二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 銀魂×戯言 零崎双子と銀色剣士
- 日時: 2011/01/15 19:45
- 名前: 時雨飴 (ID: MMm5P7cR)
- 参照: http://tyuukoehon.web.fc2.com/top.htm
こんにちは、知ってる人は知っている、知らない人は全く知らない(泣)時雨飴です。
私は「零崎双子の人間救出」なる二次創作小説を書いていて、その銀魂編です。まあ、トリップ小説に等しいのですが。
注意事項
・荒らしは無視してください!
・時雨飴が嫌いな方はお逃げください。
・戯言も銀魂も知らない人は、読めないかもしれません。ご了承ください。
- Re: 零崎双子と銀色剣士 銀魂×戯言 ( No.3 )
- 日時: 2011/01/15 18:10
- 名前: 時雨飴 (ID: MMm5P7cR)
- 参照: http://tyuukoehon.web.fc2.com/top.htm
(万屋視点)
平凡な日常が、万屋一行を包んでいた。
頼まれればなんでも引き受ける、何でも屋のような一行である。
日曜日で、全員がそろっていたときのことである。
志村新八は、ボロな万屋の戸を叩くものがあったので「はーい」と軽く返事をして、応対に出た(銀時と神楽は面倒くさがりだからだ)。
「どうぞ、上がっていってくださいー」
万屋を訪れたのは、怪しい男だった。
白髪に着流しのような着物を着ていて、紫色の数珠(じゅず)のネックレスをしていた。
男は、坂田銀時と神楽の座るソファの反対側に腰かけた。
坂田銀時は、耳をほじりながら(失礼な態度ではある)尋ねた。
「それでお客さん、用件は何ですか?」
接客をする態度ではない。
だが、そんな失礼な態度にも動じず、男は口を開いた。
「私は呪術師だ」
「はあ、呪術師ですか?」
「なんか、鋼の錬○術師みたいアルね」
神楽の発言は、著作権の問題であった。
男は、少し呆れた様子で続ける。
「私の予言は当たる」
「自信過剰アr……むぐ」
お茶を運んできた新八が、素早く神楽の口を押さえた。
一番まともなのは、雑用の新八だけだ。
「自信ではなく、確信なのだ。この前占ってみたら、お前らに興味深い相が出ていた」
「興味深い相……ですか?」
新八が、お茶をテーブルに置きながら、首を捻る。
「何アルか、それ」
「ああ、それがな——」
男は、頷いて答える。
さながら、当たり前のように。
「時空を超えて、殺人鬼がお前らのもとに現れるだろう」
「「「……はぁ?」」」
- Re: 零崎双子と銀色剣士 銀魂×戯言 ( No.4 )
- 日時: 2011/01/15 18:14
- 名前: 鏡菜潤 (ID: BjWSzvYn)
お久しぶりです!鏡菜潤です。覚えていますでしょうか(-_-;)
新しい小説頑張ってください。哀k…潤さんウケる!!
幸織ちゃんと虚識君出るんですね!?やったーーーー!!!
銀さん耳ほじりながらとか…笑えます!!
- Re: 零崎双子と銀色剣士 銀魂×戯言 ( No.5 )
- 日時: 2011/01/15 18:23
- 名前: 時雨飴 (ID: MMm5P7cR)
- 参照: http://tyuukoehon.web.fc2.com/top.htm
(零崎視点)
「時空移動? 何なのそれ?」
「できるわけないでしょう、そんなの」
「いーや、そんなことはないぜ?」
哀川潤は、女らしからぬ口調でちっちっち、と人差し指を左右に振る。彼女は、この世に不可能というものがないと思っている。
一族全員がそろっているが、今は各自の部屋にこもっているのだった。今、人を殺しているのは一人もいない。
「で、その呪文がな。二人同時に唱えなきゃなんねーんだけど」
「「二人?」」
零崎双子は、声を合わせて聞き返した。
「それだよ。その一心同体の呪文を唱えて欲しいわけ」
「ふーん?」
「なんか、嘘くさいですね」
「あぁ? あたしの言うことが聞けねえってのか?」
急に、逆切れし出す哀川潤。
感情の起伏にムラがあり、厄介な人物だ。
「はあ、分かりましたよ」
「むう、分かったよ」
いかにも不承不承と言ったかんじに、双子は頷いた。
「で、呪文ってのがこれなんだよ」
哀川潤は、何だか分厚そうな本を取り出す。
「これはどこで手に入れたんですか?」
「ん? 骨董屋でな、ちょっと」
「へえ」
虚識が敬語で訊く(いつものことだ)と、哀川潤は、曖昧に答えた。
きっと、興味本位で購入したのだろうが。
その本には、細かい字が刻まれていた。
「ふーん。じゃあ、唱えてみよー」
「まあ、本当とは思いませんが」
そして二人は、同時に《呪文》を唱えだした。
ぴったりの息で。
まさか、この一心同体ぶりが、悲劇を巻き起こすとは思ってもいなかった。
しばらく経つと、急に辺りが光りだして、
「何これーっ!?」
「な、何ですか?」
「どうしたんだ、こりゃ?」
そして、辺りが闇に包まれる。
「う、うわああああああ!」
呪文は本物だった——そう、全員が気付かされたのは少しばかり、遅すぎたようだった。
- Re: 零崎双子と銀色剣士 銀魂×戯言 ( No.6 )
- 日時: 2011/01/15 18:26
- 名前: 時雨飴 (ID: MMm5P7cR)
- 参照: http://tyuukoehon.web.fc2.com/top.htm
>鏡菜潤さん
あ、久しぶりですね!
しばらく来ていなかったので、ネットをやめたのかと心配しておりました、良かったです。
潤さん、最強も活躍です。
幸織ちゃんも虚識君も、大活躍です!!
新しい小説、頑張りますね。
- Re: 零崎双子と銀色剣士 銀魂×戯言 ( No.7 )
- 日時: 2011/01/15 19:44
- 名前: 時雨飴 (ID: MMm5P7cR)
- 参照: http://tyuukoehon.web.fc2.com/top.htm
(万屋視点)
「……時空移動?」
「殺人鬼アル?」
「つまり、それは——」
全員の疑問をまとめて(いつもこんな役回りである)、新八が言った。
「どっかから、殺人鬼が時空を移動してここにくると?」
「…………」
一同、しばし沈黙。
全員、動揺を隠し切れず——そして、銀時が口を開く。
「おい、おっさん」
「? 何だ」
「……ぞ」
「は?」
「信じねえぞ、俺はーっっ!!」
銀時は、絶叫とも言える大声を出した。
完全に「殺人鬼」の単語に怯えてしまっている。
何が「白夜叉」だ——と、冷静な新八ならば突っ込むのだろう。
しかし、この場合、それはあてはまらない。
「よ、万屋も終わりだーっ! 全員自爆テロだーっ!」
「落ち着くね、新八! 殺人鬼なんかこの私が成敗してくれるアル!」
「かなり強いのが一人いるぞ」と呪術師。
「どれくらいですか?」
「最強ともいえるくらいのが一人、無限の可能性を込めたのが一人、かなり強いのが一人」
「終わりだ破産だーっ!!」
万屋に絶叫が満ちる。
神楽はまだしも、銀時と新八のリアクションは最悪だ。
完っ全に怖気づいている。
そんなムードでも、貞治は「わん?」と呑気に首を傾げているだけだ。
「銀さん大人だからね! 信じないよ! 奇跡は起こせる! 未来は変えられるんだよ!」
「あんたの脳みそとこの貧乏生活を変えてくれーっ!」
「全くアル!」
逆に叱咤を受ける大人(自称)。
もはや、ただのおっさんでしかなくなっている。
いいことを言っても、言う人がこれじゃあな。
「な、何だこりゃあーっ!?」
ぱあっと。
明るい光が、室内を満たした。
希望の光ではなかった。
「う、うわああああああ!」
複数人の叫び。
「おー、おおおおおっ!?」
絶叫が交錯し、部屋が決壊しそうな物音。
がたがた、がたがた、と——。
「……収まった?」
誰かが言う。
ゆれも光も、静かになった。
呪術師は消え、どこかへ行ったようだ。
「あー、ったく、何かと思ったじゃねえか……あ?」
呪術師がいなくなった。
それはつまり、部屋に三人と一匹の珍獣、ということになるのだが——。
何故か、六人と一匹になっていた。
「「「「「「は?」」」」」」
「……きゃわん?」
それは——正体不明の三人が、そこに現れたことを示していた。
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