戦うん怖いもん」
どうやら、嘘は言ってなさそうだ。青年——リオの表情には、嘘をついたとき独特の違和感が全くない。
皇帝は訝しげな顔のまま、リオの喉に押し付けていた杖を下ろす。
「なぜ、貴方は空から——?」
「ん? ああ、アレな。俺の能力。自分の意思とは関係なく、変なところに瞬間移動してまうねん」
「「「「「「「「「「はぁ?」」」」」」」」」」
ラスボス10人集の声が重なった。驚きでリオの肩が軽く跳ね上がる。
「なんなのだその便利だか不便だかよく分からん能力は!」
「や、あの、俺、不幸体質で」
「不幸体質ですまんだろうそんなもの!」
「ちょ、ねえ、聞いて」
「貴様、まさかモンスターか?」
「ちょいと、お姉さん」
「便利ですとも」
「便利ちゃうて。てか喋らして」
「瞬間移動ならわしも出来るが」
「張り合ってどないすんの。なぁ喋らして」
「え? もしかしてテレポ?」
「俺魔法使えらんて。ちょ、だから」
「………………クラウド」
「誰やそれ! 頼むから喋ら」
「時は止められますがねぇ……」
「なんの自慢や。ええから喋らし」
「空は飛べるんだけど……」
「せやからなんの自慢? 俺喋るから」
「マジかよ! お前以外にすげぇんだな!!」
「さいですか、あざーす………もうええ、喋らせろ!!」
- Re: DFF −See You Again- ( No.5 )
- 日時: 2010/12/24 10:29
- 名前: リラ (ID: 9nPJoUDa)
- 参照: http://syousetu.gaym.jp/
こんにちわー!!朱音さん☆
待ってましたー!!DFFの小説〜イヤッホー!!
リズ「…始まった、FFモード」
グラッセ「なんじゃそら」
ムーン「作者がFFについて、話す時のやかましいモードだ」
悪かったですね!!
リオ君ですか〜、面白いキャラですね←失礼
リズ「DFF世界だから、チョコボ(クラウド)も居るんだよね!!…ちょっくら遊びに行こうかな〜(闇の回廊出現」
やめてー!!世界のジャングル違うからー!!(滝汗
キミ、何処の世界でも行けるけど絶対ダメ!
キミが言ったらカオス軍団どころか、コスモス軍団まで全滅するー!!
てか、DFF世界が消滅する!!
グラッセ、ムーン!!止めろ!!
グラッセ「お、おう!」
ムーン「リズ、待てー!!」
…嵐が去った…
朱音さん、これからも頑張ってください!!
応援してまーす!
- Re: DFF −See You Again- ( No.6 )
- 日時: 2010/12/24 11:04
- 名前: 朱音 (ID: JYHezvC8)
☆リラ様☆
なんか私の駄文が上の方にあるなと思ったら………あなたでしたか!
こんな駄文にコメントありがとうございます! 私もこれから冬休みなのでガンガン書いていきますよ!
親もいないことですしねwww 今家にいるのは私と愛犬のみwww
リオ君のキャラはヒロ様オリキャラのスパーダ君を見て思いつきました。私も関西人だし丁度いいよね、みたいな軽いノリで←
外見はpixivのとある神絵師様のオリキャラをイメージ……トレースして描いてます。そのうちpixivにも載せようかな、と。
や、やめろリズちゃん! こっち来ちゃだめぇぇぇぇぇ!!
ガチで世界が崩壊する! あ、ケフカ様とでもタッグ組んで世界滅ぼしちゃう?←ヤメレ
そうだ……クラウドとはお知り合いでしたもんね。コスモス勢もそのうち登場させますのでお楽しみに!
嵐では大野君が好きです←知るか
- ■03 「the Dark Clown」 ( No.7 )
- 日時: 2011/03/16 15:43
- 名前: 朱音 (ID: JYHezvC8)
■03 「the Dark Clown」
「………小さい時言われませんでした? 人の言うことはちゃんと聞けて」
さすがにツッコミにも疲れたのだろう。リオの肩は激しく上下し、額にはうっすら汗まで浮かんでいる。その背中から立ち上る覇気に、周りを取り囲んでいたラスボス10人集が一歩後ろに下がった。
「あー……この能力な……」
リオは頭をぽりぽりと掻いて、
「ぶっちゃけ、呪いや、呪い。昔助けた妖精にかけられた呪い」
10人は声こそ出さなかったが、皆同じ表情をしていた。先ほどと同じく「はぁ?」という表情である。
「……なぜ、妖精を助けて呪いをかけられるのだ?」
宙に浮いている暗闇の雲が訝しげに聞く。リオは「あー……」と呟き、どことなく落ち着きの無いそぶりを見せながら、腕を組んで空を見上げた。
「うん……思い出してみると懐かしいなぁ。その日な、俺暇で暇でしゃあなかったから森…?に散歩行ってん。したらな、なんかな、妖精ぽいんがな、……えっと、罠に嵌っとってん」
リオは時折ジェスチャーも交えながら、
「俺割りと正義感強いし、助けなアカン雰囲気やったし、……まあ、助けてん。そんじゃあその妖精がな、「あなたの願いをひとつ叶えてさしあげますぅ〜」とか言うもんやからな」
言いながら、またリオは頭を掻いた。
「「俺、旅人なりたいねん。せやから、なんかこう、他んトコにバビュッと行けるような能力つけてや」って言うてん。んーでつけてもろた能力が………」
リオは眉をひそめて自分の胸をどんと叩いた。
「コレや。俺の意思一切関係ナッシング」
その後リオはいくつかの質問に答え、なんとか攻撃はされずに済んだ。だが、コスモスの戦士である可能性はまだ消えてはいない。
皇帝はカオスメンバーをちょいちょいと呼び集め、神殿の上部へと上がった。10人はこそこそと作戦会議を開く。おもしろい遊び道具が入れば、メンバーの心は一つにまとまるのだ。
「……あいつはコスモスの戦士なのか? あんなひんっ弱な身体をしているのに……」
皇帝は口に手を当て、リオに声が聞こえないようにこそこそと喋る。おのずとメンバーは皇帝の近くに集まるため、10人の小さな円が形成される。ちなみに「ひんっ弱」は「貧弱」の最上級。「big」という単語で言えば「biggest」の位置にあたる単語だ。
「貧弱といえど、あなどれんぞ。あのような能力も持っておるのだし……」
「けどよぉ、「戦争は無理」とか言ってたじゃねぇか。そんな奴がわざわざ召喚されるモンか?」
暗闇の雲の言葉に、ジェクトが反論。ケフカ曰く「脳筋」のジェクトにしては珍しく知的な意見だ。
「我々が対峙した時点であちらも10人揃っていましたし……向こうだけ増えては不公平ですしね。彼はおそらく、この闘争には関係のない人物だと思いますよ」
アルティミシアは顎に手を当てて、声を潜めて言う。なぜか、クジャの目が輝いた。
「それじゃあ、あの青年は好きにしていいってことかい? 丁度いい、新しい魔法の実験台に……」
「いいこと、思いついた♪」
決して大きな声ではなかった。
だがそのどこか楽しそうな声は、9人の腹の奥底にまで響き渡った。
発言者——ケフカの顔には、子供が新しい玩具を手に入れたときのような笑みが浮かんでいる。無邪気ささえ感じるその笑みは、見ているとゾっと背筋が寒くなるような恐ろしさも兼ね備えていた。
「見たところ、アイツは戦うのが無理そうですし……そしたら、スパイにでもしちゃえばいいんじゃないですかぁ?」
ケフカはにこにこと笑いながら、
「カオスの駒じゃないんなら使い捨ても出来るでしょぉ? アイツをコスモス側に送り込んでー、もしこっちのスパイってバレてもこっちには何の損害もナシ!」
「なるほど……働き方によっては内部から壊滅させることも出来る……ということか」
エクスデスの言葉に、ケフカは満足そうに頷く。
「そう! アイツはこの戦いになんの関係もないんだから、どう使おうが自由ってワケですよ! ぼくちん天才♪」
その提案に、皇帝は満足そうに頷いた。
「おもしろい遊び道具」が入れば、犬猿の仲の二人までもがまとまるのだ。
- ■04 「Melancholic Boy」 ( No.8 )
- 日時: 2011/03/16 15:51
- 名前: 朱音 (ID: JYHezvC8)
■04 「Melancholic Boy」
「………え? 今戦争中? ………マジか」
「そうだ。神々の闘争——とでも言った所か」
神殿上部から内部へと戻ってきたカオス勢。リオはゴルベーザに今のこの世界の現状を聞き、愕然とする。
おーのー、とリオは大袈裟に頭を抱え、
「無理です、戦争とかマジで無理なんです。もう神様ら皆仲良うなってお花畑でフィーバー! 的なカンジんなれへん?」
「なるかそんな馬鹿みたいに平和ボケした世界! 何故花畑なのだ!」
「じゃあお花畑でフォーエバー」
「永遠に花畑で遊んでろ貴様は」
皇帝の怒りのボルテージがじりじりと上がっていく。だが、そんな空気などこれっぽっちも読めないリオは、そんなのお構いなし、とでもいう風に喋り続ける。
「ええやん、人なんかみんなそれぞれ違うんやし、必ずしも分かり合う必要なんかないわけやん。せやのに皆俺の言うこと聞けーとかばっか言うから戦争なんか起こんねんで……。ああもう俺こんな空気イヤや。花畑いきたい。花畑………」
リオは自分の言いたいことを勝手に言い、一人で落ち込みだした。体育座りをして壁の方を向き、背中から「もう話しかけんといて」オーラを出す。
こいつ、うぜぇ……メンバー皆がそう思い出したとき、ケフカがぴょこぴょことリオに近づき、その背中をぽん、と叩いた。
「戦争、終わらせたいんですか?」
「……………俺に終わらせれる程度の戦争やったら、もうとっくに終わっとるやろ。………出来へんから落ち込んでんねんで俺は…………」
リオは自分の膝に顔をうずめて、
「しかも今回は神様の戦いやろ? ……俺みたいなんが手ェ出せる領域とっくに越えてんやん………」
「そんなことないですよー」
ケフカはまたリオの背中をぽんぽんと叩いて、
「この戦争はですねぇ、「神々の闘争」って言うぎょーぎょーしー名前ついてますけど、戦ってるのはぼく等と同じ人間なんです。人数はこっちもあっちも10人。向こうには子供もいますからねぇ」
「………なんで、戦争やのに子供戦ってんの? 神様って非情やなあ………。それだったら俺はなおさら手ェ出せれへんやん……」
膝にうずめられていたリオの顔が、ケフカの方に向き直る。ケフカの顔には、子供のような笑みが貼り付いていた。
「僕らは世界を護る側、あっちは世界を滅ぼす側です。あいつらが求めてるのは力——クリスタル。「神の欠片」、クリスタルがあいつらの手に渡れば、この世界は消える………ぼくたちはそれを防ぐために動いてるんですよ〜」
「クリスタル……が向こうのモンになったら………世界が滅びる…………」
顎に手を当て、リオは考える。その様子を、ケフカはにこにこと笑いながら見つめていた。
——全ては自分で思いついてやったこと、そうなるように仕向けているのだ。
その様子を見ていたガーランドは、ケフカの狡猾さに舌を巻いた。ケフカはあくまでも「行動を起こしたのはリオ自身」と言い切るだろう。全てを知ったリオがどれだけ逆上しても、そう考えたのは彼自身なのだから。
「………クリスタルを壊せばエエんとちゃうん? したら、あちらさんも何も出来んようになる……」
「おぉ! そんな手がありましたか……! ………ああ、でも、駄目だ…………」
ケフカの顔は一瞬明るくなり、すぐに沈んだ表情になる。男優さながらの名演技。リオは完全に騙されていた。
「え!? 何で!?」
「………ぼく等は所詮神々の戦士。「神の欠片」を破壊する程の力は持ち合わせてないんですよ…………」
その顔には本当に絶望の色が浮かんでいるようだった。リオは心配そうにその顔を覗き込み、またすぐに下を向く。しばしの沈黙の後、急にリオが立ち上がった。
「せや!」
「…………どうしたんですか?」
「俺がそれ壊してきたるわ! 俺はこの戦争に何も関係ないんやし、人傷つけらんでエエんやったら何でもやれるしな!」
「………本当に、いいんですかぁ?」
誰にも見えないくらい小さく、ケフカは笑った。
その顔は狂喜に満ち溢れていた。
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