二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【薄桜鬼】狂気ノ華。
日時: 2011/02/24 20:20
名前: ハノ (ID: Gz/gGLCR)

くりっく感謝しますッ!
取り敢えず、成り代わり小説を書き綴ろうと←
南雲薫成り代わりと雪村千鶴成り代わり。
では、宜しくお願いします。
※オリジナルですb


【設定】>>1
【序章—南雲 奏—】>>2
【序章—雪村 桜—】>>3
【幼少期:壱】>>6

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設定—増減あり— ( No.1 )
日時: 2011/02/24 17:47
名前: ハノ (ID: Gz/gGLCR)

<雪村 桜【ゆきむら さくら】>
・千鶴に成り代わった子
・容姿や性格などは基本的に同じ
・前世の記憶はない


<南雲(雪村) 奏【なぐも(ゆきむら) そう】>
・薫に成り代わった子
・容姿や性格などは基本的に同じだが、性別は女
・前世の記憶はある。



落ちは未定。

序章【狂気—南雲 奏—】 ( No.2 )
日時: 2011/02/23 19:07
名前: ハノ (ID: Gz/gGLCR)

「おねえちゃん、だいじょうぶだよ」

おまえが泣いた時は、俺も泣いた。

二人でわんわん泣いているとき、必ずおまえは涙を拭わず、俺の頭を不器用に撫でてそう泣き笑いを浮かべた。

花が好きで、花冠を貰ったこともある。

その割に蜂が嫌いで、よく逃げてたっけ。

そんなおまえが、俺は大好きだった。

姉として護らなければなどという使命感で溢れていた。

——だけど。


轟々と燃え盛る家に、俺は一人、おまえの身を案じていた。

だけど、疑問が頭を離れなかった。

何故おまえだけ助けようとしたのか。

俺も女鬼で、おまえと同じく愛されているんじゃないのか。



心のどこかではわかってたのかもしれない。

双子は縁起が悪い、兄や姉の方はどうせ妹弟を蹴落としてきたのだ、殺してしまえと雪村家で語り継がれてきたことを。

おまえと俺は、価値観が違ったのだと。

南雲家に引き取られてからは散々だった。

鬼は回復が早いからと虐げられ、ずっと生き地獄を味わっていた。

なのにおまえは、おまえだけは何で幸せに生きているんだ?

俺だけがどうして虐げられなければならないんだ?

沖田総司も、おまえに害のない発言をして俺を欺いたじゃないか。

原田左之助だって俺を見て動きを止め、まるで俺を殺すのを躊躇うような動きを見せた。

新選組の他の人間だって、どう考えてもおまえを可愛がっている発言をしたじゃないか!!

俺は前世で親友だったおまえを殺したいとは思わない。

寧ろ、愛おしく可愛らしい存在だと思っている。

なのに、おまえは前世の俺の事すら覚えていないじゃないか!!

こんなにも想ってるのに?


だから、余計に憎悪は止まらないんだ。

おまえの事を誰よりも知っているのは俺だ。

ずっとおまえの事を想っている。

可愛い可愛い妹。

おまえだけは——渡さない。



(少女の狂気を孕んだ瞳の奥に映っているのは双子の妹のみ)
              (着々と少女の躰を蝕む狂気と憎悪)

序章【記憶—雪村 桜—】 ( No.3 )
日時: 2011/02/23 20:33
名前: ハノ (ID: Gz/gGLCR)

「さくら、おねえちゃんがまもってあげる」

遠い、遠い記憶。

そんな言葉が私の中でずっと響いていた。

優しくて、少し男の子っぽい声音。

だけど、何だかとても安心できる優しい言葉。

お姉ちゃん、が誰なのかは知ら無いけれど私はその声にずっと安心していた。

あの日、私を呼んでいた声、燃え盛る建物、そして——悲しげな笑顔は、いったい何だったのだろうか。

今でも脳内に響いてくる「おまえだけは渡さない」という声。

悲しいわけじゃない。

ただ、懐かしくて涙が頬を伝った。

見ず知らず—とは言いにくいが、顔もはっきりと覚えていない人の事がなぜこんなにも愛しく感じてしまうのだろうか。

私、雪村桜がその声の正体を知るまでかなりの時間が経つ——…



(少女の脳裏に焼き付いて離れない姉の悲しげな笑み)
                 (やがて少女は真実を知る—…)


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