二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 風裂 銀魂夢
- 日時: 2012/03/29 22:59
- 名前: マスク (ID: RGtt012g)
銀魂夢小説です
真選組メインになるか銀さんメインになるか
他の誰かになるか・・・
はてさてギャグなのかシリアスなのか・・・
つーか恋愛なの?コレ
全く見当ついてません!
オリキャラ紹介 *随時更新(できたらいいな
名前:風切日向(かざきりひゅうが)
風切は仕事で使う名前のひとつらしいです。苗字と考えてください。
日向→(創作対象名前倉庫というサイトを参考にしました。カンナ様、いろは様ありがとうございました。)
年齢:不明だけど大体15,6歳くらいだと思います
性別:不詳(もうすぐわかる…筈!
性格:さばさばしてて気分屋。いっつも笑ってて、感情が読みにくいかも。
ボケとツッコミならボケ。山崎とか土方にいっつもツッコまれてる筈。
たまに物思いにふけってて、ボーっとする。ろくでもないこと考えてることが多い(笑)
本を読むのが割りと好き。でも目が悪くなると困るのでほどほどに。
本人曰く「いくらでも読んでいいってなら一日10冊は読むなぁー」
見た目:凄い美人顔。忍の仕事の時は前髪を鼻位まで下ろして、口と鼻を隠す布を付けているので顔はほとんど見えない。
目の色は深い藍色で、基本黒に見えるんだけど、光に当たると藍色っぽくなる。
髪は長い黒髪です。束ねることが多いかな〜
服装は(めんどいので)今度絵を上げられたら上げるね
備考:武器はいろいろ。短刀を持っていますが基本その場にあるものを使ったり、素手で戦います。
作者プロフ
鈴城麻妃(すずしろあさひ)元はマスクだね!
漫画とアニメが大好きなお茶目さんです☆彡(うぜぇ
好きなものは
銀魂 デュラララ 戦国BASARA ジャンプ系全般 ボカロ
ヘタリア←今めっちゃはまっとる
Fate/zero ブレ10 WORKING! 薄桜鬼 あーもうめんどい(~_~メ)
話が合う人ー是非声かけてください!
なんか僕ってヲタクみたいだからさ☆
ニコッとタウン(放置
アメーバピグ (放置
ダラーズ
うごメモ (ほうt
ピクシブ
ニコ動
に参加しています。HNマスクですねw全部^^
- Re: 風裂 銀魂夢 ( No.2 )
- 日時: 2011/09/27 21:43
- 名前: マスク (ID: RGtt012g)
一
「…最近天人の殺人事件が多発していることは、知っていると思う。」
真選組屯所内。広間は緊迫した雰囲気で覆われている。近藤は出張中で不在だ。
「山崎、何か掴んでいるか」
土方が平隊士でたった一人参加を許されている山崎に促した。
山崎は頷き、
「まず、今分かっているだけでも三名の天人が殺されています。その三名はそれなりに名が通っていて
…三名とも、先日行われた極秘の会合に参加していたと」
「ちょっと待て。何だ?お前、その会合は俺でさえ知らねぇぞ」
「副長が、調べられることはとことん調べ尽くせと言いました。」
今更だが、山崎はかなり優秀な監察である。それについては、土方をはじめ幹部全員が認めていたが、
此ればかりは舌を巻いた。
「腰を折ってすまなかった。続けてくれ。」
「わかりました。…犯人は忍の可能性が高いと思われます。鋭利なもので、
人間の急所を的確に突いています。現場近くに目撃者が全くいなかったことから、かなりの手練かと…」
「あらかじめ、別の場所で殺したって線はないんですかい?」
沖田が問う。
「現場は会合の行われた店のすぐ傍、死亡推定時刻は会合の終了した15分後です」
「…その場で殺されたと見て間違いねぇ」
土方が呟き、沖田も納得したような表情だ。
「会合に参加したのは・・・」
土方が口を開き
「殺された三名を除き、あと二名です」
すかさず即答する。いつもの会議風景はこんな感じだ
「…その二名の警護が必要だな。上と掛け合ってくる。」
土方が席を立ったのが解散の合図だ。
幹部全員が通常の任務に戻る。
「副長」
廊下で山崎が土方を呼び止めた。
「…一つ、いい忘れました。会合に参加した五名には密約が成立しています。
昨日の天人が判を押した紙を所持していたはずです。もっとも、その紙はビリビリに破かれていますが」
さらに声を潜めて山崎が囁く
「…今生き残っているどちらかが頭…そう考えるのが妥当です」
頭自ら、判を押した紙を持っているとは思えない。
その上、具体的な密約内容は別の紙に記されたことが判明している。
山崎の憶測は正しいと思わざるを得ないだろう。
「…言い忘れな訳あるかよ」
そうつぶやき土方はかすかに笑った。
「ご苦労だった。引き続き調べといてくれ」
「わかりました。」
- Re: 風裂 銀魂夢 ( No.3 )
- 日時: 2011/09/28 16:42
- 名前: マスク (ID: RGtt012g)
二
「ご苦労だった風切。これで私が殺されることもないだろう。」
薄暗い部屋のなか、低い男の声が響く。
「…私は料金分の働きをしたまで。金さえ貰えるならばそれでいい」
風切というらしいほうが口を開いた。少年だろうか。口調は大人びているが、
まだ幼さが残っている。女と言っても通じそうだ。
「…前払いした金では足りないと?」
「そりゃねぇぜ梅崎の旦那、あんな端金…アンタの暗殺計画を察知し、
計画を潰した同然までに持ってやったんだ」
男は梅崎というらしい。口調はかなり乱暴だ。会話から推測すれば、恐らく主従関係にあるだろう。
しかし風切が主導権をにぎっているらしい。
「チッ…調子に乗るなよ 忍風情が!」
舌打ちしながら金を渡した。
ひぃふぅみぃと金を数え
「有難く頂戴しとく。…忠告もな。」
そして風切は、月明かりに照らされたあの夜のように姿を消した。
ピポパ
部屋に無機質な音が響く。
「…今夜、忍があいつを殺しに行く。全て済んだら殺せ。 手段は問わない、
ただ、忍の存在自体が無かったことにしろ。いいな」
『梅崎か…何だか物騒なことになってるなぁ』
心の中で山崎は呟く。
ちなみに今山崎は屋根裏だ。勿論、今の電話や先程の会話は全て聞いているし、録音済みだ。
『風切ってのも殺されちゃあ困るんだよなぁ…』
考えながら退散する。長居は禁物だ。
時間ももう夕方。いつも犯行が行われるのは会合の直後だ。
さすがに警戒はしているだろうが、まずは土方に連絡をしようとした
刹那
「おい。」
背中に悪寒が走り、嫌な汗が吹き出した。山崎は監察だが、忍のプロという訳でもないのだ。
考える間もなく、首筋にひんやりとしたものが当てられる。
「ずっと上にいたな。何だ?梅崎の旦那しょっぴこうっての?揺らせばいくらでも出てくるぞ」
「…いいんですか?そんなこと俺に伝えて。」
当然、録音機は機能している。
「あいつの仕事、つまんねぇし。これで止めにしようと思ってさぁ」
「暗殺したのは、あなたですね?」
「あぁ。そうだけど?」
余りに簡単に認めたから驚いた。
「…殺人罪で逮捕する。」
振り返り様、手錠を左手に構え、右手で拳をつくり、それを振り切る。
「やだね。つーか人じゃねぇし」
風切は即答し、読んでいたと言わんばかりに後ろに飛び退いた。
人通りは無い。ここで戦闘になってもおかしくはないだろう。
「アンタ、幕府の人間か?真選組ってとこかな」
相手はかかって来ない。こういう場合は無視に限る。
「私、今夜狙われてるんだろ?」
「!!」
まさかそこまで聞いていたのか?
気配を全く感じなかった。
「いや、聞いた訳じゃあ無いんだけどさぁ、普通に考えてそうじゃん?経験からしてもねー」
何回か同じようなことを経験しているのだろう。中々切れるやつ奴だと悟った。
「…取引しないか?」
「はぁ?」
思わず声が出た。
「アンタらだって、私には生きてもらわねぇと困るんだろう?そこでだ。
私が殺さなきゃなんねぇお偉いさんをあんたらが生け捕り。そんで、私が梅崎の旦那を引っ捕らえりゃいい。」
「あなたのメリットは」
「殺人を見逃してくれ。これしかないだろう?」
私が生き延びて助かるのは、アンタらだって同じ筈だ。風切はそう付け足した。
「でしょうね…」
ここで協力を得られるのは有難い。
しかし殺人を見逃すことはためらわれる。
「…じゃあこういうのはどうだ?」
「なんですか?」
「私はお前の協力者だった。私が殺した三人は私に密約のことがバレて、
私に襲いかかって来た。だから殺した。十分正当防衛だろう?
証拠作るのがめんどくさいが…んで、今に至った事にすればいい。
したら、私は真選組関係者なんだから、梅崎の旦那も堂々と殺れる。」
成る程。
不覚にも納得してしまった。最終的には見逃すことになるが…仕方ない。
「…いいでしょう…ただ、梅崎は殺してもらっちゃあ困ります。」
「上等だ。梅崎の旦那も私の顔は知らねぇ。」
「それでいいんですね?」
「あぁ。」
風切が大きく頷く。
「一つお願いがあります。」
「言ってみろよ」
「あなたの顔を見せて下さい。」
風切は長い前髪と口元の布で顔をほとんど隠していた。
「…なんで?」
「…好奇心です。」
風切はよくわからないというような感じで、顔を隠していた布を取り、前髪をどかした。
山崎は息を飲んだ。
風切は整った顔立ちをしている。男と言われても女と言われても頷ける、
中性的な顔だ。一人称が「私」だったが、口調と声で男だとばかり思っていた山崎は驚いた。
「これで満足か?」
「…あなたは男ですか?女ですか?」
「さぁ、どっちだろうな」
どここかからかうような口調若干腹が立ったが、おさえる。
「…では、俺は上に伝えて来て、密約の方で捕まえます。容疑者としてね」
「ん。会合の場所はそっちで割ってんだろ?」
「なめないでくださいよ…」
「ハハ。じゃーな」
風切が消え去る。
山崎はすぐに土方に連絡した。
ワンコールですぐにつながった。
『あんだ?』
「俺の協力者からの情報です。やはり手を下したのは忍です。
しかし既に逃亡。その忍に殺人を命令したのは梅崎という幕府の役人です。その上、忍も抹殺しようと企んでいます。」
『よくやった。密約の方は容疑者としてしょっぴく。梅崎は任せていいか?』
「大丈夫です。そっちは忍が行く筈でしたので、その忍に向けられた殺し屋がいると思われます。」
『警戒しとく。頼んだぞ』
「任せて下さい。」
電話が切られる。
なんとかごまかせたようだ。
山崎は予定を変更し、近場で息を潜めることにした。
このまま上手く行けばいい…
その願いは半分叶えられ、半分崩されたのである。
- Re: 風裂 銀魂夢 ( No.4 )
- 日時: 2011/10/01 14:43
- 名前: アニメ好き (ID: O72/xQMk)
どうも、アニメ好きという者です。
いや〜凄いですね、てか、ジミー山崎が大活躍じゃないすか!!
私も小説結構書いてます。読んだらコメ下さいな♪←何様だよw
更新頑張ってくださいね。応援しますっ!!
あ、私の詳細っつーか、情報は作品に少し載せてるんで、そこで
みて下さい。つか、みてみてね♪←タメ(いいよね?)
- Re: 風裂 銀魂夢 ( No.5 )
- 日時: 2012/03/20 20:47
- 名前: マスク (ID: RGtt012g)
アニメ好き様へ
返信が非常に遅れてしまい、申し訳ありません!
今続きを執筆中です!
良かったらよんでください
- Re: 風裂 銀魂夢 ( No.6 )
- 日時: 2012/03/26 14:34
- 名前: マスク (ID: RGtt012g)
※ちょぉっとアレな表現があるので…見る人は気を付けて!
三
見張り始めてから数十分がたった
さすがに山崎も暇になってきたと時折あくびをしていた
ふと、己の目の前に人影が現れたのに気がつき、体勢は変えず
目線だけで相手を警戒する。
相手は女らしい。月明かりに照らされ地面に出来た影と、ぼんやりと映し出された顔立ちがそう物語っている。
女は山崎の横をすっと通り過ぎ、すれ違いざまこうつぶやいた。
「…あくびなんてしてんじゃねぇよバーカ」
山崎は驚きを隠せなかった。
街娘風の着物を身にまとっているが、声は間違いなく風切のものだったのだ。
バカと言われたことに苛立ちを覚えながらも、相手の変装のうまさに素直に感服していた。
そこで山崎は自分の懐に一枚の紙切れがあることにきづいた。
紙にはこう記されている。
『今から梅崎のところに潜入する。手前はさっきのところでまってろ。
梅崎にスキを作ったら合図を送る。そのあとは任せた。 読み終わったらこの紙は燃やせ』
なぐり書きだったが、なかなか綺麗な字で書かれていたので、少しの間読みいってしまっていた。
しかし、はっと我に返り、持っていたライターで急ぎ紙を燃やして先ほどと同じように屋根裏に侵入した。
山崎が潜入してからすぐに、月明かりの差し込む部屋に女が忍び込んできた。言うまでもなく風切である。
お手並み拝見だというくらいの気持ちで眺めていたのだが、それは風切の顔が月明かりではっきりと映し出された瞬間覆った。
『なにこの美人!どこの女優だよ…!』
もともと美しい顔立ちをしている風切の女姿は美しいという言葉でも言い表せないほどだった。
なめらかな肌、艷やかな唇、澄んでいるが闇を見つめてきたことがうかがえるやや陰りのある瞳…
とにかく綺麗だった。麗しいという言葉が合うかもしれない。
風切はぐっすりと寝入っている梅崎を見据え、首筋に指先をツツ…と滑らせた。
動作の一つ一つがなめらかで無駄がなく、艶っぽかった。
その動きは、もとは遊女なのではないかというくらい手馴れていて、山崎は梅崎の動きに集中しなければならないと分かっていてもついつい見とれてしまう。
そして梅崎が夢の国から戻ってきた。
少々寝ぼけつつも、風切の姿に気づいた途端これから起こるであろうことに胸を躍らせ、なんとも厭らしい視線を風切に向けた。
その視線は、眺めている山崎でさえ不快に感じるのだから、その視線で体を舐めまわすように見られている風切はどれだけ不快なのだろうかと思わずには居られなかった
「なかなかの上玉ではないか…」
ニヤついた顔を隠そうともせず梅崎がつぶやいた。悪寒がする声だ。
しかし風切は動じず、熱っぽい視線を梅崎に向けながらつぶやき返す。
「梅崎、さま……」
か細く、それでいて芯の通っている女の声だった。
先程までの少年のような軽々しい声とは全く違い、山崎も、いつのまにか鼓動が早くなっているのに気がついた。
『いやいやこれはあれだ、普段ワルやってんのにちょっといいところがあるとスゲーいい奴に見えちゃう劇場版ジャイアンの法則だ…いわゆるギャップ萌えじゃね?あれ、萌え?萌えってなんだよ俺ぇぇぇ!』
みたいな自問自答を繰り返していた。
その間に梅崎はその気になっていたようで
「好きにして良いのだな?女よ…」
「どうにでも…なさってください」
風切の言葉を聞いたとたん、梅崎は風切を押し倒し、着物の帯を緩め始めた。
その体勢は山崎の位置からすれば、背中ががら空きだったのだ。
風切もそれを狙っていたようで、山崎の目を見て片目を閉じる。
『今だ!』
それが合図だと判断し、天井を外して梅崎の背中に思い切り飛び降りた。山崎の動きを一瞬で判断し、風切は梅崎の腕の中から即座に抜け出し、梅崎に罵声を浴びせかけはじめる。
「キメェんだよおっさん!女とヤるときはもっと気分をのせてから脱がせねぇとしらけるぞ!先走ってんじゃねぇ!だから女から逃げられんだよ!」
「いや言うのそこぉぉぉぉ?!」
山崎はツッコみつつ梅崎の手を素早く手錠で拘束し、土方に連絡を取る。
「梅崎確保しました。そっちはどうですか?」
『こっちも順調だ。もうすぐ終わる ご苦労だった』
会話は業務的な連絡だけで終わり、すぐ電話を切った。
そのころには梅崎も自分の置かれている状況が理解できたようで、見苦しく喚き始めた。
「わしをだましおったか!女!そっちの男は真選組だな!?幕府の犬が…!」
「ちょっと黙ってくださいね…梅崎さん。とりあえず婦女暴行現行犯で逮捕します おとなしくお縄に付いてください」
「何を言う?女から誘ってきたのだぞ!?」
「馬鹿ですか。そんなん建前に決まっているでしょう?アンタ裏でいろいろやってんですから…3日もすれば大江戸TVでアンタの顔が出ると思いますけど。」
あくまで淡々とした様子で山崎が言う。
「しょ…証拠は!?」
「身に覚えのある容疑者はみんなそういうんですよ。安心してください。証拠は今頃優秀な監察がたっくさん見つけてるところですから。」
「貴さm」
おそらく貴様と言いたかったのだろうが、それは叶わなかった。
なぜなら…
「うっぜぇから黙らせちゃった。わり。」
全く悪びれていない様子で、手刀を構えた風切が謝っていたのだ。
何をしたかは一目瞭然だろう。
「いえ、ありがとうございます。…ところであなたはこれからどうするんですか?」
「特に決めてねぇかな… あ、アンタのお仲間来たみたいだぜ?」
山崎の後ろを指差し言った。
「そうみたいですね。」
山崎も後ろを振り返り、土方の姿を探した。
「おう、山崎。梅崎寄越せ。」
「あ、副長こっちです!」
土方の方が山崎に先に気づいたようだ。
土方は部下に梅崎の回収を行わせて、改めて山崎に向き直った。
「今回のお前の動きは良かった。…協力者ってのはそこの男か?」
男?そう聞く前に風切の方を振り返った。
風切は性別不詳だが、今はどう見ても女にしか見えないはず…
「あははーこっちもスッキリしたよぉ ありがとうな!」
いつのまに着替えたのだろうか。
男物の着流しに着替え、後ろにきれいに纏めていた髪も今は無造作にまとめているだけだった。
「アンタも来てくれるか。今日は夜も遅いし屯所に泊まってくれ。明日の朝詳しいことを聞くから」
「いいのかよー!マジでありがとな!」
にぱっと人のいい笑顔を浮かべる。
土方も少し顔を赤らめ、目を逸らした。
「…じゃぁ土方さん、俺ら先に屯所に行ってます」
「あ、おお…」
『…男姿の風切さんにあの反応…土方さんって、もしかして男色…?』
そんなことを考えながらパトカーに乗り込んだ。
「いやぁラッキーラッキー♪泊まるとこないから安心したぜー」
そんなことを呑気に言う。
山崎は先程までの女っぽさはどこへ消えたんだかと首をすくめた。
「風切さんいつ着替えたんです?俺が副長と話してる間って早すぎじゃあ…」
「ふふ。変装が得意で着替えが早いのが忍なんだよ」
助手席から送られる挑戦的な視線は、山崎を動揺させるのに十分だった。
キキキィィィィィィィ!
派手なブレーキ音が歌舞伎町の交差点に響きわたる。
「ちょっ…もうすぐでパトカーが信号無視をするところだったぞバカヤロー」
「すっすいません…!」
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