二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 祓魔のセカイのお媛様。【青の祓魔師】
- 日時: 2011/08/08 20:03
- 名前: 絆(ほだす) (ID: 4NzAaWKB)
ああ、もう、カキコには来ないはずだったのに……
スレ建てちまったぜ((泣
と、いうわけで、そのくらいカキコが大好きなほだすsが今回お送りするのは……
『青の祓魔師』の夢小説です。
私、元は、ジジイ(藤本獅郎)が一番好きだったのですが……。
最近、志摩さんに惚れてしまいまして(∀`*ゞ)テヘッ
そこで、志摩さんの夢小説を書こうと思いまして、ろくに更新しないくせにスレを建ててしまった所存です(^_^;)
これでも、勉強をしなくてはいけない身なので、更新は亀、または蟻と例えてもいいと思います。
それでもおkな方は、どうぞ、お先へ進んで下さい(._.)
- Re: 祓魔のセカイのお媛様。【青の祓魔師】 ( No.7 )
- 日時: 2011/08/09 14:25
- 名前: 絆(ほだす) (ID: 4NzAaWKB)
【登場人物】
媛佳以外の公式のキャラクターの紹介をします。
●奥村燐(おくむら りん)
魔神(サタン)と人間との子ども。
すなわち悪魔であり、悪魔の証——青い炎のチカラを継いでいる。
悪魔の落とし子であることを塾の皆には隠している。
性格を一言で言うと、ガサツ。
だが、優しい面もある。
弟曰く、唯一生産的な特技は「料理」
●奥村雪男(おくむら ゆきお)
燐の双子の弟。
しかし、青い炎の能力を継いでいない。ただの常人。
産まれたときに、燐に魔障(悪魔に負わされた傷)を受けたため、物心つく前から悪魔が見えていた。
そこで、養父——藤本獅郎に勧められ、祓魔師になることを決意する。
二年前に全ての過程を終了し、史上最年少で祓魔師の資格をとった。
今は、祓魔師として活動しながら、祓魔塾で講師をしている。
性格は兄とは正反対で、生真面目。
●杜山しえみ(もりやま しえみ)
雪男が贔屓にしている祓魔用品店——祓魔屋の娘。
ひどい人見知りで、かなりの天然。
生まれてこのかた、着物しか着たことがなかった。
祓魔塾には、自分を変えるために入る。
●神木出雲(かみき いずも)
巫女の血統。
性格は、典型的なツンデレ。
人を見下したような言動が特徴的。
平安貴族のようなマロ眉に本人も悩んでいる様子。
授業態度も至って真面目で、頭もよく、優等生。
●勝呂竜士(すぐろ りゅうじ)
京都の由緒ある寺の跡取り。
潰れた寺を再建するために、親の反対を押し切って祓魔塾へ入る。
京都弁を話す。
いつも取り巻きを連れており、外見はチャラい。
だが、そんな外見とは裏腹に成績優秀、努力家と、燐とは正反対。
元の性格は似ているのか、度々衝突を繰り返し、なかなか収まらない。
●三輪子猫丸(みわ こねこまる)
勝呂の父親の弟子。
勝呂・志摩とともに、上京し、祓魔塾に入る。
性格は心優しく温和。
『青い夜』で両親を亡くす。
勝呂・志摩とは家族同然の関係。
●志摩廉造(しま れんぞう)
勝呂の父親の弟子。
とにかく女の子大好きで、性格は飄々としている。
自分をカッコいい、良い奴とおもっている、らしい。
基本的に面倒事は嫌い。
●藤本獅郎(ふじもと しろう)
燐と雪男の育ての親。
教会の神父だが、祓魔師としても活動していた。
階級は聖騎士(パラディン)。
サタンに憑依されるが、燐を守るために自ら命を絶った。
●メフィスト・フェレス
藤本の親友、らしい。
正十字騎士団に所属する、名誉騎士。
表向きの顔として、正十字学園の理事長も務めている。
燐と雪男の後見人。
まあ、その他もろもろ……
- Re: 祓魔のセカイのお媛様。【青の祓魔師】 ( No.8 )
- 日時: 2011/08/09 14:55
- 名前: 絆(ほだす) (ID: 4NzAaWKB)
【お媛様との出逢い。】
「きいたか、しえみ?!」
「どうしたの、燐?」
奥村燐は、半ば興奮気味で杜山しえみに問いかける。
「塾に新しく入ってくる人がいるってさ!!」
「本当?!わぁ……お友達に、なれるといいなぁ……」
杜山も興奮気味にそう、返答する。
「ホンマか?!!!女の子?女の子?」
変態約一名——志摩廉も、話を聞きつけて興奮しきっている。
「そこまでは知らねぇけど……」
「なんや、それ……」
ガラッ
「皆さん静かに」
すると、皆の盛り上がりを抑えるように、奥村雪男先生は注意をする。
「今日から、塾に新しく仲間が加わります」
やはり、燐が聞いてきたとおりだった。
先生は「入って」と手招きする。
「こんにちは」
教室に入ってきたのは——一人の少女だった。
ピンクがかった長い茶髪。日光を反射して紅蓮の瞳は輝いている。
華奢な体に、透き通るような白い肌が眩しい。
細身だからといって、気弱な印象は受けない。
皆と同じ制服を着用しているが、その内側からは隠し切れない気品を感じさせる。
「自己紹介をどうぞ」
先生は彼女に自己紹介を仰ぐ。
「律瀬媛佳といいます。
騎士の称号を得るために入塾しました。
女だてらに……と思う方もいらっしゃると思いますが、良くして頂けると嬉しいです。
優秀な方が多いと訊いておりますので、助けて頂くことも多々あるでしょうけれど、是非ともよろしくお願いいたします」
教室中の誰もが、なんと折り目正しい敬語なのだろうと思っただろう。
ガタンッ
椅子が倒れる音がした。
否、誰かが倒してしまったのだ。
「ひ、媛佳なんかッ?!」
その声の発信源に、椅子は倒れていた。
ピンク色の髪の男——志摩廉造のもとだった————。
その、懐かしい声に紅蓮の瞳の彼女が応える。
「れん——くん……?」
それもまた、ひどく懐かしい声だった。
- Re: 祓魔のセカイのお媛様。【青の祓魔師】 ( No.9 )
- 日時: 2011/08/15 10:58
- 名前: 絆(ほだす) (ID: 4NzAaWKB)
【お媛様との再会。】
「れんくん?!どうして、れんくんがこんなとこに……」
先ほどとは打って変わって、タメ口の彼女。
「……媛佳こそ、なんで……」
二人とも互いに唖然としている。
「なんだぁ?志摩の知り合いかぁ??」
前方の席にいた燐が、ノコノコと近寄ってきてそう尋ねる。
「ま、まぁな……」
「ふーん。彼女か?」
「か、彼女なわけ……あらへんやろッ?!
な、媛佳?」
相当焦っているのか、いきなり媛佳に話を振る。
「う、うん!!彼女とか……そういうんじゃない、ですから」
「じゃあ、どんな関係なんだよ?」
そう訊きながらも、冷めた目をしている燐。
「それは……秘密や」
「秘密、です」
二人してそんな事をいう。
「そういや、媛佳」
志摩は無理矢理話を変える。
「この人が坊や」
そういって勝呂のほうに寄っていく。
「勝呂竜士さん、ですね。初めまして。
よく、れんくんからお話は聞いておりました。
成績優秀で努力家、と先生方からの評価も高い、と……。
私、あまり暗記など得意ではないので、今度是非、暗記のコツなどそういったものを教えて頂けると嬉しいです」
終始にっこり笑顔の媛佳。
「……よろしく」
すると、志摩はいつもの勝呂とは違うと察したのか、ニヤニヤしてこう突っ込む。
「坊、媛佳に惚れてもーたか?」
「はッ……///」
「さっきから黙ったまんまで媛佳のほう、見とるやん」
「……」
「顔、赤いで〜〜」
「……」
さすがに耐え切れなくなったのか、勝呂はダッシュで教室から逃げていった。
「さすがに言いすぎだよ、れんくん」
頬をふくらませて、志摩を咎める媛佳。
「ごめんごめん……」
「それより……奥村燐さん」
さっきより、声がワントーン低いというのは気のせいだろうか。
「ん?俺か??」
「……少し、お話があるのですが……」
そういって、教室から出ていく、媛佳と燐。
一方——。
「律瀬媛佳さん、か……」
一人の少女の顔を思い浮かべて頬を赤くする影が一人。
その瞬間、三人の男と彼女を取り巻く大きな運命が始まった————。
- Re: 祓魔のセカイのお媛様。【青の祓魔師】 ( No.10 )
- 日時: 2011/08/12 15:25
- 名前: 絆(ほだす) (ID: 4NzAaWKB)
【キミが俺の……お媛様?】
「奥村……燐さん」
媛佳と燐——二人は、教室を出て屋上にいた。
そして彼女は、ゆっくりと目の前の相手——奥村燐の名前を呼ぶ。
しかし次の瞬間、彼女は先程までと顔色を変え、少しこわばった表情でこう、言い直す。
「いえ、『燐さま』」
「え……?」
燐には一瞬何が起こったか分からなかった。
「燐さまって……お前、何者なんだッ?!」
自然と鞘から剣を抜こうとしてしまう。
「倶利伽羅——降魔剣」
彼女はボソリと呟く。
「なんで、お前剣のこと知ってる?!」
彼女は一言。
「私は燐さまのことなら、何でも知っております。
……もちろん、貴方のそのサタンの落胤であるという身の上も」
ギクリ……
筋肉が強張った。
「なんで……その事ッ……」
「なんで?なんでって……」
すぅっと息を吸うと最後にこう言った。
「私は——奥村燐さまの許嫁、ですから——」
「え……。許嫁?」
パンッ
手の叩く音が聞こえると、先ほどとは打って変わって、さわやかな笑顔の彼女。
「さ、奥村さん。話は終わりましたから、教室に戻りましょう」
「ちょ、おまッ……話し、終わってねぇぞッ?!」
すると、先ほどの強張った表情に戻り
「今、私がお話できるのは此処までです。
時が来れば、いずれお話することになるでしょう」
そう言って、驚く燐の手をとって教室へ戻っていった。
————そんな二人の影を見守るものが一人。
「まさか、あの子がここに来るなんてねぇ……。
おもしろく、なりそうじゃないですか☆」
そんな彼女たちの物語の終末を知っているのは、彼唯一人と————『哀しい運命』だけだった————。
- Re: 祓魔のセカイのお媛様。【青の祓魔師】 ( No.11 )
- 日時: 2011/08/12 15:59
- 名前: 絆(ほだす) (ID: 4NzAaWKB)
【お媛様の王子様やなくて……】
「媛佳、奥村くんとどこ行っとったん?」
帰ってきて早々、媛佳に詰め寄る志摩。
「んー……。奥村さん、かっこ良くて優しいから……一目惚れしちゃったの。
それで、ちょっとデートのお誘いにね^^」
ほんのり頬を赤くさせて、うっとりした顔で返答する。
「……なーんてね。れんくん、ビックリしちゃった?」
その2秒後、正気に戻る媛佳。ちゃっかり小悪魔的な笑みを見せている。
「な、なんや……本気にしてもーたやんか……」
「それにしても……」
そんな不毛なやり取りをしている二人の間に、珍しく子猫丸が割って入った。
「志摩さん、ホンマに律瀬さんと仲いいんやね〜。
律瀬さん、皆には敬語しか使わへんのに、志摩さんにはタメ口で……。
僕にも、タメでええのに^^」
「そ、そうでしたかッ。で、では……えと、よろしく、三輪さん?」
「三輪さんて……前世ピ○チュウ言うてる人みたいでなんか嫌やなぁ^^
子猫丸でええよ」
「じゃ、じゃあ、子猫丸くん?」
「ははは^^……律瀬さん、ホンマおもろいなぁ……」
「おもしろいッ?わ、私何かおかしいところあった?」
媛佳はなぜか志摩の方を向く。
「そんなんやなくてな^^」
志摩は媛佳の頭をくしゃくしゃっと撫でる。
「えへへ……」
彼女の方にも拒否する様子はなく、むしろ嬉しそうだ。
「志摩さん、お兄さんみたいや……」
子猫丸は、そんな二人のやり取りを見て率直にそう、思った。
「ん……。れんくんは、お兄ちゃんみたいなひと……」
媛佳は嬉しそうに呟いた。
「お兄ちゃん————か」
そう、呟いた時の彼の顔がいつになく哀しそうにみえたのは、気のせいだろうか——?
「れんくん、なにか言った?」
「いや、なんもないよ」
お兄ちゃん——じゃ、君の王子様にはなれない。
お兄ちゃんの運命——サダメ——は、キミが別の王子様の元へ行ってしまうのを、ただただ涙を飲んで見送ること——。
そんな自分が辿る末路をを知っていても、抗わずにはいられないんだ。
————哀しい運命に、抗わずには————。
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